膝の上に座る少女

にしのこうやん

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出世を招く少女

第3話 破天荒すぎる少女は明るい未来への案内人

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僕の名前は、荒木 守38歳。

身長170センチメートル、体重68キログラム。

髪型はぼさぼさだが一応ストレートヘアーで顔は垢で覆われててとてもイケメンではない。体形は普通。

僕は実は10年前に10年間働いてた大手企業に捨てられてホームレスになった哀れな30代後半の男。

僕は時には空き地、時には路上のアスファルトの上、時には硬くて冷たいコンクリートの上で寝る事がある。

時々若者に絡まれたりする事もあった。

僕は食料はゴミ捨て場で確保して時には食料が確保できない時も。

心も実も荒れてる僕には誰も近づかない・・はずだった。

ある日の昼僕は公園のベンチで座ってたら3人の少女が僕に近づいてきた。

1人は、阿蘇 真穂子15歳。

身長160センチメートル、体重50キログラムで髪型はストレートヘアーで顔は凄く美人。体形は普通。

阿蘇さんは吹奏楽部でフルートを吹いてるらしい。

2人目は、普賢岳 紀子15歳。

身長160センチメートル、体重50キログラムで髪型はストレートヘアーで顔はこれまた凄く美人。体形は普通。

普賢岳さんは新体操部で体が凄く柔らかい。

3人目は、有珠 明美15歳。

身長160センチメートル、体重50キログラムで髪型はストレートヘアーで顔はうっとりするほど凄く美人。体形は普通。

有珠さんは吹奏楽部でクラリネットを吹いてるらしい。

阿蘇さんと普賢岳さんと有珠さんは生まれつき大きめのおならをよくする女の子。

この3人の中で一番よくおならをするのは阿蘇さんらしい。

美穂子「おじさんだーれ?」

僕「誰だっていいだろ。」

紀子「美穂子まずいよ怒らせたら。」

明美「ホームレスじゃない。」

僕「放っておいてくれ。」

僕は3人の女の子に激を飛ばしてしまった。

これで僕には誰も近づかなくなったであろう。

阿蘇さんは何を思ったのかいきなり静かにだがフルートで1曲演奏した。

阿蘇さんが演奏した曲は幸せの歌だった。

僕がフルートの音色を聞いたのは学生時代の時以来20年ぶり。

阿蘇さんがフルートで幸せの歌を演奏したらなぜか不思議な事に空気がよくなった。今まで空気が悪かったのに。

僕「えっ、あの子達がフルートを吹いたら空気がよくなったぞ。」

僕はこの時まさか阿蘇さんがフルートで1曲吹いた事で空気がよくなるとは想像もしなかった。

僕がベンチの下を何気なく覗くと1枚のチラシが。

そのチラシは大手企業からの正社員募集のチラシだった。

しかし僕は大手の企業に捨てられたホームレス。

雇ってくれるはずはなかった。僕が寝床につくと僕の寝床にチラシが。

僕「なんだこのチラシは。はあ、また求人情報か。雇ってくれんのにチラシをばらまくなよって。」

どこにも雇ってもらえない僕はやけになってた。

仕事もできない、彼女もいない、結婚もできない僕はハッキリ言ってこれ以上生きていく必要はないと思った。

公園の大木で何度か首を吊ろうと試みたがこの日も失敗した。

ホームレスになってからというのも食料を探しに行く以外はほとんど寝てばかり、

こんな僕でもできる仕事が世の中にあるのだろうか。

翌日も阿蘇さんと普賢岳さんと有珠さんが僕が居座ってる公園へ来た。

僕は10年間ホームレスになって外での生活を続けてたが限界が来てた。

この日は真冬の氷点下で防寒着を着てなかったら確実に凍死してたであろう。

僕は心の中ででも温もりが欲しい、温もりが欲しいとつぶやいてた。

僕がベンチに座ってると有珠さんが僕の右隣に、普賢岳さんは僕の左隣に、そして阿蘇さんは僕の膝の上に座った。

僕はたまらず突如僕の膝の上に座った阿蘇さんの体を抱きしめてしまった。

阿蘇さんの温もりはかけがいもなかった。

美穂子「おじさんに聞きたい事あるけど、おじさんはホームレスなの?」

僕「そうだよ。10年前からだよ。会社から追い出されてさ。」

紀子「そのはずだよ。おじさんが10年前まで働いてた大手の会社

10年前に20億円の負債を抱えて倒産したらしいよ。」

【が~~ん】

僕「えっ、と、ととと倒産!社長からも上司からも聞いてないぞ。」

明美「おじさんが会社から追い出された日に倒産したみたいよ。」

僕「そ、そうだったのか。という事は追い出されたのは従業員全員って事か。」

美穂子「おじさん寝床に求人情報のチラシなかった?」

僕「確かにあったな。」

美穂子「その会社なんだけど事業を大幅に拡大するみたいよ。」

僕「だから求人情報のチラシをばらまいてるのか。」

今回僕の寝床にあった求人情報のチラシに記載されてる会社の名前は株式会社 美里。

従業員300人ほどのそこそこ大きな会社だ。

株式会社美里はどんな会社かというと野菜や果物を使った商品の製造販売やネットビジネスを

運営してる会社らしい。

気になる時給は朝10時から夕方17時までなら800円。

社会保険や昼食・通勤などの手当ても完備されてそうだった。

美穂子「近所の人の中にも株式会社美里で働いてる人がいるけど、

その人によるとね社会保険も昼食も通勤手当も充実されてるみたいよ。」

僕「給料から差し引かれるんだろな。」

美穂子「美里で働いてる人によると保険とか昼食代も給料から差し引かれる事ないんだって。

ごめんおならが出る。」

{ぶ~~~お}

僕「こいつ凄くでかい屁をこくな。」

美穂子「私達はよくおならするから。」

紀子「美穂子のおならはとにかく凄いから。それと私達もよくおならするからね。」

僕「お前達もか」

美穂子「私達の名前教えてあげるね。私の名前は阿蘇美穂子、よろしくね。」

紀子「私の名前は、普賢岳紀子よ。お茶目な私だけどよろしくね。」

明美「私の名前は、有珠明美よ。甘えん坊なところもあるけどよろしくね。」

僕「君達の苗字は山の名前に因んでるじゃないか。」

美穂子「そうだよ、おじさんの名前は?」

僕「僕かい?僕の名前は荒木守さ。髪がぼさぼさだけどよろしくな。」

美穂子「とてもいい名前じゃん。ねえおじさんとりあえず美里へ行ってみたら。

株式会社美里はホームレスの人達を雇用するのに力を入れてる会社みたいだよ。」

僕「行ってみるか、株式会社美里へ。」

明美「株式会社美里はここからだと西へ500メートル歩いた先の一等地に建ってたわ。」

紀子「結構きれいなビルだよ。」

僕は阿蘇さん達からの情報を得た株式会社美里へすがる思いで出向いた。

株式会社美里は10階建ての大きい会社だった。

僕「ここでいいのか。思ったよりでかいじゃないか。」

僕は株式会社美里の内部へ。

ここで出迎えてくれたのはフロントの武蔵野 舞さん25歳だった。

身長158センチメートル、体重50キログラムで髪型はストレートヘアーで顔は凄く美人。体形は普通。

武蔵野さんは実はいうと元ホームレスだった女性。

3年前までは路上で生活してたという。

舞「いらっしゃいませおはようございます。」

僕「初めまして求人情報のチラシを見てこの会社に来たんですけど。」

舞「はい、株式会社美里でのお仕事を希望されるのですね。少々お待ちください。」

株式会社美里の社長は、夢瑠璃 美里さん45歳。

身長160センチメートル、体重53キログラム。

髪型は腰まで長い超ロングヘアーで顔は美人。体形は普通。

夢瑠璃社長は20年前に株式会社美里を立ち上げ20年の歳月をかけて会社を成長させた。

最初は経営がうまくいかず赤字続きだったらしいが今では年商70億円。

ちなみに部長は、

妹のユリカさん40歳。{身長157センチメートル、体重53キログラム。

髪型はマッシュルームカットで顔は美人。体形は普通。}

課長は娘の望さん25歳。{身長158センチメートル、体重50キログラムで

髪型はストレートヘアーで顔は凄く美人。体形は普通。}

夢瑠璃「ようこそわが社へさあどうぞ。望この男性を面接室へ案内しなさい。」

望「はい、面接室へ案内します。」

ユリカ「あの男の人公園でみかけたわ。」

夢瑠璃「10年前までは働いてたみたいよ。」

面接室での面接の結果採用される事に。これで収入を得られる。

株式会社美里の給料日は毎月15日。時給800円の6時間労働。

僕は生活保護費だけはもらえてたので近くの銭湯で体を洗って翌日からの美里での研修に備えた。

本雇は15日から。

僕に与えられた仕事はできた野菜加工品を段ボールに詰める仕事。

この仕事なら問題なくできる。

翌月の15日には美里で初めての給料。

この日もらえた給料は96000円。

保険や昼食費は会社が負担してくれるので助かる。

僕は会社が用意してくれた社員寮で生活し始めた。

株式会社美里の社員寮は会社のちょうど向かいに建ってる。

最初見た時はアパートかと思った。

家賃は月15000円、光熱費が15000円、食費が30000円で僕の小遣いは20000円、残る16000円は貯金だ。

仕事の休みの日僕は社員寮でテレビを見てた。

【ピーンポーン】

僕「誰だろう?はい、今開けます。」

ドアを開けると。

僕「君達、来てくれたのか。何故ここ知ってるんだ?」

美穂子「お久しぶりやねおじさん。」

紀子「よかったね美里に採用されて。」

僕「本当によかったよ。ある意味君達のおかげかな。」

明美「株式会社美里の社長さんは会社を立ち上げた当初は凄く苦労してたらしいわ。

おじさんも仕事が見つかるまで苦労してたから、その分は報われるはずよ。」

僕「そうかなー。」

阿蘇さんと普賢岳さんと有珠さんと1ヵ月半ぶりの再会だった。

阿蘇さん達は僕が仕事休みの日に僕の社員寮の部屋に遊びに来るようになった。

普賢岳さんと有珠さんはおとなしいが阿蘇さんは破天荒で僕の前でもスカートをめくりあげてパンツを見せたり、

僕に飛びついてきたりする。

明美「美穂子は本当に破天荒なんだから。」

美穂子「そんな事言わないでよ。」

紀子「美穂子は男の人の前でスカートめくりあげてパンツ見せてるね。」

美穂子「私のパンツは見せパンだから。」

僕「見せパンか。」

最近では見せパンが流行ってるらしいが阿蘇さんは例え普通のパンツを履いてても平気で僕に見せる。

普賢岳さんと有珠さんは見せない派のようだ。

僕が住んでる社員寮には各部屋にトイレお風呂が完備されてるので快適だ。

株式会社美里での仕事はとても順調。

快適すぎる生活を手にした僕は阿蘇さん達が遊びに来るようになっても決して追い払う事しなかった。

僕は阿蘇さんと普賢岳さんと有珠さんに出会い、いい職場とも出会った。

それを考えると僕には阿蘇さん達を追い返す権利はない。

もし僕が阿蘇さん達に出会えなかったらこの世にいなかったかもしれない。
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