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第十章 酒とナミダと男と女
19
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私に顔を背けたまま佇むレジナスさんの後ろには、
まだ自分の両手を見つめているユリウスさんがいる。
大の男二人が部屋の中にただ立ち尽くしている図、と
いうのがなんだかすごくヘンで面白い。酔っている
せいなのか、ツボに入って声を上げて笑ってしまう。
「どうしたんですか二人とも。しっかりして下さい!
さー、次はリオン様ですね‼︎」
少しふらつく足取りで、リオン様のところへと
歩み寄る。なんだか少し足取りが重くなって来た
気がする。これはお酒が切れて眠くなる前兆かな?
「はい、お待たせしました!リオン様の番ですよ!」
倒れ込むようにリオン様へと抱き付く。リオン様なら
私がどんなによろめいてもちゃんと支えてくれると
いう絶対の信頼感があるから出来ることだ。
案の定、ふらつきながら抱きついた私をちゃんと
支えて長椅子に一緒に座ってくれた。
「何してるのユーリ、大丈夫?」
「大丈夫大丈夫、絶好調です!えーと、リオン様も
レジナスさんと同じで特別なので、特別な加護の
付け方をします。カティヤ様方式ですよ。」
レジナスさんにしたのと同じ説明をする。
「カティヤ方式って・・・ああ、だからレジナスには
口付けで加護を与えたってこと?」
さすがリオン様、理解が早い。
ふふ、と頷いた私は長椅子に膝立ちしてリオン様の
両肩を掴んだ。
「そうですよー、さあ無病息災の加護です!」
「ユーリがそうしたいなら拒む理由はないね。」
さすがリオン様、落ち着いている。レジナスさんと
違って呆気に取られるどころかむしろ嬉しそうに
にっこりと微笑んだ。
その顔はあの時のカティヤ様にそっくりだ。
やっぱり二人は似ている。
そう思いながらそのまま体をゆっくりとリオン様へ
預けながら口付けて加護を与える。
レジナスさんにしたのと同じように私の息を
吹き込むように、魔力を分け与えるようにして
加護の力を付ける。
ほんのりと口付けたところが熱を持つ。
よしよし、成功だ。
唇を離す。と、ぐんと体がもう一度リオン様の方へと
引かれた。リオン様に引き寄せられたのだ。
「ん?」
そのままもう一度、今度はリオン様の方から
口付けられた。重なった唇の、薄く開いた私の
口の中にリオン様の舌がそっと入ってきた。
思わずパチクリと瞬きをすると、そんな私を
面白そうに見ながら反応を伺うリオン様と目が
合った。その瞳には甘やかな光が宿っている。
他の人達もいるこんなところで、そんな深い口付けを
するなんて大胆にもほどがある。
お酒のせいなのか口付けのせいなのか、ぼんやりする
頭でそう思っていたら私の口腔内を一通り堪能した
リオン様はあっさりと唇を離した。
シンシアさん達には角度的に私の後ろ頭しか見えて
いないので、まさかリオン様がそんな大胆なことを
していたとは夢にも思っていないだろう。
時間にしてもほんの少し長めのキス、位にしか
思われなさそうな短い時間だった。
その割にされたことは過激だったけど。
「ユーリから口付けてくれることはなかなか
ないからね。カティヤに倣えば、僕もご馳走様と
言うべきかな?」
そう言ってカティヤ様そっくりの顔でリオン様は
にっこりと鮮やかに微笑んだ。
「私はまじめに加護を付けたのにどーしてそういう
ことをしちゃうんですか・・・」
呆れてヒック、としゃっくりが出る。
「この姿のユーリに口付ける機会は次はいつあるか
分からないからね。本当は酔っていない時のユーリに
ちゃんと口付けてあげたいけど、さてそれはいつに
なるやら」
そう言って笑いながらむにむにと私の唇を親指で
優しく撫でる。
「ちょっとずつ大きくなりますから待っていて
下さいね。そのうち普通に成長した姿の私に
会えますよ。」
よしよしとなだめるように、レジナスさんにして
あげたみたいにリオン様の頭も撫でてあげた。
その時だ。エル君がおずおずと声を掛けてきた。
「あの、ユーリ様。これ・・・」
リオン様の頭を撫でる手を止めて見てみれば、
エル君は白いハンカチの上に何かを乗せている。
「ん?エル君、これって何ですか?」
「分からないです。でもさっきユーリ様が泣いた時に
転がってきたみたいです。」
リオン様と二人でそれを覗き込む。そこには
真っ白でつやつやの、丸い粒のようなものが
十数個ほど乗っていた。
「真珠・・・のように見えるけど、それにしては
どこから出て来たんだろうね?」
それを手に取りリオン様が不思議そうにしている。
私も自分のドレスを見てみるけど、どこにもそんな
装飾品はついていない。
「見せてみろ」
シグウェルさんも興味を惹かれたのか、声を
掛けてきた。
エル君がそれをシグウェルさんへと見せると一つ
手に取ったシグウェルさんはそれをじっと見つめて、
「ユーリの魔力を感じる。君、さっき泣いていたが
もしかしてその涙じゃないのか?」
そんなことを言い出した。
「ええ?」
「古来より精霊や竜はその涙や死んだ後の心臓が
貴重な精霊石や宝石に変わることがある。
イリューディア神の加護を受けた君は普通の人間と
違うからな、その涙が何かに変化していても
不思議はない。どれ」
そう言って、真珠のようなそれをつまむ指先に力を
込めるとそれはぱきんと割れた。
「・・・ああ、やっぱり。」
シグウェルさんは何もない中空を見つめている。
何だろう、猫が何もないところをお化けでも
いるかのようにじっと見つめてるのに似てる。
「シ、シグウェルさん?何が見えてるんです?」
恐る恐る声をかければ、やっとこちらに向き直る。
「割れた粒から君の魔力が流れ出て、それが
蒸発するように消えていくところに精霊がその
魔力をもらおうと集まって来ていた。精霊達も
君の魔力にあやかりたいらしい。」
そう教えてくれた。
「恐らくこれを使えば、魔導士なら本来の自分の
力以上の能力を引き出せたり、精霊に大きな力を
貸して貰えるだろうな。魔力のないそこのレジナスの
ような輩でも、これなら直接精霊に働きかけて魔法が
使えるかも知れない。」
「へぇ、それはすごい。魔力のない者が一時的にでも
魔法を扱えるようになる魔道具や魔法はまだどこにも
見つかっていないから、もしそれが本当ならこれは
かなり貴重なものだよ。」
リオン様も感心したようにその粒をつまんだ。
「イリューディア神の加護を持つ癒し子の涙なら、
女神の涙にも等しいからね。これは大神殿や父上に
いくつか献上して残りは厳重に保管しておいた方が
いいのかも知れない。シグウェル、これを保護する
ためにも触れられる者を制限したり他の品物に
見せかけて隠したりする幻影魔法はかけられる
かい?」
「やってみましょう。」
頷いたシグウェルさんに、まだいくらか頬を
赤らめながらも立ち直ったらしいレジナスさんが
問いかけた。
「だがシグウェル、ユーリは窃盗団に攫われかけた
あの王都の夜も大泣きをしたがこんな真珠のような
ものは現れなかったぞ?一体なぜだ?」
「本来の姿であったかどうかの違いでは?その時は
いつものあの幼い姿だったのだろう?」
「え、じゃあこの姿のユーリ様を泣かせればその
真珠みたいなのがもっと採れるんすか?」
ユリウスさんもどうやら復活したらしい。また
エル君の陰からそう声を上げている。それにしても
なんてことを言うのだ。
「私を泣かせるとかどんないじめですか・・・」
「そうだね。この姿のユーリは酔って上機嫌なことの
方が多いから、さっきみたいに自主的に泣くなら
まだしもこちらから泣くように働きかけるのは
難しいんじゃないかなあ。」
「う・・・それは確かにそうっす。泣かれたら
泣かれたでまた厄介そうですし、そうなると
やっぱりこの涙から出来た真珠みたいなのって
相当貴重っすね・・・。」
うーん、この世界に悲しい映画やドラマを見る手段が
あればいくらでも泣いてあげるんだけどなあ。
そう思いながらリオン様達の話をボンヤリと聞く。
ふわぁ、とあくびが1つ出た。あ、これはいけない。
いよいよ時間切れのようだ。でもシグウェルさんに
まだ加護をつけていない。
「シグウェルさん、加護を付けたいのでちょっと
ここまで来てもらってもいいですか?なんだか
眠くなって来たので歩けそうにないです。」
私のわがままに、仕方がないなとシグウェルさんが
歩み寄ってくれる。そのまますっと私の座る長椅子の
前に騎士のように片膝をついてくれた。
なるほどこれなら加護を付けやすい。
その時、ふとシグウェルさんが思い出したように
私に言った。
「そうだ君、どうせ加護をつけるなら俺にも
レジナスや殿下と同じようにしてくれないか。
体内に直接癒し子の魔力を吹き込まれるというのは
どんな感じがするのか気になる。」
なんとシグウェルさんは自分にも口付けで加護を
付けて欲しいと申し出て来た。思いもよらない
申し出だ。
まだ自分の両手を見つめているユリウスさんがいる。
大の男二人が部屋の中にただ立ち尽くしている図、と
いうのがなんだかすごくヘンで面白い。酔っている
せいなのか、ツボに入って声を上げて笑ってしまう。
「どうしたんですか二人とも。しっかりして下さい!
さー、次はリオン様ですね‼︎」
少しふらつく足取りで、リオン様のところへと
歩み寄る。なんだか少し足取りが重くなって来た
気がする。これはお酒が切れて眠くなる前兆かな?
「はい、お待たせしました!リオン様の番ですよ!」
倒れ込むようにリオン様へと抱き付く。リオン様なら
私がどんなによろめいてもちゃんと支えてくれると
いう絶対の信頼感があるから出来ることだ。
案の定、ふらつきながら抱きついた私をちゃんと
支えて長椅子に一緒に座ってくれた。
「何してるのユーリ、大丈夫?」
「大丈夫大丈夫、絶好調です!えーと、リオン様も
レジナスさんと同じで特別なので、特別な加護の
付け方をします。カティヤ様方式ですよ。」
レジナスさんにしたのと同じ説明をする。
「カティヤ方式って・・・ああ、だからレジナスには
口付けで加護を与えたってこと?」
さすがリオン様、理解が早い。
ふふ、と頷いた私は長椅子に膝立ちしてリオン様の
両肩を掴んだ。
「そうですよー、さあ無病息災の加護です!」
「ユーリがそうしたいなら拒む理由はないね。」
さすがリオン様、落ち着いている。レジナスさんと
違って呆気に取られるどころかむしろ嬉しそうに
にっこりと微笑んだ。
その顔はあの時のカティヤ様にそっくりだ。
やっぱり二人は似ている。
そう思いながらそのまま体をゆっくりとリオン様へ
預けながら口付けて加護を与える。
レジナスさんにしたのと同じように私の息を
吹き込むように、魔力を分け与えるようにして
加護の力を付ける。
ほんのりと口付けたところが熱を持つ。
よしよし、成功だ。
唇を離す。と、ぐんと体がもう一度リオン様の方へと
引かれた。リオン様に引き寄せられたのだ。
「ん?」
そのままもう一度、今度はリオン様の方から
口付けられた。重なった唇の、薄く開いた私の
口の中にリオン様の舌がそっと入ってきた。
思わずパチクリと瞬きをすると、そんな私を
面白そうに見ながら反応を伺うリオン様と目が
合った。その瞳には甘やかな光が宿っている。
他の人達もいるこんなところで、そんな深い口付けを
するなんて大胆にもほどがある。
お酒のせいなのか口付けのせいなのか、ぼんやりする
頭でそう思っていたら私の口腔内を一通り堪能した
リオン様はあっさりと唇を離した。
シンシアさん達には角度的に私の後ろ頭しか見えて
いないので、まさかリオン様がそんな大胆なことを
していたとは夢にも思っていないだろう。
時間にしてもほんの少し長めのキス、位にしか
思われなさそうな短い時間だった。
その割にされたことは過激だったけど。
「ユーリから口付けてくれることはなかなか
ないからね。カティヤに倣えば、僕もご馳走様と
言うべきかな?」
そう言ってカティヤ様そっくりの顔でリオン様は
にっこりと鮮やかに微笑んだ。
「私はまじめに加護を付けたのにどーしてそういう
ことをしちゃうんですか・・・」
呆れてヒック、としゃっくりが出る。
「この姿のユーリに口付ける機会は次はいつあるか
分からないからね。本当は酔っていない時のユーリに
ちゃんと口付けてあげたいけど、さてそれはいつに
なるやら」
そう言って笑いながらむにむにと私の唇を親指で
優しく撫でる。
「ちょっとずつ大きくなりますから待っていて
下さいね。そのうち普通に成長した姿の私に
会えますよ。」
よしよしとなだめるように、レジナスさんにして
あげたみたいにリオン様の頭も撫でてあげた。
その時だ。エル君がおずおずと声を掛けてきた。
「あの、ユーリ様。これ・・・」
リオン様の頭を撫でる手を止めて見てみれば、
エル君は白いハンカチの上に何かを乗せている。
「ん?エル君、これって何ですか?」
「分からないです。でもさっきユーリ様が泣いた時に
転がってきたみたいです。」
リオン様と二人でそれを覗き込む。そこには
真っ白でつやつやの、丸い粒のようなものが
十数個ほど乗っていた。
「真珠・・・のように見えるけど、それにしては
どこから出て来たんだろうね?」
それを手に取りリオン様が不思議そうにしている。
私も自分のドレスを見てみるけど、どこにもそんな
装飾品はついていない。
「見せてみろ」
シグウェルさんも興味を惹かれたのか、声を
掛けてきた。
エル君がそれをシグウェルさんへと見せると一つ
手に取ったシグウェルさんはそれをじっと見つめて、
「ユーリの魔力を感じる。君、さっき泣いていたが
もしかしてその涙じゃないのか?」
そんなことを言い出した。
「ええ?」
「古来より精霊や竜はその涙や死んだ後の心臓が
貴重な精霊石や宝石に変わることがある。
イリューディア神の加護を受けた君は普通の人間と
違うからな、その涙が何かに変化していても
不思議はない。どれ」
そう言って、真珠のようなそれをつまむ指先に力を
込めるとそれはぱきんと割れた。
「・・・ああ、やっぱり。」
シグウェルさんは何もない中空を見つめている。
何だろう、猫が何もないところをお化けでも
いるかのようにじっと見つめてるのに似てる。
「シ、シグウェルさん?何が見えてるんです?」
恐る恐る声をかければ、やっとこちらに向き直る。
「割れた粒から君の魔力が流れ出て、それが
蒸発するように消えていくところに精霊がその
魔力をもらおうと集まって来ていた。精霊達も
君の魔力にあやかりたいらしい。」
そう教えてくれた。
「恐らくこれを使えば、魔導士なら本来の自分の
力以上の能力を引き出せたり、精霊に大きな力を
貸して貰えるだろうな。魔力のないそこのレジナスの
ような輩でも、これなら直接精霊に働きかけて魔法が
使えるかも知れない。」
「へぇ、それはすごい。魔力のない者が一時的にでも
魔法を扱えるようになる魔道具や魔法はまだどこにも
見つかっていないから、もしそれが本当ならこれは
かなり貴重なものだよ。」
リオン様も感心したようにその粒をつまんだ。
「イリューディア神の加護を持つ癒し子の涙なら、
女神の涙にも等しいからね。これは大神殿や父上に
いくつか献上して残りは厳重に保管しておいた方が
いいのかも知れない。シグウェル、これを保護する
ためにも触れられる者を制限したり他の品物に
見せかけて隠したりする幻影魔法はかけられる
かい?」
「やってみましょう。」
頷いたシグウェルさんに、まだいくらか頬を
赤らめながらも立ち直ったらしいレジナスさんが
問いかけた。
「だがシグウェル、ユーリは窃盗団に攫われかけた
あの王都の夜も大泣きをしたがこんな真珠のような
ものは現れなかったぞ?一体なぜだ?」
「本来の姿であったかどうかの違いでは?その時は
いつものあの幼い姿だったのだろう?」
「え、じゃあこの姿のユーリ様を泣かせればその
真珠みたいなのがもっと採れるんすか?」
ユリウスさんもどうやら復活したらしい。また
エル君の陰からそう声を上げている。それにしても
なんてことを言うのだ。
「私を泣かせるとかどんないじめですか・・・」
「そうだね。この姿のユーリは酔って上機嫌なことの
方が多いから、さっきみたいに自主的に泣くなら
まだしもこちらから泣くように働きかけるのは
難しいんじゃないかなあ。」
「う・・・それは確かにそうっす。泣かれたら
泣かれたでまた厄介そうですし、そうなると
やっぱりこの涙から出来た真珠みたいなのって
相当貴重っすね・・・。」
うーん、この世界に悲しい映画やドラマを見る手段が
あればいくらでも泣いてあげるんだけどなあ。
そう思いながらリオン様達の話をボンヤリと聞く。
ふわぁ、とあくびが1つ出た。あ、これはいけない。
いよいよ時間切れのようだ。でもシグウェルさんに
まだ加護をつけていない。
「シグウェルさん、加護を付けたいのでちょっと
ここまで来てもらってもいいですか?なんだか
眠くなって来たので歩けそうにないです。」
私のわがままに、仕方がないなとシグウェルさんが
歩み寄ってくれる。そのまますっと私の座る長椅子の
前に騎士のように片膝をついてくれた。
なるほどこれなら加護を付けやすい。
その時、ふとシグウェルさんが思い出したように
私に言った。
「そうだ君、どうせ加護をつけるなら俺にも
レジナスや殿下と同じようにしてくれないか。
体内に直接癒し子の魔力を吹き込まれるというのは
どんな感じがするのか気になる。」
なんとシグウェルさんは自分にも口付けで加護を
付けて欲しいと申し出て来た。思いもよらない
申し出だ。
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