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大勇者と悪意8
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だがダーカーはその顔にまだ余裕そうな笑みを浮かべている
「何かと思えばただの空間転移の応用か。分かってみれば何のことはない」
襲い来る斬撃を今度は自信の力によって変換し、空間を支配して回避した
「ほら、なんてことはぐぶぅ!」
なんとその回避したはずの斬撃が突如起動を変えて背中に直撃する
「馬鹿な! 空間は支配している。なぜ当たるんだ!」
全く認識できない攻撃にとうとうダーカーはうろたえ始めた
「あり得ないあり得ないあり得ない! この僕が知らない攻撃なんて、力なんてあってはならないんだ!」
回避し、直撃、そしてまた回避して直撃
それを何度も繰り返し、すでにダーカーはボロボロだった
こちらの攻撃はなぜか全く当たらなくなっているのに対し、カテンの攻撃は百発百中で当たる
理解できない恐怖がダーカーを襲った
数万年前、その恐怖はカテンたち天人が体験したものだった
それを倍にして今天人最後の生き残りであるカテンがダーカーに浴びせかける
「くそぉおお! このガキがぁあああ!!」
怒り狂ったダーカーは全ての力を込めてカテンに攻撃を放つ
それに気を取られたすきに、ダーカーに逃げられてしまった
「く、逃がした。敵だったのに」
「大丈夫かカテン?」
二人の戦いの衝撃に耐え、立ち上がったアイシスはすぐにカテンに駆け寄った
「アイシスさん。オレは」
「いいさ、大丈夫。記憶を取り戻したんだな」
「はい。オレの名はカテン。天人最後の生き残り。あの時、守れなかった月兎たちも、もう」
「いや、月兎は生きてるぞ。それもお前のよく知る子がな」
「え、それって」
「ああ、トコ様は生きている。今は女神で、俺の師匠だ」
それを聞いてカテンは膝から崩れ落ち、またしても泣き始めた
オレなどと一人称で強がってはいるが、カテンは元々気の弱い少女で、いつもトコに助けられていた
この弱い姿が本来の彼女だ
「良かった。トコ、生きていてくれて」
涙をぬぐい、アイシスの手を取る
「わた、オレもついて行っていいですか?」
「何言ってるんだ。家族になるって言っただろう? お前は今日から俺の妹だな」
「あ、ありがとうございます。その、お姉ちゃん」
気恥ずかしそうにアイシスのことをお姉ちゃんと呼ぶ
アイシスも恥ずかしいのか顔が赤かったが、快く受け入れた
「さて、あのダーカーとかいうやつも相当な強さだ。あれが本気とは思えない」
アイシスの予想は当たっていた
ここに来たダーカーは本体から分離した分身体であり、その力は本来の百分の1にも満たない
つまり本体の力はこんなものではなく、覚醒した天人であるカテンでも勝てるかどうかという相手だ
「大丈夫。きっと倒します!」
そしてカテンもまた、まだまだ自信に伸びしろがあることを理解していた
「何かと思えばただの空間転移の応用か。分かってみれば何のことはない」
襲い来る斬撃を今度は自信の力によって変換し、空間を支配して回避した
「ほら、なんてことはぐぶぅ!」
なんとその回避したはずの斬撃が突如起動を変えて背中に直撃する
「馬鹿な! 空間は支配している。なぜ当たるんだ!」
全く認識できない攻撃にとうとうダーカーはうろたえ始めた
「あり得ないあり得ないあり得ない! この僕が知らない攻撃なんて、力なんてあってはならないんだ!」
回避し、直撃、そしてまた回避して直撃
それを何度も繰り返し、すでにダーカーはボロボロだった
こちらの攻撃はなぜか全く当たらなくなっているのに対し、カテンの攻撃は百発百中で当たる
理解できない恐怖がダーカーを襲った
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「くそぉおお! このガキがぁあああ!!」
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それに気を取られたすきに、ダーカーに逃げられてしまった
「く、逃がした。敵だったのに」
「大丈夫かカテン?」
二人の戦いの衝撃に耐え、立ち上がったアイシスはすぐにカテンに駆け寄った
「アイシスさん。オレは」
「いいさ、大丈夫。記憶を取り戻したんだな」
「はい。オレの名はカテン。天人最後の生き残り。あの時、守れなかった月兎たちも、もう」
「いや、月兎は生きてるぞ。それもお前のよく知る子がな」
「え、それって」
「ああ、トコ様は生きている。今は女神で、俺の師匠だ」
それを聞いてカテンは膝から崩れ落ち、またしても泣き始めた
オレなどと一人称で強がってはいるが、カテンは元々気の弱い少女で、いつもトコに助けられていた
この弱い姿が本来の彼女だ
「良かった。トコ、生きていてくれて」
涙をぬぐい、アイシスの手を取る
「わた、オレもついて行っていいですか?」
「何言ってるんだ。家族になるって言っただろう? お前は今日から俺の妹だな」
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そしてカテンもまた、まだまだ自信に伸びしろがあることを理解していた
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