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第十五章 レニとユーリの神隠し
7
どうやって私達が元いた時代へ戻ればいいんだろう。
必死に考えた結果、犯人は現場に戻るじゃないけど
この時代のあの勇者様の泉のある場所へ行けばいい
んじゃないかと思い至った。
レンさんの作ったご飯を食べながら当たり障りのない
会話をしたり、レンさんとキリウさんのやり取りを
聞いたりしながら察するに、どうやら現在はヨナスの
力による大物の魔物をあらかた討伐し終わった時期
らしかった。
あんまり大袈裟な即位式はやりたくないだとか、
嫁って二人以上選ばなきゃいけないの?とかレンさん
が愚痴っている。
てことは、例の王家のお姫様二人がお嫁さんになる
ことは決まっているのかな。
それとなく話を振ってみれば、すでに王宮のどこかに
あの勇者様の泉もあるらしい。
それには双子のお姫様のうち姫巫女であるリーリア様
という人が加護をつけたと言う話も二人の会話から
把握した。
そしてレンさんとキリウさんがこんな森の中にいる
のは即位式に合わせて作る装飾品のための魔石採掘を
わざわざ自分達でするために王都を離れたらしい。
即位式も近いから、早く無事で帰って来ますようにと
あの泉にお姫様達はいつも祈りを捧げているだろうと
言ったキリウさんは
「まあご無事で、ってその身を案じてあの姫さん達が
心配してるのはレンだけで、オレのことは無視だよ
無視!」
と笑っていた。レンさんはそれが恥ずかしいのか、
「キリウさんはバカ強いしカッコいい魔法も使える
から心配されないんですよ・・・」
とうっすら頬を染めて言い、キリウさんはその言葉に
気を良くしていた。
それにしても即位式がまだということは、私が
シグウェルさんの家の偽物の家宝で目にした人型の
グノーデルさんがいた頃だ。
一体グノーデルさんはいつからあのかわいい仔虎
状態になっていたのかなと気になっていたら、
「デンさんは俺の即位式に間に合うのかな?ヨナスを
地の果てまでも追っかけるとか言って張り切ってた
よね?」
とレンさんが言った。
ちなみにデンさんというのはグノーデルさんの事だ。
名前が長いからとレンさんは勝手にそう呼んでいる
らしい。
「レンの即位記念に派手に雷も落として祝福して
やるとか言ってたけど、グノーデル神様って大事な
事を割と忘れっぽいからね。ヨナスを追いかけ回す
のに夢中になり過ぎてレンの即位式をうっかり見逃す
方にオレはうちの領地の魔石鉱山を賭けてもいい。」
うん、とキリウさんは頷いている。この人は家宝の
魔石を賭けに負けてグノーデルさんに渡しているはず
なのにやっぱり懲りずに賭けが好きなんだな・・・。
「それで、君達はこれからどうするの?」
一通り和やかな食事の時間を終えてレンさんが私達に
聞いた。
「えっと、せっかくルーシャ国に来たので私はその
勇者様の泉っていうのを見てみたいです。」
なんとかしてそこまで連れて行ってもらえば帰る
ヒントを掴めないだろうか。
そう思っていたら、
「・・・俺は」
レニ様が隣で声を上げた。
「勇者様達が行く魔石鉱山に連れて行って欲しい
です。俺も魔石が欲しい!」
「レニ様⁉︎」
突然何を言い出すんだろうと思ったら、こちらに
向き直ったレニ様が言った。
「だってユーリ、俺、母上とこれから生まれてくる
妹に魔石で作った物をお守り代わりにプレゼント
したいんだ。だからさっきも青くて立派な、綺麗な
魔石をプレゼントできますようにって祈って」
「それです‼︎」
思わず大きな声が出た。あの泉で目を瞑って祈った
時私は何を願ったのか。
隣で熱心にお祈りしていたレニ様のお願いが叶います
ようにって思っていた。
それに目を開けた時、いつも力を使う時みたいに
うっすらと自分の体が光っていた。
あれは気のせいじゃなかったんだ。
まさか、まさかと思うけどそのせいで今こんな事に
なっちゃってるんじゃないのかな?
イリューディアさんの力は当たり判定が強い上に、
精霊達はイリューディアさんの加護が強い私がその力
を使うのをいつでも待ち構えているっていう話を確か
シグウェルさんはしていた。
まさかそれが年代まで飛び越えてしまうとはさすがに
思わなかったけど、それも姫巫女の加護が付いている
勇者様の泉に祈ったせいだろうか。
でもなんでこの時代に来たのかな。
「レニ様、魔石が欲しいのは分かったんですけど
あの時はどんな風にお祈りしたんですか?」
突然の私の大声に驚いて目を丸くしていたレニ様に
尋ねれば、レニ様は目の前のレンさんをちらりと見て
恥ずかしそうに頬を染めた。
そしてレンさんどころか私にも聞こえないような
いつもと全然違う小さな声でモゴモゴと、
「王宮に飾られてる勇者様の即位式の絵で見た。
すごく大きくて綺麗な、青い魔石の勲章みたいなのを
胸に付けてる勇者様の肖像画。あれがすごくカッコ
よかったから、妹にもああいうのをあげたいなって
思って・・・」
そんな風に言った。レンさん達にはその言葉は
聞こえなかったらしく不思議そうにこっちを見て
いる。
レニ様がイメージしてお祈りしていたのが勇者様が
即位式で胸に付けてた魔石で、そして今レンさん達は
その即位式で付ける装飾品のための魔石を取りに行く
途中で、って・・・。
いつもは大雑把にしか働かないイリューディアさんの
力なのに、物凄いピンポイントで精霊達は私とレニ様
をその力の流れに巻き込んで運んでくれたものだ。
ちょっと張り切り過ぎじゃない?
それとも勇者様の子孫のレニ様が願ったからこそ
血縁関係にあるレンさんのところへ運ぶのも簡単
だったのかな。
グノーデルさんをアドニスの町に呼んだ時も、勇者様
の遺物の小刀や剣と血縁のリオン様がいたからすぐに
呼び出すことが出来たし・・・。
こんな事がこの先何回も起こらない事を願うのみだ。
もう絶対にあの勇者様の泉でお願いごとなんかしない
んだから。
そう固く心に誓った。
・・・それにしても、もしそれが原因でここに
飛ばされて来てしまったなら、魔石が欲しいという
レニ様のお願いが叶うまで帰れないってこと?
まるでクエスト達成するまでクリア出来ないゲームの
世界に迷い込んでしまった気分だ。
でも良かった、これで帰れるかもしれないヒントが
分かった。
「分かりました、レニ様に付き合います。
行きましょう魔石鉱山。」
じゃないと多分帰れないから。ふうと私はため息を
一つついた。
必死に考えた結果、犯人は現場に戻るじゃないけど
この時代のあの勇者様の泉のある場所へ行けばいい
んじゃないかと思い至った。
レンさんの作ったご飯を食べながら当たり障りのない
会話をしたり、レンさんとキリウさんのやり取りを
聞いたりしながら察するに、どうやら現在はヨナスの
力による大物の魔物をあらかた討伐し終わった時期
らしかった。
あんまり大袈裟な即位式はやりたくないだとか、
嫁って二人以上選ばなきゃいけないの?とかレンさん
が愚痴っている。
てことは、例の王家のお姫様二人がお嫁さんになる
ことは決まっているのかな。
それとなく話を振ってみれば、すでに王宮のどこかに
あの勇者様の泉もあるらしい。
それには双子のお姫様のうち姫巫女であるリーリア様
という人が加護をつけたと言う話も二人の会話から
把握した。
そしてレンさんとキリウさんがこんな森の中にいる
のは即位式に合わせて作る装飾品のための魔石採掘を
わざわざ自分達でするために王都を離れたらしい。
即位式も近いから、早く無事で帰って来ますようにと
あの泉にお姫様達はいつも祈りを捧げているだろうと
言ったキリウさんは
「まあご無事で、ってその身を案じてあの姫さん達が
心配してるのはレンだけで、オレのことは無視だよ
無視!」
と笑っていた。レンさんはそれが恥ずかしいのか、
「キリウさんはバカ強いしカッコいい魔法も使える
から心配されないんですよ・・・」
とうっすら頬を染めて言い、キリウさんはその言葉に
気を良くしていた。
それにしても即位式がまだということは、私が
シグウェルさんの家の偽物の家宝で目にした人型の
グノーデルさんがいた頃だ。
一体グノーデルさんはいつからあのかわいい仔虎
状態になっていたのかなと気になっていたら、
「デンさんは俺の即位式に間に合うのかな?ヨナスを
地の果てまでも追っかけるとか言って張り切ってた
よね?」
とレンさんが言った。
ちなみにデンさんというのはグノーデルさんの事だ。
名前が長いからとレンさんは勝手にそう呼んでいる
らしい。
「レンの即位記念に派手に雷も落として祝福して
やるとか言ってたけど、グノーデル神様って大事な
事を割と忘れっぽいからね。ヨナスを追いかけ回す
のに夢中になり過ぎてレンの即位式をうっかり見逃す
方にオレはうちの領地の魔石鉱山を賭けてもいい。」
うん、とキリウさんは頷いている。この人は家宝の
魔石を賭けに負けてグノーデルさんに渡しているはず
なのにやっぱり懲りずに賭けが好きなんだな・・・。
「それで、君達はこれからどうするの?」
一通り和やかな食事の時間を終えてレンさんが私達に
聞いた。
「えっと、せっかくルーシャ国に来たので私はその
勇者様の泉っていうのを見てみたいです。」
なんとかしてそこまで連れて行ってもらえば帰る
ヒントを掴めないだろうか。
そう思っていたら、
「・・・俺は」
レニ様が隣で声を上げた。
「勇者様達が行く魔石鉱山に連れて行って欲しい
です。俺も魔石が欲しい!」
「レニ様⁉︎」
突然何を言い出すんだろうと思ったら、こちらに
向き直ったレニ様が言った。
「だってユーリ、俺、母上とこれから生まれてくる
妹に魔石で作った物をお守り代わりにプレゼント
したいんだ。だからさっきも青くて立派な、綺麗な
魔石をプレゼントできますようにって祈って」
「それです‼︎」
思わず大きな声が出た。あの泉で目を瞑って祈った
時私は何を願ったのか。
隣で熱心にお祈りしていたレニ様のお願いが叶います
ようにって思っていた。
それに目を開けた時、いつも力を使う時みたいに
うっすらと自分の体が光っていた。
あれは気のせいじゃなかったんだ。
まさか、まさかと思うけどそのせいで今こんな事に
なっちゃってるんじゃないのかな?
イリューディアさんの力は当たり判定が強い上に、
精霊達はイリューディアさんの加護が強い私がその力
を使うのをいつでも待ち構えているっていう話を確か
シグウェルさんはしていた。
まさかそれが年代まで飛び越えてしまうとはさすがに
思わなかったけど、それも姫巫女の加護が付いている
勇者様の泉に祈ったせいだろうか。
でもなんでこの時代に来たのかな。
「レニ様、魔石が欲しいのは分かったんですけど
あの時はどんな風にお祈りしたんですか?」
突然の私の大声に驚いて目を丸くしていたレニ様に
尋ねれば、レニ様は目の前のレンさんをちらりと見て
恥ずかしそうに頬を染めた。
そしてレンさんどころか私にも聞こえないような
いつもと全然違う小さな声でモゴモゴと、
「王宮に飾られてる勇者様の即位式の絵で見た。
すごく大きくて綺麗な、青い魔石の勲章みたいなのを
胸に付けてる勇者様の肖像画。あれがすごくカッコ
よかったから、妹にもああいうのをあげたいなって
思って・・・」
そんな風に言った。レンさん達にはその言葉は
聞こえなかったらしく不思議そうにこっちを見て
いる。
レニ様がイメージしてお祈りしていたのが勇者様が
即位式で胸に付けてた魔石で、そして今レンさん達は
その即位式で付ける装飾品のための魔石を取りに行く
途中で、って・・・。
いつもは大雑把にしか働かないイリューディアさんの
力なのに、物凄いピンポイントで精霊達は私とレニ様
をその力の流れに巻き込んで運んでくれたものだ。
ちょっと張り切り過ぎじゃない?
それとも勇者様の子孫のレニ様が願ったからこそ
血縁関係にあるレンさんのところへ運ぶのも簡単
だったのかな。
グノーデルさんをアドニスの町に呼んだ時も、勇者様
の遺物の小刀や剣と血縁のリオン様がいたからすぐに
呼び出すことが出来たし・・・。
こんな事がこの先何回も起こらない事を願うのみだ。
もう絶対にあの勇者様の泉でお願いごとなんかしない
んだから。
そう固く心に誓った。
・・・それにしても、もしそれが原因でここに
飛ばされて来てしまったなら、魔石が欲しいという
レニ様のお願いが叶うまで帰れないってこと?
まるでクエスト達成するまでクリア出来ないゲームの
世界に迷い込んでしまった気分だ。
でも良かった、これで帰れるかもしれないヒントが
分かった。
「分かりました、レニ様に付き合います。
行きましょう魔石鉱山。」
じゃないと多分帰れないから。ふうと私はため息を
一つついた。
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