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第十五章 レニとユーリの神隠し
4
「早いうちにシグウェル殿とユリウス殿の二人にも
立ち会っていただき詳しく見ていただきます。」
お腹にそっと手を当ててヴィルマ様は嬉しそうに
している。
「どうしてその二人が?お医者様に診てもらうだけ
じゃないんですか?」
「本当に妊娠初期の段階でお医者様にも判断が
つきかねる場合でも、魔力の流れを読むのに優れた
あのお二人ならば私の中に別の者の魔力が入り混じり
存在していてもすぐ気付きますから。レニの時も
シグウェル殿に診てもらったんですよ。」
なるほどグノーデルさんの加護を受けた勇者様の
魔力を引き継いで生まれてくる子どもなら、お腹の
中にいる時から強い魔力を持っていそうだ。
そんなヴィルマ様と私のやり取りをぽかんとしたまま
聞いていたレニ様だったけど、ヴィルマ様が少し
離れたところで護衛していた四人の騎士達に
「あなた達、このことはまだ内密に。はっきりした
時にはわたくしから殿下に伝えます。」
と命じる姿やエル君がヴィルマ様におめでとう
ございますと言ってそれを受けたヴィルマ様の笑う
姿を見てようやく我に返ったらしい。
「俺に・・・妹ですか?」
そう呟いて頬が紅潮した。
「そうですよ、レニは心優しい子ですから妹も守れる
良い兄になりますね。」
優しいまなざしで語るヴィルマ様にレニ様は
はっとして、
「お守り!母上と妹にお守りを差し上げないと‼︎」
突然そんな事を言い出した。何のことだろう。
意味が分からないでいる私にエル君が教えてくれる。
「おそらく安産祈願と、生まれてくる子どもの魔除け
でよく贈られる宝飾品のことかと思います。ルーシャ
ではおめでたい時には縁起を担いで魔除けと相手の
幸運を願ってそのような贈り物をする風習があります
から。」
そういえばリオン様は私に青い魔石のネックレスを
くれたけどそれも元々は大声殿下の即位祝いの指輪を
作って贈るのに合わせて作ったものだった。
「母上には髪飾りを贈ります!妹には・・・指輪は
まだ早いですか?ネックレスかブローチが良いで
しょうか?」
「そうですね、二人でゆっくり考えましょう。」
自分の膝にかじりついてキラキラした目であれこれ
聞いてくるレニ様の頭をヴィルマ様は優しく撫でている。
「では俺はこれから勇者様の泉に母上の健康と妹が
無事に生まれてきますようにってお祈りしてきます!
ユーリも一緒に連れて行ってもいいですか?」
ぱっと立ち上がったレニ様はそう言って私の方を
見た。勇者様の泉?
「良いですよ。ついでに庭園も案内して差し上げて。
今の時期は東側の薔薇がちょうど見頃ですから。」
頷いたヴィルマ様にお辞儀をしたレニ様が行くぞ!
と私に声をかけた。
「この先の庭園には父上が取り寄せた母上の故郷の
花がたくさん植えてあるんだ。ルーシャ国にはない
珍しい品種の薔薇も色々あるけど、普段は王族以外は
見られないんだぞ。母上が良いって言ったからな、
特別にお前にも見せてやる!」
さすが愛妻家の大声殿下だ、ヴィルマ様のために
タング王国のお花まで取り寄せているんだ。
「それは楽しみです!もし良ければ綺麗なお花が
長く咲くように加護もつけましょうか?」
もし本当にヴィルマ様が妊娠していたらお祝い代わり
に私に出来ることはそれくらいだ。
「え、いいのか⁉︎きっと母上も喜ぶと思う、頼む!」
おお、いつになく素直だ。レニ様が私に頼むと
言うなんて。
そこでふと、さっきの二人の会話を思い出す。
「そういえば勇者様の泉ってなんですか?」
ああ、と歩きながらレニ様は得意げに私に教えて
くれた。
「庭園の奥の、ツル薔薇の茂みの向こうにある勇者様
の石像が立っている小さい噴水だ。そこでお祈りする
願い事は叶うって言われているんだぞ。王族しか
入れない秘密の場所なんだ!」
父上も母上と結婚できますようにってお願いした
らしい!とそんな事まで教えてくれた。
なんだ大声殿下、泉に願掛けをするなんて意外と
ロマンチックなところがあるんだな。
そうしてレニ様に案内されて庭園の中を歩きながら
お花の説明をしてもらったり、途中の低木に実って
いたグミみたいな赤い実を食べたり、私が薔薇に
加護を付けてみたりしていたら
「あそこだ!」
レニ様が薔薇のアーチの向こうを指差した。
薄紅とクリーム色の薔薇が咲き乱れるアーチの奥には
古ぼけているけどルーシャ国の紋章が掘られた立派な
木製の扉が見えている。
「あの向こうに勇者様の泉があるんだ、行くぞ!」
レニ様はそう言うと、扉を開ける前に薔薇のアーチ
から数輪の薔薇の花を手折った。
それをいくつか私にも分けてくれながら、
「勇者様の泉にはこういう花を捧げながらお祈りする
といいんだ。噴水に花を浮かべながらお願いごとを
心の中で話すんだぞ。」
そう教えてくれて扉を開けた。
ギィ、と軋んだ音を立てて開いた向こうは石畳の
こじんまりとしたスペースだった。
程良い狭さというか、確かに一人で静かにお祈りを
捧げるには良さそうな落ち着いた雰囲気だ。
さらさらと噴水から流れる水の音だけがして、
その周りはぐるりと円形に大人の背丈よりも高い
薔薇の生垣で囲まれている。
その円形の真ん中に、大人が3人も手を繋げば
囲んでしまえそうなくらい小さな噴水があった。
噴水の水は中央に立つ小さな勇者様の像が掲げる
竜の首の開いた口から流れていた。
「これは勇者様の時代に、即位してからも魔物討伐に
出ることの多かった勇者様の無事の帰還を願って
俺のご先祖様が作らせたそうだ。」
てことは双子のお姫様達が作らせたのかな?
勇者様が無事に戻りますようにってお願いをした
んだろうか。
よく見れば綺麗に手入れはされているけど年季の
入ったアンティークな風合いだ。
100年近く前からずっとお祈りに使われてきた所だと
思うと、こじんまりとしているけどなんだかすごく
神聖な場所のような気がしてきた。
こうするんだ、と私に物を教えれるのが嬉しくて
たまらないといった風情のレニ様がお手本でさっき
手折った薔薇を泉に浮かべる。
私もエル君に手伝ってもらいながらレニ様から
渡されていた薔薇を同じように浮かべれば、淡い
クリーム色と紅色の二色の薔薇で小さな噴水は
綺麗に彩られた。
まるで神社でたまにみる花手水みたいですごく
綺麗だ。
その様子に思わず見入っている私の隣で、噴水の
勇者様の石像を正面にしたレニ様は膝をつくと目を
閉じて手を組んだ。
あ、なるほどこうやってお祈りするのね。
慌てて私もレニ様の横で同じようにする。
でも、うーん・・・お願いごとかあ。特にないな。
必要な時はいつも自分でイリューディアさんの力を
使って大抵のお願いは叶えているし。
私個人は社畜生活から抜けられてこんなに素敵な
場所で優しい人達に囲まれて過ごせているだけで
満足だ。ご飯もおいしいし。
強いて言うなら、私の隣で小さいながらも熱心に
お祈りしているレニ様の願い事が叶えばいいな。
そう願って、そっと目を開けた。
「あれ?」
目を開けた時に見えた自分の手が一瞬だけあの
いつもの金色に淡く輝いたように見えた。でも
特徴的な暖かさは特に感じなかったけど・・・。
「エル君、今の見ました?私の手が光ってなかった」
「次はこっちだ!」
エル君に確かめようとしたらレニ様の声に遮られた。
見ればレニ様はいつの間にか噴水の裏手の生垣から
半身を覗かせて私に声をかけていた。
「元の扉から帰ってもいいけどここに穴があるんだ。
俺たちみたいな子どもしか通れないけど、ここを
通れば母上のいる場所に戻る近道だ!早く来い‼︎」
そう言ってぐいと手を引かれた。私より年下なのに
随分と力が強い。
そういえばルーシャ国の王族の人達って、勇者様の
血筋で力が強いのが特徴だっけ。
カティヤ様に抱き上げられてくるくる回られたのを
思い出す。
「ユーリ様!」
私の後ろからエル君が慌てたように声をかけてレニ様
に強引に引かれた手を掴んでくれようとしたけど、
その前にレニ様の方へつんのめるようにしてどさりと
倒れ込んだ。
「うわ、ごめんなさいっ!」
慌てて起き上がって、後ろから手を伸ばしてくれた
エル君も大丈夫だろうかと振り返る。
・・・だけどそこにはあの高くそびえるような薔薇の
生垣はない。なぜかそれは最初からそんなものは
なかったかのように消え失せているしエル君の姿も
ない。
ていうか、どう見ても庭園の中じゃない。
ぐるりと辺り一面は霧が立ち込める鬱蒼とした森の中
だった。
「え?どこですかここ。これが近道?それにしては
さっきまでの庭園と全然違うんですけど・・・?
レニ様、王宮の中にある森林かどこかに転移魔法でも
使いました?」
思わずレニ様の上にまだ乗ったままきょろきょろ
すれば、私に乗り上げられているのに早く降りろとか
どけとか言うこともなく、
「し、知らない・・・。こんなところ、全然知らない。
見たことのない場所だ・・・」
レニ様は呆然としたままあの真っ青な瞳を見開いて
そう言った。
立ち会っていただき詳しく見ていただきます。」
お腹にそっと手を当ててヴィルマ様は嬉しそうに
している。
「どうしてその二人が?お医者様に診てもらうだけ
じゃないんですか?」
「本当に妊娠初期の段階でお医者様にも判断が
つきかねる場合でも、魔力の流れを読むのに優れた
あのお二人ならば私の中に別の者の魔力が入り混じり
存在していてもすぐ気付きますから。レニの時も
シグウェル殿に診てもらったんですよ。」
なるほどグノーデルさんの加護を受けた勇者様の
魔力を引き継いで生まれてくる子どもなら、お腹の
中にいる時から強い魔力を持っていそうだ。
そんなヴィルマ様と私のやり取りをぽかんとしたまま
聞いていたレニ様だったけど、ヴィルマ様が少し
離れたところで護衛していた四人の騎士達に
「あなた達、このことはまだ内密に。はっきりした
時にはわたくしから殿下に伝えます。」
と命じる姿やエル君がヴィルマ様におめでとう
ございますと言ってそれを受けたヴィルマ様の笑う
姿を見てようやく我に返ったらしい。
「俺に・・・妹ですか?」
そう呟いて頬が紅潮した。
「そうですよ、レニは心優しい子ですから妹も守れる
良い兄になりますね。」
優しいまなざしで語るヴィルマ様にレニ様は
はっとして、
「お守り!母上と妹にお守りを差し上げないと‼︎」
突然そんな事を言い出した。何のことだろう。
意味が分からないでいる私にエル君が教えてくれる。
「おそらく安産祈願と、生まれてくる子どもの魔除け
でよく贈られる宝飾品のことかと思います。ルーシャ
ではおめでたい時には縁起を担いで魔除けと相手の
幸運を願ってそのような贈り物をする風習があります
から。」
そういえばリオン様は私に青い魔石のネックレスを
くれたけどそれも元々は大声殿下の即位祝いの指輪を
作って贈るのに合わせて作ったものだった。
「母上には髪飾りを贈ります!妹には・・・指輪は
まだ早いですか?ネックレスかブローチが良いで
しょうか?」
「そうですね、二人でゆっくり考えましょう。」
自分の膝にかじりついてキラキラした目であれこれ
聞いてくるレニ様の頭をヴィルマ様は優しく撫でている。
「では俺はこれから勇者様の泉に母上の健康と妹が
無事に生まれてきますようにってお祈りしてきます!
ユーリも一緒に連れて行ってもいいですか?」
ぱっと立ち上がったレニ様はそう言って私の方を
見た。勇者様の泉?
「良いですよ。ついでに庭園も案内して差し上げて。
今の時期は東側の薔薇がちょうど見頃ですから。」
頷いたヴィルマ様にお辞儀をしたレニ様が行くぞ!
と私に声をかけた。
「この先の庭園には父上が取り寄せた母上の故郷の
花がたくさん植えてあるんだ。ルーシャ国にはない
珍しい品種の薔薇も色々あるけど、普段は王族以外は
見られないんだぞ。母上が良いって言ったからな、
特別にお前にも見せてやる!」
さすが愛妻家の大声殿下だ、ヴィルマ様のために
タング王国のお花まで取り寄せているんだ。
「それは楽しみです!もし良ければ綺麗なお花が
長く咲くように加護もつけましょうか?」
もし本当にヴィルマ様が妊娠していたらお祝い代わり
に私に出来ることはそれくらいだ。
「え、いいのか⁉︎きっと母上も喜ぶと思う、頼む!」
おお、いつになく素直だ。レニ様が私に頼むと
言うなんて。
そこでふと、さっきの二人の会話を思い出す。
「そういえば勇者様の泉ってなんですか?」
ああ、と歩きながらレニ様は得意げに私に教えて
くれた。
「庭園の奥の、ツル薔薇の茂みの向こうにある勇者様
の石像が立っている小さい噴水だ。そこでお祈りする
願い事は叶うって言われているんだぞ。王族しか
入れない秘密の場所なんだ!」
父上も母上と結婚できますようにってお願いした
らしい!とそんな事まで教えてくれた。
なんだ大声殿下、泉に願掛けをするなんて意外と
ロマンチックなところがあるんだな。
そうしてレニ様に案内されて庭園の中を歩きながら
お花の説明をしてもらったり、途中の低木に実って
いたグミみたいな赤い実を食べたり、私が薔薇に
加護を付けてみたりしていたら
「あそこだ!」
レニ様が薔薇のアーチの向こうを指差した。
薄紅とクリーム色の薔薇が咲き乱れるアーチの奥には
古ぼけているけどルーシャ国の紋章が掘られた立派な
木製の扉が見えている。
「あの向こうに勇者様の泉があるんだ、行くぞ!」
レニ様はそう言うと、扉を開ける前に薔薇のアーチ
から数輪の薔薇の花を手折った。
それをいくつか私にも分けてくれながら、
「勇者様の泉にはこういう花を捧げながらお祈りする
といいんだ。噴水に花を浮かべながらお願いごとを
心の中で話すんだぞ。」
そう教えてくれて扉を開けた。
ギィ、と軋んだ音を立てて開いた向こうは石畳の
こじんまりとしたスペースだった。
程良い狭さというか、確かに一人で静かにお祈りを
捧げるには良さそうな落ち着いた雰囲気だ。
さらさらと噴水から流れる水の音だけがして、
その周りはぐるりと円形に大人の背丈よりも高い
薔薇の生垣で囲まれている。
その円形の真ん中に、大人が3人も手を繋げば
囲んでしまえそうなくらい小さな噴水があった。
噴水の水は中央に立つ小さな勇者様の像が掲げる
竜の首の開いた口から流れていた。
「これは勇者様の時代に、即位してからも魔物討伐に
出ることの多かった勇者様の無事の帰還を願って
俺のご先祖様が作らせたそうだ。」
てことは双子のお姫様達が作らせたのかな?
勇者様が無事に戻りますようにってお願いをした
んだろうか。
よく見れば綺麗に手入れはされているけど年季の
入ったアンティークな風合いだ。
100年近く前からずっとお祈りに使われてきた所だと
思うと、こじんまりとしているけどなんだかすごく
神聖な場所のような気がしてきた。
こうするんだ、と私に物を教えれるのが嬉しくて
たまらないといった風情のレニ様がお手本でさっき
手折った薔薇を泉に浮かべる。
私もエル君に手伝ってもらいながらレニ様から
渡されていた薔薇を同じように浮かべれば、淡い
クリーム色と紅色の二色の薔薇で小さな噴水は
綺麗に彩られた。
まるで神社でたまにみる花手水みたいですごく
綺麗だ。
その様子に思わず見入っている私の隣で、噴水の
勇者様の石像を正面にしたレニ様は膝をつくと目を
閉じて手を組んだ。
あ、なるほどこうやってお祈りするのね。
慌てて私もレニ様の横で同じようにする。
でも、うーん・・・お願いごとかあ。特にないな。
必要な時はいつも自分でイリューディアさんの力を
使って大抵のお願いは叶えているし。
私個人は社畜生活から抜けられてこんなに素敵な
場所で優しい人達に囲まれて過ごせているだけで
満足だ。ご飯もおいしいし。
強いて言うなら、私の隣で小さいながらも熱心に
お祈りしているレニ様の願い事が叶えばいいな。
そう願って、そっと目を開けた。
「あれ?」
目を開けた時に見えた自分の手が一瞬だけあの
いつもの金色に淡く輝いたように見えた。でも
特徴的な暖かさは特に感じなかったけど・・・。
「エル君、今の見ました?私の手が光ってなかった」
「次はこっちだ!」
エル君に確かめようとしたらレニ様の声に遮られた。
見ればレニ様はいつの間にか噴水の裏手の生垣から
半身を覗かせて私に声をかけていた。
「元の扉から帰ってもいいけどここに穴があるんだ。
俺たちみたいな子どもしか通れないけど、ここを
通れば母上のいる場所に戻る近道だ!早く来い‼︎」
そう言ってぐいと手を引かれた。私より年下なのに
随分と力が強い。
そういえばルーシャ国の王族の人達って、勇者様の
血筋で力が強いのが特徴だっけ。
カティヤ様に抱き上げられてくるくる回られたのを
思い出す。
「ユーリ様!」
私の後ろからエル君が慌てたように声をかけてレニ様
に強引に引かれた手を掴んでくれようとしたけど、
その前にレニ様の方へつんのめるようにしてどさりと
倒れ込んだ。
「うわ、ごめんなさいっ!」
慌てて起き上がって、後ろから手を伸ばしてくれた
エル君も大丈夫だろうかと振り返る。
・・・だけどそこにはあの高くそびえるような薔薇の
生垣はない。なぜかそれは最初からそんなものは
なかったかのように消え失せているしエル君の姿も
ない。
ていうか、どう見ても庭園の中じゃない。
ぐるりと辺り一面は霧が立ち込める鬱蒼とした森の中
だった。
「え?どこですかここ。これが近道?それにしては
さっきまでの庭園と全然違うんですけど・・・?
レニ様、王宮の中にある森林かどこかに転移魔法でも
使いました?」
思わずレニ様の上にまだ乗ったままきょろきょろ
すれば、私に乗り上げられているのに早く降りろとか
どけとか言うこともなく、
「し、知らない・・・。こんなところ、全然知らない。
見たことのない場所だ・・・」
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