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第十四章 手のひらを太陽に
27
シェラさんに手を引かれてもう一度3つの山を
見下ろしていると肩に上着をかけられた。
「いくら南国に近く暖かい気候とはいえここは高地で
冷えますからね。」
そう言ってお茶もまた渡された。
「ありがとうございます」
お礼は言ったけど・・・そう思うならこんな透けた
ようなドレスは選ばないで欲しかったよ?
釈然としないものの、薬花に加護を付ける方が大事
なのでそちらに集中する。
まずは見渡す範囲全てじゃなくて、3つの山だけに
豊穣の加護の力を使えばいいのは分かっている。
だけど霧がかっていてその山頂がよく見えない。
ちゃんと私の力は届けられるだろうか。
少しだけ不安になったその時、私達のいる山に風が
吹いた。
雲が切れ、曇りがちな灰色の空に青空がのぞく。
一瞬だけ日の光が降り注いで体がほんのり暖まる。
眩しくて目の前に手をかざせば私の白い手の平に
光が透けた。
そういえば元気になったフィー殿下は嬉しそうに、
日光に当たっても肌が痛くなくなったって言ってた
っけ。
そんな暖かい日の光みたいな加護を薬花にも
届けられないかな。
うーん・・・と考えて両手を頭上にかざしてみる。
そうすれば薄曇りの中でもほんのり暖かい太陽の
光を感じられた。
・・・あ、そうだ。天使のはしごだ!あれがいい。
確か雲の切れ目から光の柱みたいに光が降り注ぐ
ことをそう言ったと思うけど、あんな感じで加護の
力を山頂に届けられないかな。
その後は金の矢で宮殿にも加護を飛ばして、もし
それでもまだ余力があれば見える範囲全てにも加護を
付ける予定なんだけどうまくいくだろうか。
大きな姿で全力を出しても今まで魔力切れを起こした
ことはない。もし何かあっても眠くなるだけだから
大丈夫だと思いたいけど・・・。
「シェラさん、もし私が力を使いすぎて眠って
しまってもそのまま馬に乗せて宮殿まで帰ることって
出来ますか?」
「出来なくはないですが・・・どれほどの力を使う
おつもりで?あまり無理はして欲しくないのですが。
せっかくリオン殿下にも会えるのに、眠っていては
顔も見られませんよ?」
「う・・・分かってます。万が一、もしかしての
場合の話ですよ。」
そうだった、加護の付け方に夢中になっていたけど
数日ぶりにリオン様やエル君にも会えるんだった。
「まずはあの山ですよね」
早速胸の前で手を組んで目を瞑り、組んだ両手に
額をつける。
雲間を割って差す日の光が暖かに降り注ぐように
3つの山の頂きに私の力もどうか届いて欲しい。
今朝見た夢のような薬花の花畑がもしあるのなら、
そこに余すことなく届いてくれればいいな。
その花の色はより鮮やかに、葉は青々と。そして
それらを支える根は強くしっかりと、植替えにも
負けないで強く根付いて欲しい。
薬花の由来はイリューディアさんにあるって話
だった。
それがイリューディアさん本人の付けた加護なのか
姫巫女や私のようにイリューディアさんの力を授け
られたり感じ取れた人が付けた加護のおかげなのか
本当のところは分からない。
でも、イリューディアさんに由来するものがただの
花を薬花に変えたのなら私の加護とも相性がいいはず
だ。きっと私の望むような加護が付くはず。
そう信じて強く願う。
3つの山のどこかに薬花の育ちやすい土壌があって
そのおかげで群生地が出来るほど薬花が咲くなら、
その土壌もより豊かになりますように。
両手に力を込めて祈れば体全体が熱を持ったよう
だった。
「ユーリ様、三カ所とも山の頂きが光っております。
山頂から光の柱が立ち昇っていますよ。」
シェラさんが教えてくれた。私のイメージ通りに
うまくいっただろうか。
ふうと息をついて目を開ける。
すると、シェラさんの話していたように目の前の
三つの山からはそれぞれ光の柱が立ち昇り、それは
頭上の雲へと吸い込まれるように真っ直ぐに立って
いた。
天使のはしごは空から地上へ光が降り注ぐ感じ
だけど、これはちょうどその逆のようにも見える。
まあ、イメージに近いかな?そう思いながら見つめて
いると光の柱は徐々にその輝きをなくしていき、
やがて完全に消えてしまった。
「狼煙をあげますね」
そう言ったシェラさんは素早く青い煙の狼煙を
上げた。これを見て待機している兵士の人達が山を
確認してくれる。
兵士さん達はみんなミオ宰相さんが選んだ口の固い
信用出来る人達だというから、癒し子が秘密裏に
モリー公国へ来ていて薬花に加護を付けたとバロイ国
へ漏らす者はいないだろうとシェラさんは話して
くれた。
だから安心して私が加護を付けた結果の調査を
まかせていいらしい。
この3つの山のどれかに、どうかロイス殿下が見た
薬花の群生地があって欲しい。
そう願いながら私は次の仕事に取り掛かる。
「シェラさん、弓矢はもう出来てますか?」
「簡単な物ですが、一度しか使わないのならこれで
充分なはずです。」
頷いたシェラさんが私に小さな弓矢を手渡して
くれた。
「普段ユーリ様がオレに掴まる時の力から推測される
握力を考えた強さにして見ました。いかがでしょう?
もう少し弦を緩めますか?」
説明をされたのでちょっと弓を引いてみる。
うん、多分これでいける。
「ありがとうございます!大丈夫そうです。じゃあ
これで・・・」
宮殿を出る時に、薬花の栽培をするために用意された
場所はちょっと覗いて来たから矢を飛ばすイメージは
出来ている。
さっき願ったように、薬花がしっかりと根付いて育つ
豊かな土壌が出来ますように。
矢をつがえながら目を瞑ってそう願う。そして目を
開けた瞬間にえいっと引き絞った矢を解き放った。
それは弓から離れると同時に金色に輝いて、非力な
私が放ったとは思えない速さで真っ直ぐ宮殿の方向
へと消える。
それを見送ったシェラさんがなるほどと呟いた。
「オレのところへ届いた金の矢も、あのようにして
放たれたのですね。あの勢いでしたら、間違いなく
宮殿にもユーリ様のお力は届いているでしょう。
帰ってから確かめるのが楽しみです。」
お疲れ様でしたと頭を下げられて椅子を勧められる。
「まだここから見える範囲に加護を付ける仕事が
残ってますよ?」
「そう立て続けに力を使われますとお疲れでしょう。
どうぞおかけになって下さい。さあ、お菓子も色々
ございますよ。」
そう言われてテーブルを見れば最初にあの三段組の
お皿に乗っていたのとは別のお菓子がまた並べられて
いた。
どれだけたくさん私のための物をここまで持ち込んだ
のだろうか。せっかく準備してくれたものを食べない
のは悪いから遠慮なく食べるけど。
「・・・小腹も満たされたので、最後は見える範囲で
シェラさんが地図に印を付けてくれてところ全てに
私の力が届くように加護を付けますね!」
立ち上がってそう言うと、さっきの風で乱れた髪型を
ちょいちょいと直しながらシェラさんはため息を
ついた。
「この加護を付け終わればもう2人きりの時間は
終わりも同然ですね。なんてあっという間だったので
しょう。もっとその時間を堪能したいものでしたのに
残念です。」
「私と一緒に出掛けるなんて、これから先もまだまだ
出来ると思いますけど・・・?」
相変わらず大袈裟だ。だけどシェラさんは、
「今日はユーリ様がその美しい姿をオレの選んだ服
一式に身を包み、オレだけに見せてくれた記念すべき
日ですから。出来ることなら、この下に纏うオレの
選んだ下着姿のユーリ様も見てみたいものでした。
さすがに直に見るわけにはいきませんから、想像しか
出来ないのが残念です。」
「シェラさん、自分が何言ってるか分かってます?
大丈夫ですか?ていうか想像しないで下さい!」
オレの選んだ下着姿を見たかったけどそれは叶わない
ので、その姿を想像してますと言われて恥ずかしく
ならないわけがない。
ていうか普通、そんなこと本人を目の前にして言う⁉︎
・・・いや、シェラさんだからこそ言うのかな⁉︎
髪を直したその手を頬に添えられたままそんな事を
言われて私は顔を赤くした。
「大きくなられてもそのように恥ずかしげなお顔を
されると、いつものあの可愛らしいお姿の面影が
あるのですね。新発見です。オレの女神はどんな姿を
していてもその美しさと愛らしさはとどまることを
知らずに輝き続けるばかりです。」
恥ずかしさにうろうろと視線をさまよわせる私とは
違い、シェラさんはにこりと微笑むと愛おしむように
あの長い指先で頬を優しく撫でてきた。
見下ろしていると肩に上着をかけられた。
「いくら南国に近く暖かい気候とはいえここは高地で
冷えますからね。」
そう言ってお茶もまた渡された。
「ありがとうございます」
お礼は言ったけど・・・そう思うならこんな透けた
ようなドレスは選ばないで欲しかったよ?
釈然としないものの、薬花に加護を付ける方が大事
なのでそちらに集中する。
まずは見渡す範囲全てじゃなくて、3つの山だけに
豊穣の加護の力を使えばいいのは分かっている。
だけど霧がかっていてその山頂がよく見えない。
ちゃんと私の力は届けられるだろうか。
少しだけ不安になったその時、私達のいる山に風が
吹いた。
雲が切れ、曇りがちな灰色の空に青空がのぞく。
一瞬だけ日の光が降り注いで体がほんのり暖まる。
眩しくて目の前に手をかざせば私の白い手の平に
光が透けた。
そういえば元気になったフィー殿下は嬉しそうに、
日光に当たっても肌が痛くなくなったって言ってた
っけ。
そんな暖かい日の光みたいな加護を薬花にも
届けられないかな。
うーん・・・と考えて両手を頭上にかざしてみる。
そうすれば薄曇りの中でもほんのり暖かい太陽の
光を感じられた。
・・・あ、そうだ。天使のはしごだ!あれがいい。
確か雲の切れ目から光の柱みたいに光が降り注ぐ
ことをそう言ったと思うけど、あんな感じで加護の
力を山頂に届けられないかな。
その後は金の矢で宮殿にも加護を飛ばして、もし
それでもまだ余力があれば見える範囲全てにも加護を
付ける予定なんだけどうまくいくだろうか。
大きな姿で全力を出しても今まで魔力切れを起こした
ことはない。もし何かあっても眠くなるだけだから
大丈夫だと思いたいけど・・・。
「シェラさん、もし私が力を使いすぎて眠って
しまってもそのまま馬に乗せて宮殿まで帰ることって
出来ますか?」
「出来なくはないですが・・・どれほどの力を使う
おつもりで?あまり無理はして欲しくないのですが。
せっかくリオン殿下にも会えるのに、眠っていては
顔も見られませんよ?」
「う・・・分かってます。万が一、もしかしての
場合の話ですよ。」
そうだった、加護の付け方に夢中になっていたけど
数日ぶりにリオン様やエル君にも会えるんだった。
「まずはあの山ですよね」
早速胸の前で手を組んで目を瞑り、組んだ両手に
額をつける。
雲間を割って差す日の光が暖かに降り注ぐように
3つの山の頂きに私の力もどうか届いて欲しい。
今朝見た夢のような薬花の花畑がもしあるのなら、
そこに余すことなく届いてくれればいいな。
その花の色はより鮮やかに、葉は青々と。そして
それらを支える根は強くしっかりと、植替えにも
負けないで強く根付いて欲しい。
薬花の由来はイリューディアさんにあるって話
だった。
それがイリューディアさん本人の付けた加護なのか
姫巫女や私のようにイリューディアさんの力を授け
られたり感じ取れた人が付けた加護のおかげなのか
本当のところは分からない。
でも、イリューディアさんに由来するものがただの
花を薬花に変えたのなら私の加護とも相性がいいはず
だ。きっと私の望むような加護が付くはず。
そう信じて強く願う。
3つの山のどこかに薬花の育ちやすい土壌があって
そのおかげで群生地が出来るほど薬花が咲くなら、
その土壌もより豊かになりますように。
両手に力を込めて祈れば体全体が熱を持ったよう
だった。
「ユーリ様、三カ所とも山の頂きが光っております。
山頂から光の柱が立ち昇っていますよ。」
シェラさんが教えてくれた。私のイメージ通りに
うまくいっただろうか。
ふうと息をついて目を開ける。
すると、シェラさんの話していたように目の前の
三つの山からはそれぞれ光の柱が立ち昇り、それは
頭上の雲へと吸い込まれるように真っ直ぐに立って
いた。
天使のはしごは空から地上へ光が降り注ぐ感じ
だけど、これはちょうどその逆のようにも見える。
まあ、イメージに近いかな?そう思いながら見つめて
いると光の柱は徐々にその輝きをなくしていき、
やがて完全に消えてしまった。
「狼煙をあげますね」
そう言ったシェラさんは素早く青い煙の狼煙を
上げた。これを見て待機している兵士の人達が山を
確認してくれる。
兵士さん達はみんなミオ宰相さんが選んだ口の固い
信用出来る人達だというから、癒し子が秘密裏に
モリー公国へ来ていて薬花に加護を付けたとバロイ国
へ漏らす者はいないだろうとシェラさんは話して
くれた。
だから安心して私が加護を付けた結果の調査を
まかせていいらしい。
この3つの山のどれかに、どうかロイス殿下が見た
薬花の群生地があって欲しい。
そう願いながら私は次の仕事に取り掛かる。
「シェラさん、弓矢はもう出来てますか?」
「簡単な物ですが、一度しか使わないのならこれで
充分なはずです。」
頷いたシェラさんが私に小さな弓矢を手渡して
くれた。
「普段ユーリ様がオレに掴まる時の力から推測される
握力を考えた強さにして見ました。いかがでしょう?
もう少し弦を緩めますか?」
説明をされたのでちょっと弓を引いてみる。
うん、多分これでいける。
「ありがとうございます!大丈夫そうです。じゃあ
これで・・・」
宮殿を出る時に、薬花の栽培をするために用意された
場所はちょっと覗いて来たから矢を飛ばすイメージは
出来ている。
さっき願ったように、薬花がしっかりと根付いて育つ
豊かな土壌が出来ますように。
矢をつがえながら目を瞑ってそう願う。そして目を
開けた瞬間にえいっと引き絞った矢を解き放った。
それは弓から離れると同時に金色に輝いて、非力な
私が放ったとは思えない速さで真っ直ぐ宮殿の方向
へと消える。
それを見送ったシェラさんがなるほどと呟いた。
「オレのところへ届いた金の矢も、あのようにして
放たれたのですね。あの勢いでしたら、間違いなく
宮殿にもユーリ様のお力は届いているでしょう。
帰ってから確かめるのが楽しみです。」
お疲れ様でしたと頭を下げられて椅子を勧められる。
「まだここから見える範囲に加護を付ける仕事が
残ってますよ?」
「そう立て続けに力を使われますとお疲れでしょう。
どうぞおかけになって下さい。さあ、お菓子も色々
ございますよ。」
そう言われてテーブルを見れば最初にあの三段組の
お皿に乗っていたのとは別のお菓子がまた並べられて
いた。
どれだけたくさん私のための物をここまで持ち込んだ
のだろうか。せっかく準備してくれたものを食べない
のは悪いから遠慮なく食べるけど。
「・・・小腹も満たされたので、最後は見える範囲で
シェラさんが地図に印を付けてくれてところ全てに
私の力が届くように加護を付けますね!」
立ち上がってそう言うと、さっきの風で乱れた髪型を
ちょいちょいと直しながらシェラさんはため息を
ついた。
「この加護を付け終わればもう2人きりの時間は
終わりも同然ですね。なんてあっという間だったので
しょう。もっとその時間を堪能したいものでしたのに
残念です。」
「私と一緒に出掛けるなんて、これから先もまだまだ
出来ると思いますけど・・・?」
相変わらず大袈裟だ。だけどシェラさんは、
「今日はユーリ様がその美しい姿をオレの選んだ服
一式に身を包み、オレだけに見せてくれた記念すべき
日ですから。出来ることなら、この下に纏うオレの
選んだ下着姿のユーリ様も見てみたいものでした。
さすがに直に見るわけにはいきませんから、想像しか
出来ないのが残念です。」
「シェラさん、自分が何言ってるか分かってます?
大丈夫ですか?ていうか想像しないで下さい!」
オレの選んだ下着姿を見たかったけどそれは叶わない
ので、その姿を想像してますと言われて恥ずかしく
ならないわけがない。
ていうか普通、そんなこと本人を目の前にして言う⁉︎
・・・いや、シェラさんだからこそ言うのかな⁉︎
髪を直したその手を頬に添えられたままそんな事を
言われて私は顔を赤くした。
「大きくなられてもそのように恥ずかしげなお顔を
されると、いつものあの可愛らしいお姿の面影が
あるのですね。新発見です。オレの女神はどんな姿を
していてもその美しさと愛らしさはとどまることを
知らずに輝き続けるばかりです。」
恥ずかしさにうろうろと視線をさまよわせる私とは
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あの長い指先で頬を優しく撫でてきた。
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