304 / 788
第十五章 レニとユーリの神隠し
5
「知らない場所って・・・近道でもなければ転移魔法
を使ったわけでもないんですか⁉︎」
とりあえずレニ様の上からどいてその隣に座る。
「あの生垣を越えると、母上のいる場所へまっすぐ
向かう近道なんだ。こんな森の中なんかじゃない!」
踏んだら発動する転移魔法の魔法陣があったわけでも
なさそうだ。
もしそうならエル君も私達の後に続いて現れてるはず
だし。
「どうなっちゃったんでしょうね・・・?」
困り果てていたら、少し離れたところにある後ろの
茂みがガサッと揺れた。
「ん?」
誰かいる?そう思って振り向いたら、そこからぬっと
顔を出したのは
「ラ、ラーデウルフ⁉︎」
ひっ、と息を呑む。しかもアドニスの町で見たもの
よりも一回り以上大きくて黒みがかっている。
どうやら一頭だけだけど、いつ仲間を呼ぶか分からない。
そのラーデウルフは辺りの匂いをふんふん嗅いでいて
まだ私達に気付いていない。
「いつのまに王宮の中にまでラーデウルフが入って
来たんですか⁉︎」
「そんなわけないだろ、王宮どころか王都の周りにも
いるはずがない!」
レニ様と二人、ゆっくりと後ずさりながらひそひそ
話す。
こんな大きいのを攻撃魔法も使えない私とまだ子ども
のレニ様で倒せるはずがない。
とりあえずこっそり隠れよう。
だけど私達が別の茂みに隠れるよりもラーデウルフが
私達の存在に気付く方が早かった。
あちこち匂いを嗅いでいたラーデウルフと私の目が
合ってしまう。まずい。
「にっ、逃げますよ、走って!」
レニ様の手を掴んで引っ張る。子ども二人の足で
そんなことをしてもすぐ捕まるのは分かりきっている
けど何にもしないで死ぬよりましだ。
勇敢にもレニ様は小さな剣を抜いて私の前に立とうと
してくれていたけど死なせるわけにはいかない。
レニ様はルーシャ国の大事な後継者だし、これから
生まれて来るかもしれない妹のことをあんなに楽しみ
にしている。
「逃げ切れるわけないだろう⁉︎それより戦った方が
お前を守れる!」
走りながらレニ様はそんな事を言ってるけど無謀だ。
と、私達の上に黒い影が落ちた。
何かと思ったら、ラーデウルフが跳躍をして私達の
前に降りて立ち塞がったのだ。
「ウソでしょ⁉︎」
一生懸命走ったつもりなのに、たった一回のジャンプ
であっさり追いつかれてしまった。
「ユーリ、俺の後ろに隠れてろ!」
レニ様がサッと私の前に立って剣を構えた。
手も震えずに、自分の何倍も大きいラーデウルフに
動じることもなくあの青い瞳で睨んでいる。
さすが、小さくても勇者様の血を引く王族だけど
どう考えても無理だよ⁉︎
ラーデウルフのあの大きな前足を一振りされたら
それだけで終わりだ。
ラーデウルフは威嚇しようとしたのか、それとも
私達を噛み殺そうとしたのかあの大きな口を開いた。
その時だ。
「二人ともそのまま動かないで」
私とレニ様以外の人の声がしたと思ったら、
ドンと言う音と共に大きな剣が、ラーデウルフの頭
から地面までを貫通して縫い止めた。
それでもラーデウルフは死なないで、前足で
ガリガリ地面を引っ掻いてそこから抜け出そうと
している。
「あー、やっぱしつこいな。レン、まかせた」
「まかされた!」
誰かの声が今度はすぐ近くでしたと思ったら私の体は
ふわりと宙に浮いた。
抱き抱えられた⁉︎
隣では私と同じようにレニ様も抱えられている。
私達二人はいつの間にか声の主の両脇にぶらんと
小脇に抱えられていたのだ。
私達を抱えたその誰かはそのまま軽やかにとんとん、
とバックステップで後ろに下がった。
するとそのタイミングに合わせて、目の前の剣に
縫い止められているラーデウルフに別の誰かが手を
振りかざしたのが見えた。
「脳天チョーップ!」
気合いの入った掛け声で一閃した手刀はそのまま
ズバンとラーデウルフの頭と胴を豪快に切り離した。
頭は剣に縫い止められたまま、胴体だけがどさりと
地面に倒れ込む。
え?素手であの大きなラーデウルフの首を切断して
しまったの?まるでレジナスさんみたいだ。
「よっしゃ、今日の夕飯ゲットだぜ!ステーキは
もう飽きたしなあ。肉団子のスープにハンバーグ、
香辛料に漬け込んどいて後で野菜炒めにでもするか。
薄切りができれば生姜焼きみたいなのも出来るんだ
けどなあ。」
手刀一発でラーデウルフを倒したその人は声を
弾ませて懐から小刀を出すと、さっそくそれを解体
し始めた。
黒髪に青い目を輝かせたその姿は物凄く楽しそうだ。
・・・というか、その姿に見覚えがある。さんざん
王宮のあちこちに飾られている絵画で見ていた。
あとレンって呼ばれてるし。
そしてその手にあるのは青い魔石が嵌まっている
折り畳み式の小刀だ。そっちもつい最近見た記憶が
ある。
まさか。あり得ない。
ああ、でもラーデウルフの頭に刺さったままのあの
剣も。
ついこの間ユールヴァルト家のタウンハウスで
飾られているのを見た、あの立派な長剣に似ている
気がする。
「ホントお前って魔物が食い物にしか見えてない
よな。別の意味で勇者だよ・・・っと、お嬢さん達
大丈夫?ケガはないかな?」
私達を抱えたまま聞いてきたその声にビクッとして、
恐る恐るその顔を見上げる。
私を見つめるそのアメジストみたいに綺麗な紫色の
瞳とパチリと視線がかち合った。
するとその人は小首を傾げると目を細めてふんわりと
柔らかな笑顔を浮かべた。
傾げた首からさらさらと銀色の長髪が流れる。
その姿はまるでものすごく愛想のいいシグウェルさん
だった。
「うわー、かわいい!こんな美人さん見たことない!
よしお嬢さん、オレと結婚しよっか!」
「は?」
「こんなにかわいいお嬢さんに求婚しないのは
あり得ないからね。それにまだ小さいのに魔力も
すごい。将来有望だよ!」
愛想がいいだけじゃなくて軟派なシグウェルさんを
目の前にしている錯覚に陥りながら、どう考えても
アレな状況も合わせて頭がくらくらする。
レニ様は「え・・・魔導士団長・・・?」って呟いて
ぽかんとしているから、やっぱり混乱している
みたいだ。
「君たち、二人だけ?なんでまたこんな魔獣の森に
いるわけ?」
私達二人を地面に降ろしたその人はラーデウルフの
頭から剣を引き抜きひと振りするとそれをしまった。
振った時にほのかに青く光って汚れが消えたから
浄化魔法でも使ったのかな。
「お、俺達は気付いたらここにいて・・・」
レニ様が何を話せばいいのか戸惑っている。
そりゃそうだよね。ついさっきまで庭園の中にいた
のに、今は魔物がいる森の中なんだもん。
しかも目の前にいるこの人達はどう見ても・・・。
レニ様が余計な事を言う前に私が話した方が
いいのかな。
「助けてくれてありがとうございます!あの・・・
キリウ・ユールヴァルト様と勇者様ですよね?」
思い切って尋ねる。絶対にあり得ないことだけど。
でも周りの状況から判断するとそうとしか思えない。
私の言葉に、レニ様は目を剥いてこっちを見た。
穴が開くほど見られて何言ってんだ?とその目が
言っている。
気持ちは分かるけど、とりあえずそのまま何も
言わずに黙っていて欲しい。
私だってバカなことを言ってると思うし、夢だと
いいなと思っているんだから。
私の言葉に目の前のシグウェルさんそっくりな
その人は朗らかに笑った。
「こんな辺境でも俺たちのことを知ってる人がいる
とは嬉しいな、頑張ってる甲斐がある。」
普通に肯定されてしまった。やっぱり。
何をどうすればそうなるのか分からないけど、あの
勇者様の泉があった場所が百年も昔のルーシャ国の
どこかに繋がっていたということだ。
そして目の前のこの人はキリウさんで、向こうで
嬉々として魔物の解体をしているのは私と同じ
召喚者で勇者のレン・カンバラその人なんだ・・・。
私に見上げられたキリウさんはまたにこりと笑顔を
見せた。
「うん、やっぱりお嬢さんかわいいね。特にその
瞳が綺麗だ。お嬢さん、お名前は?それに親御さんは
どこかな?結婚のご挨拶をしないと。何大丈夫、
こう見えてオレはちょっとした財産持ちだからね。
しかも良いのは顔だけでなく家柄もだから、安心して
嫁いでおいで。一生苦労はさせないよ。」
「ちょっと黙って下さい」
見た目だけはシグウェルさんそっくりなのに、話す
言葉はシェラさんを軽薄にした感じで混乱する。
めまいがしそう。勇者様の友達だというのに、
思わず手厳しい言葉が口から出てしまった。
を使ったわけでもないんですか⁉︎」
とりあえずレニ様の上からどいてその隣に座る。
「あの生垣を越えると、母上のいる場所へまっすぐ
向かう近道なんだ。こんな森の中なんかじゃない!」
踏んだら発動する転移魔法の魔法陣があったわけでも
なさそうだ。
もしそうならエル君も私達の後に続いて現れてるはず
だし。
「どうなっちゃったんでしょうね・・・?」
困り果てていたら、少し離れたところにある後ろの
茂みがガサッと揺れた。
「ん?」
誰かいる?そう思って振り向いたら、そこからぬっと
顔を出したのは
「ラ、ラーデウルフ⁉︎」
ひっ、と息を呑む。しかもアドニスの町で見たもの
よりも一回り以上大きくて黒みがかっている。
どうやら一頭だけだけど、いつ仲間を呼ぶか分からない。
そのラーデウルフは辺りの匂いをふんふん嗅いでいて
まだ私達に気付いていない。
「いつのまに王宮の中にまでラーデウルフが入って
来たんですか⁉︎」
「そんなわけないだろ、王宮どころか王都の周りにも
いるはずがない!」
レニ様と二人、ゆっくりと後ずさりながらひそひそ
話す。
こんな大きいのを攻撃魔法も使えない私とまだ子ども
のレニ様で倒せるはずがない。
とりあえずこっそり隠れよう。
だけど私達が別の茂みに隠れるよりもラーデウルフが
私達の存在に気付く方が早かった。
あちこち匂いを嗅いでいたラーデウルフと私の目が
合ってしまう。まずい。
「にっ、逃げますよ、走って!」
レニ様の手を掴んで引っ張る。子ども二人の足で
そんなことをしてもすぐ捕まるのは分かりきっている
けど何にもしないで死ぬよりましだ。
勇敢にもレニ様は小さな剣を抜いて私の前に立とうと
してくれていたけど死なせるわけにはいかない。
レニ様はルーシャ国の大事な後継者だし、これから
生まれて来るかもしれない妹のことをあんなに楽しみ
にしている。
「逃げ切れるわけないだろう⁉︎それより戦った方が
お前を守れる!」
走りながらレニ様はそんな事を言ってるけど無謀だ。
と、私達の上に黒い影が落ちた。
何かと思ったら、ラーデウルフが跳躍をして私達の
前に降りて立ち塞がったのだ。
「ウソでしょ⁉︎」
一生懸命走ったつもりなのに、たった一回のジャンプ
であっさり追いつかれてしまった。
「ユーリ、俺の後ろに隠れてろ!」
レニ様がサッと私の前に立って剣を構えた。
手も震えずに、自分の何倍も大きいラーデウルフに
動じることもなくあの青い瞳で睨んでいる。
さすが、小さくても勇者様の血を引く王族だけど
どう考えても無理だよ⁉︎
ラーデウルフのあの大きな前足を一振りされたら
それだけで終わりだ。
ラーデウルフは威嚇しようとしたのか、それとも
私達を噛み殺そうとしたのかあの大きな口を開いた。
その時だ。
「二人ともそのまま動かないで」
私とレニ様以外の人の声がしたと思ったら、
ドンと言う音と共に大きな剣が、ラーデウルフの頭
から地面までを貫通して縫い止めた。
それでもラーデウルフは死なないで、前足で
ガリガリ地面を引っ掻いてそこから抜け出そうと
している。
「あー、やっぱしつこいな。レン、まかせた」
「まかされた!」
誰かの声が今度はすぐ近くでしたと思ったら私の体は
ふわりと宙に浮いた。
抱き抱えられた⁉︎
隣では私と同じようにレニ様も抱えられている。
私達二人はいつの間にか声の主の両脇にぶらんと
小脇に抱えられていたのだ。
私達を抱えたその誰かはそのまま軽やかにとんとん、
とバックステップで後ろに下がった。
するとそのタイミングに合わせて、目の前の剣に
縫い止められているラーデウルフに別の誰かが手を
振りかざしたのが見えた。
「脳天チョーップ!」
気合いの入った掛け声で一閃した手刀はそのまま
ズバンとラーデウルフの頭と胴を豪快に切り離した。
頭は剣に縫い止められたまま、胴体だけがどさりと
地面に倒れ込む。
え?素手であの大きなラーデウルフの首を切断して
しまったの?まるでレジナスさんみたいだ。
「よっしゃ、今日の夕飯ゲットだぜ!ステーキは
もう飽きたしなあ。肉団子のスープにハンバーグ、
香辛料に漬け込んどいて後で野菜炒めにでもするか。
薄切りができれば生姜焼きみたいなのも出来るんだ
けどなあ。」
手刀一発でラーデウルフを倒したその人は声を
弾ませて懐から小刀を出すと、さっそくそれを解体
し始めた。
黒髪に青い目を輝かせたその姿は物凄く楽しそうだ。
・・・というか、その姿に見覚えがある。さんざん
王宮のあちこちに飾られている絵画で見ていた。
あとレンって呼ばれてるし。
そしてその手にあるのは青い魔石が嵌まっている
折り畳み式の小刀だ。そっちもつい最近見た記憶が
ある。
まさか。あり得ない。
ああ、でもラーデウルフの頭に刺さったままのあの
剣も。
ついこの間ユールヴァルト家のタウンハウスで
飾られているのを見た、あの立派な長剣に似ている
気がする。
「ホントお前って魔物が食い物にしか見えてない
よな。別の意味で勇者だよ・・・っと、お嬢さん達
大丈夫?ケガはないかな?」
私達を抱えたまま聞いてきたその声にビクッとして、
恐る恐るその顔を見上げる。
私を見つめるそのアメジストみたいに綺麗な紫色の
瞳とパチリと視線がかち合った。
するとその人は小首を傾げると目を細めてふんわりと
柔らかな笑顔を浮かべた。
傾げた首からさらさらと銀色の長髪が流れる。
その姿はまるでものすごく愛想のいいシグウェルさん
だった。
「うわー、かわいい!こんな美人さん見たことない!
よしお嬢さん、オレと結婚しよっか!」
「は?」
「こんなにかわいいお嬢さんに求婚しないのは
あり得ないからね。それにまだ小さいのに魔力も
すごい。将来有望だよ!」
愛想がいいだけじゃなくて軟派なシグウェルさんを
目の前にしている錯覚に陥りながら、どう考えても
アレな状況も合わせて頭がくらくらする。
レニ様は「え・・・魔導士団長・・・?」って呟いて
ぽかんとしているから、やっぱり混乱している
みたいだ。
「君たち、二人だけ?なんでまたこんな魔獣の森に
いるわけ?」
私達二人を地面に降ろしたその人はラーデウルフの
頭から剣を引き抜きひと振りするとそれをしまった。
振った時にほのかに青く光って汚れが消えたから
浄化魔法でも使ったのかな。
「お、俺達は気付いたらここにいて・・・」
レニ様が何を話せばいいのか戸惑っている。
そりゃそうだよね。ついさっきまで庭園の中にいた
のに、今は魔物がいる森の中なんだもん。
しかも目の前にいるこの人達はどう見ても・・・。
レニ様が余計な事を言う前に私が話した方が
いいのかな。
「助けてくれてありがとうございます!あの・・・
キリウ・ユールヴァルト様と勇者様ですよね?」
思い切って尋ねる。絶対にあり得ないことだけど。
でも周りの状況から判断するとそうとしか思えない。
私の言葉に、レニ様は目を剥いてこっちを見た。
穴が開くほど見られて何言ってんだ?とその目が
言っている。
気持ちは分かるけど、とりあえずそのまま何も
言わずに黙っていて欲しい。
私だってバカなことを言ってると思うし、夢だと
いいなと思っているんだから。
私の言葉に目の前のシグウェルさんそっくりな
その人は朗らかに笑った。
「こんな辺境でも俺たちのことを知ってる人がいる
とは嬉しいな、頑張ってる甲斐がある。」
普通に肯定されてしまった。やっぱり。
何をどうすればそうなるのか分からないけど、あの
勇者様の泉があった場所が百年も昔のルーシャ国の
どこかに繋がっていたということだ。
そして目の前のこの人はキリウさんで、向こうで
嬉々として魔物の解体をしているのは私と同じ
召喚者で勇者のレン・カンバラその人なんだ・・・。
私に見上げられたキリウさんはまたにこりと笑顔を
見せた。
「うん、やっぱりお嬢さんかわいいね。特にその
瞳が綺麗だ。お嬢さん、お名前は?それに親御さんは
どこかな?結婚のご挨拶をしないと。何大丈夫、
こう見えてオレはちょっとした財産持ちだからね。
しかも良いのは顔だけでなく家柄もだから、安心して
嫁いでおいで。一生苦労はさせないよ。」
「ちょっと黙って下さい」
見た目だけはシグウェルさんそっくりなのに、話す
言葉はシェラさんを軽薄にした感じで混乱する。
めまいがしそう。勇者様の友達だというのに、
思わず手厳しい言葉が口から出てしまった。
あなたにおすすめの小説
気がつけば異世界
蝋梅
恋愛
芹沢 ゆら(27)は、いつものように事務仕事を終え帰宅してみれば、母に小さい段ボールの箱を渡される。
それは、つい最近亡くなった骨董屋を営んでいた叔父からの品だった。
その段ボールから最後に取り出した小さなオルゴールの箱の中には指輪が1つ。やっと合う小指にはめてみたら、部屋にいたはずが円柱のてっぺんにいた。
これは現実なのだろうか?
私は、まだ事の重大さに気づいていなかった。
召喚聖女に嫌われた召喚娘
ざっく
恋愛
闇に引きずり込まれてやってきた異世界。しかし、一緒に来た見覚えのない女の子が聖女だと言われ、亜優は放置される。それに文句を言えば、聖女に悲しげにされて、その場の全員に嫌われてしまう。
どうにか、仕事を探し出したものの、聖女に嫌われた娘として、亜優は魔物が闊歩するという森に捨てられてしまった。そこで出会った人に助けられて、亜優は安全な場所に帰る。
想定外の異世界トリップ。希望先とは違いますが…
宵森みなと
恋愛
異世界へと導かれた美咲は、運命に翻弄されながらも、力強く自分の道を歩き始める。
いつか、異世界にと想像していた世界とはジャンル違いで、美咲にとっては苦手なファンタジー系。
しかも、女性が少なく、結婚相手は5人以上と恋愛初心者にはハードな世界。
だが、偶然のようでいて、どこか必然のような出会いから、ともに過ごす日々のなかで芽生える絆と、ゆっくりと積み重ねられていく感情。
不器用に愛し、愛する人に理解されず、傷ついた時、女神の神殿で見つけた、もう一つの居場所。
差し出された優しさと、新たな想いに触れながら、
彼女は“自分のための人生”を選び初める。
これは、一人の女性が異世界で出逢い、傷つき、そして強くなって“本当の愛”を重ねていく物語です。
魔法師団長の家政婦辞めたら溺愛されました【完結】
iru
恋愛
第19回 恋愛小説大賞エントリーしています。ぜひ1票お願いします。
小説家になろうですでに完結済みの作品です。よければお気に入りブックマークなどお願いします。
両親と旅をしている途中、魔物に襲われているところを、魔法師団に助けられたティナ。
両親は亡くなってしまったが、両親が命をかけて守ってくれた自分の命を無駄にせず強く生きていこうと決めた。
しかし、肉親も家もないティナが途方に暮れていると、魔物から助けてくれ、怪我の入院まで面倒を見てくれた魔法師団の団長レオニスから彼の家政婦として住み込みで働かないと誘われた。
魔物から助けられた時から、ひどく憧れていたレオニスの誘いを、ティナはありがたく受ける事にした。
自分はただの家政婦だと強く言い聞かせて、日に日に膨らむ恋心を抑え込むティナだった。
一方、レオニスもティナにどんどん惹かれていっていた。
初めはなくなった妹のようで放っては置けないと家政婦として雇ったが、その健気な様子に強く惹かれていった。
恋人になりたいが、年上で雇い主。
もしティナも同じ気持ちでないなら仕事まで奪ってしまうのではないか。
そんな思いで一歩踏み出せないレオニスだった。
そんな中ある噂から、ティナはレオニスの家政婦を辞めて家を出る決意をする。
レオニスは思いを伝えてティナを引き止めることができるのか?
両片思いのすれ違いのお話です。
なんか、異世界行ったら愛重めの溺愛してくる奴らに囲われた
いに。
恋愛
"佐久良 麗"
これが私の名前。
名前の"麗"(れい)は綺麗に真っ直ぐ育ちますようになんて思いでつけられた、、、らしい。
両親は他界
好きなものも特にない
将来の夢なんてない
好きな人なんてもっといない
本当になにも持っていない。
0(れい)な人間。
これを見越してつけたの?なんてそんなことは言わないがそれ程になにもない人生。
そんな人生だったはずだ。
「ここ、、どこ?」
瞬きをしただけ、ただそれだけで世界が変わってしまった。
_______________....
「レイ、何をしている早くいくぞ」
「れーいちゃん!僕が抱っこしてあげよっか?」
「いや、れいちゃんは俺と手を繋ぐんだもんねー?」
「、、茶番か。あ、おいそこの段差気をつけろ」
えっと……?
なんか気づいたら周り囲まれてるんですけどなにが起こったんだろう?
※ただ主人公が愛でられる物語です
※シリアスたまにあり
※周りめちゃ愛重い溺愛ルート確です
※ど素人作品です、温かい目で見てください
どうぞよろしくお願いします。
召喚とか聖女とか、どうでもいいけど人の都合考えたことある?
浅海 景
恋愛
水谷 瑛莉桂(みずたに えりか)の目標は堅実な人生を送ること。その一歩となる社会人生活を踏み出した途端に異世界に召喚されてしまう。召喚成功に湧く周囲をよそに瑛莉桂は思った。
「聖女とか絶対ブラックだろう!断固拒否させてもらうから!」
ナルシストな王太子や欲深い神官長、腹黒騎士などを相手に主人公が幸せを勝ち取るため奮闘する物語です。
空港清掃員58歳、転生先の王宮でも床を磨いたら双子に懐かれ、国王に溺愛される
木風
恋愛
羽田空港で十五年、黙々と床を磨いてきた清掃員・田中幸子(58)は事故死し、没落寸前の子爵令嬢エルシアとして転生する。
婚約破棄の末に家を追われた彼女が選んだのは、王宮の清掃員――前世の技で空気まで変わるほど磨き上げていく仕事だった。
やがて母を亡くした双子王子王女に懐かれ、荒れた執務室の主である喪中の国王とも距離が縮まり……。
「泣くなら俺の胸で」――床も心も磨き直す、清掃令嬢の溺愛成り上がり。