精霊王女になった僕はチートクラスに強い仲間と世界を旅します

カオリグサ

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芽吹き19

「早くアモンを!」
 敵は去った。しかしアモンは今にも死にそうだ
「どれ、ふむ、あ、これなら」
 エーテはすぐにアモンの体を修復した
 息も絶え絶えで意識は失っていたが、エーテの素早い処置によって無事回復
「大変なことになりましたね・・・。私達天女には天女のネットワークというものがございます。あれの動向は私達が」
「それはやめておいた方がいいねぇ。あれはヒトじゃない。見つかって殺されるのが落ちだよぉ」
「ですが、それでは私達の感謝が」
「感謝はもう十分もらったからいいよぉ。それに、私の大切な人にも再開できた」
「ああ、エーテリア」
 再開できたのはともかく、とんでもない問題が起きているのは間違いない
 あの男はどうかんがみてもアウルの右腕レベル
 アウルの力を注ぎ込まれたと思われる男
 今までそんなウルのメンバーはいなかった
 悪意は植え付けられたりしてはいたものの、その力を大量に注がれた存在はいない
 そしてその悪意にさらされても自我を保っている
「あれは今までのように生易しいもんじゃなかった。僕が、手も足も出ないなんて」
 悪魔であるアモン、彼の悪魔としての力は最上位で、神にも引けを取らない
 それにもかかわらず、赤子、いや、蟲を殺すかのような・・・
「とはいえ、アーキアもこれで芽吹いたねぇ。あとは、アモンだけってことだけど」
「僕も力が、芽吹くのかな?」
「あんたもあたしたちと同じく種を植え付けられているから、芽吹くはずだよ」
 エーテの解析はアモンの中にある種が何らかの力を放っているのが見て取れた
 芽吹きも近いだろうとエーテは思った
「さて、アーキアの力なんだけどねぇ」
 エーテは今度はアーキアを見る
「これはこれは、なるほど」
 美しいエーテの顔にまじまじと見られて顔を赤くするアーキア
「あの、アーキア君? 僕のお嫁さんなんだが」
「あいやそんな、そんなこと思ってませんから」
 エーテの解析が終わる
「アーキアの力は驚異的な再生能力と相手の力を自分の力にコピーする力。あの男の力はコピーしてはいないみたいだねぇ。多分意識して使わないとコピーはできないみたいだよぉ」
「俺にそんな力が・・・。これからは皆を守れる!」
 りえを守れなかったことがかなり心につかえていたようで、この芽吹いた力に非常に喜ぶアーキア
「ともかくあの男、今は近づいちゃいけないよぉ。大勇者にも報告した方がいいねぇ」
 次なる目標が決まった
 大勇者との合流
 彼女ならばあの男とも対等に戦えるだろう
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