319 / 776
第十五章 レニとユーリの神隠し
20
しおりを挟む
ドシン、というお腹の底に響いてくるような振動
が伝わってきて地面が揺れる。
私達のいる開けた場所の天井からもこまかな岩や
砂がパラパラと落ちて来た。
「な、何が来るんですかね⁉︎」
あの声は土竜の声じゃない。もっとこう、人に近い
ような・・・。
レニ様と二人で抱き合って固まっていると私達の体が
青白く光っているのに気付いた。
「とりあえずケガしないように防護魔法をかけて
おくよ」
キリウさんだった。私達だけじゃなく、キリウさん
本人やレンさんの体も光っていたからみんなに魔法を
かけてくれたらしい。
おかげでパラパラと落ちてくる岩のかけらが体に
当たってもそれは弾かれてしまって全然痛くない。
真剣な表情で段々と近付いてくる振動と大きな足音の
持ち主を見極めようとしているキリウさんが、
「ユーリちゃん達は元来た道に近い方にある岩場に
ちょっと隠れてて」
そう促してレンさんと二人、私達の前に立って
くれた。
「土竜じゃなさそうですね?」
ふー、と息を吐いて準備運動をするように手首や足首
を回したりぶらぶらと緩めているレンさんに聞かれた
キリウさんはすでに背中の剣を抜いている。
ハーピー達の時のように、私に剣と魔法のどっちが
見たい⁉︎なんてふざけることもなく真剣だ。
「土竜じゃなくて良かったのかどうか・・・。
この狭い場所だとちょっと不利かな。来るぞ、あれは
オグルスだ。」
「うわ、マジですか?もしかして寝ぐらだったかな」
オグルスって何だろう。魔物図鑑にはなかった気が
する。
そう思っていたら、私達のいる場所の向こう側にある
通路みたいなところにがしっと掴みかかる大きな指が
見えた。
指?と思った次の瞬間、そこから一つ目の大きな顔が
ギョロリとこちらを覗き込んで来た。
「巨人⁉︎」
レニ様を掴む手に思わず力が入ってしまった。
岩山の中の天井に頭がつくほど大きな一つ目の巨人は
私達を見つけると、また一つ叫び声を上げた。
「うわ、うるせえ。」
「ホントですね」
空気が振動するようなその大声にもキリウさん達は
動じない。ただうるさいと顔をしかめて耳を塞いで
いた。
オグルスと呼ばれたその巨人は片手に岩でできた
大きな棍棒を持っていた。
それを雄叫びと一緒に地面に叩きつけると、そこから
私達に向かって一直線に岩で出来たつららみたいな
ものが飛んでくる。
それを見たキリウさんはちっ、と小さく舌打ちを
するとレンさんの前に出てあの長剣を撫で斬りを
するように大きく横に振った。
飛んで来た岩のつららはその剣の風圧で威力を
殺されて砕け散り、ばらばらと地面に落ちる。
それを見たオグルスは、怒りの声を上げて今度は
その棍棒を壁に叩きつけた。
すると私達の真上の天井の一部が剥がれて落ちて
来る。
「攻撃方法がいちいち大振りでデカいのがそれを
防ぐのに体力使ってイヤなんだよなあ・・・
斬り込んでも硬いし。とりあえずレン、任せた!」
「まかされた!」
私とレニ様をラーデウルフから助けてくれた初めての
出会いの時のように、愚痴ったキリウさんにレンさん
は阿吽の呼吸で応える。
落ちて来た自分より何倍も大きな岩を自分の頭上で
がっしり両手で受け止めて支えると、レンさんは
それをそのままオグルスに向かって投げつけた。
すごい馬鹿力だ。
「とりあえず外までこいつを誘導して、広いところで
じっくり相手をして倒したいけど・・・。
ユーリちゃん達を抱えて走って逃げれるかなあ」
「その前に逃げ道を塞がれそうですよね」
まだ岩を飛ばしてくるオグルスの攻撃を、二人は
正確に防ぎながらあれこれ相談している。
それをレニ様は、
「巨人なんて初めて見た・・・ホントにいたんだ」
と目を見開いて目の前の光景を見つめていた。
「レニ様のお父様のイリヤ殿下やリオン様なら
魔物討伐で出会ったことがあるんじゃないですか?」
そう聞けば首を横に振る。
「この一つ目巨人のオグルスを始めとした、人間に
敵対する巨人族は俺たちの時代にはもう絶滅してる。
勇者様が全部倒してくれたんだ。」
そう言って、私達の前で戦っているレンさんを憧れの
目で見つめた。
だから図鑑には載ってなかったのか。私の見ていた
のは『辺境の魔物たち』みたいなタイトルの、今も
いる魔物について書かれたものだった。
レニ様とそんな話をしていたら、また足元の地面が
揺れた。
ハッとしてレンさん達の方を見たら、ちょうど
オグルスがあの大きな棍棒を自分の左右に叩きつけて
いるところだった。
「今度は何でしょうね?」
疑問に思ったのは一瞬だ。次の瞬間、地面から
ぼこぼこと土で出来た兵士みたいなものがいくつも
湧き上がってきたのだ。
「大きいもので潰せないなら数に頼ろうってか。
でかい図体のわりに考えたじゃないの!」
ハッ、と鼻で笑ったキリウさんは素早く自分の周りを
剣先で円形になぞった。
「ユーリちゃん達、こっちに来て!」
レンさんが岩陰に隠れていた私達二人をぐいとひく。
そうしてキリウさんが真ん中に立つ円形の囲いの中
に引き入れてくれて、それを確かめたキリウさんは
剣を自分の前に突き立てた。
「盾!」
次の瞬間、キリウさんが剣でつけた円形の囲いの
印に沿ってハーピー達を倒したのと同じような盾が
私達の周りにぐるりと並んだ。
よく見ると盾が並んだ円形はドーム状に頭上まで私達
を覆う淡い光の壁も出来ている。結界だ。
「とりあえずはこれでよし、と。」
満足そうに言ったキリウさんは突き立てた剣に
ちょっと休憩!と言って寄りかかった。
その間にも、たくさんの土で出来た者達はわらわらと
私達へ飛びかかって来ていた。
それらはキリウさんの作り出した盾にぶつかっては
粉々になって崩れ落ち、運良くそこを抜けて半円形の
ドーム状の結界に手をつけた瞬間にもやっぱり崩れ
落ちている。
「さてどうするかな。」
当分はこれでしのげるけど、いつまでもこのまま
ではいられないだろう。
何しろ周りに土はたくさんあるから、巨人が地面を
叩きつけると無限に土の兵士たちはできるのだ。
そこで考え込んでいたレンさんが、
「この結界って鉱山がまるごと吹き飛ぶ衝撃にも
耐えられるやつですか?」
おもむろにそんな事を聞いて来た。
「ちょっとレン君?まさかやるつもり?え?オレ達
だけでなくユーリちゃん達もいるんだよ?」
はい、とレンさんは頷いた。
「でもキリウさんの結界の中です。しかも盾もある
からイケると思います。デンさんの雷は俺たちには
影響を与えないし。」
ええ~・・・とイヤそうな顔をしたキリウさんとは
真逆に、レンさんはすごく良い笑顔を見せた。
「目的の魔石は回収済みだし、あとはもうここに用は
ないでしょ?周りに民家もないし、誰にも迷惑は
かけないでしょうし。何より、レニ君やユーリちゃん
をイスラハーンに早く返してあげないと。」
あ・・・そういえばレンさんはずっと私達が帰らない
と親が心配するって気にかけてくれてたっけ。
まさか魔物に襲われているこんな時までその事を
気にかけてくれているとは思わなかった。
「そういうわけで!オグルス1人なんかさっさと
片付けて早くここを出ちゃいましょう!この山、
吹っ飛ばしますね‼︎」
炎狼達に立ち向かって行った時のように片手を
もう片方の手にぱしんと打ちつけたレンさんは
頼もしい笑顔を浮かべると爽やかに人間離れした
ことを平然と言った。
が伝わってきて地面が揺れる。
私達のいる開けた場所の天井からもこまかな岩や
砂がパラパラと落ちて来た。
「な、何が来るんですかね⁉︎」
あの声は土竜の声じゃない。もっとこう、人に近い
ような・・・。
レニ様と二人で抱き合って固まっていると私達の体が
青白く光っているのに気付いた。
「とりあえずケガしないように防護魔法をかけて
おくよ」
キリウさんだった。私達だけじゃなく、キリウさん
本人やレンさんの体も光っていたからみんなに魔法を
かけてくれたらしい。
おかげでパラパラと落ちてくる岩のかけらが体に
当たってもそれは弾かれてしまって全然痛くない。
真剣な表情で段々と近付いてくる振動と大きな足音の
持ち主を見極めようとしているキリウさんが、
「ユーリちゃん達は元来た道に近い方にある岩場に
ちょっと隠れてて」
そう促してレンさんと二人、私達の前に立って
くれた。
「土竜じゃなさそうですね?」
ふー、と息を吐いて準備運動をするように手首や足首
を回したりぶらぶらと緩めているレンさんに聞かれた
キリウさんはすでに背中の剣を抜いている。
ハーピー達の時のように、私に剣と魔法のどっちが
見たい⁉︎なんてふざけることもなく真剣だ。
「土竜じゃなくて良かったのかどうか・・・。
この狭い場所だとちょっと不利かな。来るぞ、あれは
オグルスだ。」
「うわ、マジですか?もしかして寝ぐらだったかな」
オグルスって何だろう。魔物図鑑にはなかった気が
する。
そう思っていたら、私達のいる場所の向こう側にある
通路みたいなところにがしっと掴みかかる大きな指が
見えた。
指?と思った次の瞬間、そこから一つ目の大きな顔が
ギョロリとこちらを覗き込んで来た。
「巨人⁉︎」
レニ様を掴む手に思わず力が入ってしまった。
岩山の中の天井に頭がつくほど大きな一つ目の巨人は
私達を見つけると、また一つ叫び声を上げた。
「うわ、うるせえ。」
「ホントですね」
空気が振動するようなその大声にもキリウさん達は
動じない。ただうるさいと顔をしかめて耳を塞いで
いた。
オグルスと呼ばれたその巨人は片手に岩でできた
大きな棍棒を持っていた。
それを雄叫びと一緒に地面に叩きつけると、そこから
私達に向かって一直線に岩で出来たつららみたいな
ものが飛んでくる。
それを見たキリウさんはちっ、と小さく舌打ちを
するとレンさんの前に出てあの長剣を撫で斬りを
するように大きく横に振った。
飛んで来た岩のつららはその剣の風圧で威力を
殺されて砕け散り、ばらばらと地面に落ちる。
それを見たオグルスは、怒りの声を上げて今度は
その棍棒を壁に叩きつけた。
すると私達の真上の天井の一部が剥がれて落ちて
来る。
「攻撃方法がいちいち大振りでデカいのがそれを
防ぐのに体力使ってイヤなんだよなあ・・・
斬り込んでも硬いし。とりあえずレン、任せた!」
「まかされた!」
私とレニ様をラーデウルフから助けてくれた初めての
出会いの時のように、愚痴ったキリウさんにレンさん
は阿吽の呼吸で応える。
落ちて来た自分より何倍も大きな岩を自分の頭上で
がっしり両手で受け止めて支えると、レンさんは
それをそのままオグルスに向かって投げつけた。
すごい馬鹿力だ。
「とりあえず外までこいつを誘導して、広いところで
じっくり相手をして倒したいけど・・・。
ユーリちゃん達を抱えて走って逃げれるかなあ」
「その前に逃げ道を塞がれそうですよね」
まだ岩を飛ばしてくるオグルスの攻撃を、二人は
正確に防ぎながらあれこれ相談している。
それをレニ様は、
「巨人なんて初めて見た・・・ホントにいたんだ」
と目を見開いて目の前の光景を見つめていた。
「レニ様のお父様のイリヤ殿下やリオン様なら
魔物討伐で出会ったことがあるんじゃないですか?」
そう聞けば首を横に振る。
「この一つ目巨人のオグルスを始めとした、人間に
敵対する巨人族は俺たちの時代にはもう絶滅してる。
勇者様が全部倒してくれたんだ。」
そう言って、私達の前で戦っているレンさんを憧れの
目で見つめた。
だから図鑑には載ってなかったのか。私の見ていた
のは『辺境の魔物たち』みたいなタイトルの、今も
いる魔物について書かれたものだった。
レニ様とそんな話をしていたら、また足元の地面が
揺れた。
ハッとしてレンさん達の方を見たら、ちょうど
オグルスがあの大きな棍棒を自分の左右に叩きつけて
いるところだった。
「今度は何でしょうね?」
疑問に思ったのは一瞬だ。次の瞬間、地面から
ぼこぼこと土で出来た兵士みたいなものがいくつも
湧き上がってきたのだ。
「大きいもので潰せないなら数に頼ろうってか。
でかい図体のわりに考えたじゃないの!」
ハッ、と鼻で笑ったキリウさんは素早く自分の周りを
剣先で円形になぞった。
「ユーリちゃん達、こっちに来て!」
レンさんが岩陰に隠れていた私達二人をぐいとひく。
そうしてキリウさんが真ん中に立つ円形の囲いの中
に引き入れてくれて、それを確かめたキリウさんは
剣を自分の前に突き立てた。
「盾!」
次の瞬間、キリウさんが剣でつけた円形の囲いの
印に沿ってハーピー達を倒したのと同じような盾が
私達の周りにぐるりと並んだ。
よく見ると盾が並んだ円形はドーム状に頭上まで私達
を覆う淡い光の壁も出来ている。結界だ。
「とりあえずはこれでよし、と。」
満足そうに言ったキリウさんは突き立てた剣に
ちょっと休憩!と言って寄りかかった。
その間にも、たくさんの土で出来た者達はわらわらと
私達へ飛びかかって来ていた。
それらはキリウさんの作り出した盾にぶつかっては
粉々になって崩れ落ち、運良くそこを抜けて半円形の
ドーム状の結界に手をつけた瞬間にもやっぱり崩れ
落ちている。
「さてどうするかな。」
当分はこれでしのげるけど、いつまでもこのまま
ではいられないだろう。
何しろ周りに土はたくさんあるから、巨人が地面を
叩きつけると無限に土の兵士たちはできるのだ。
そこで考え込んでいたレンさんが、
「この結界って鉱山がまるごと吹き飛ぶ衝撃にも
耐えられるやつですか?」
おもむろにそんな事を聞いて来た。
「ちょっとレン君?まさかやるつもり?え?オレ達
だけでなくユーリちゃん達もいるんだよ?」
はい、とレンさんは頷いた。
「でもキリウさんの結界の中です。しかも盾もある
からイケると思います。デンさんの雷は俺たちには
影響を与えないし。」
ええ~・・・とイヤそうな顔をしたキリウさんとは
真逆に、レンさんはすごく良い笑顔を見せた。
「目的の魔石は回収済みだし、あとはもうここに用は
ないでしょ?周りに民家もないし、誰にも迷惑は
かけないでしょうし。何より、レニ君やユーリちゃん
をイスラハーンに早く返してあげないと。」
あ・・・そういえばレンさんはずっと私達が帰らない
と親が心配するって気にかけてくれてたっけ。
まさか魔物に襲われているこんな時までその事を
気にかけてくれているとは思わなかった。
「そういうわけで!オグルス1人なんかさっさと
片付けて早くここを出ちゃいましょう!この山、
吹っ飛ばしますね‼︎」
炎狼達に立ち向かって行った時のように片手を
もう片方の手にぱしんと打ちつけたレンさんは
頼もしい笑顔を浮かべると爽やかに人間離れした
ことを平然と言った。
69
あなたにおすすめの小説
異世界で目覚めたら、もふもふ騎士団に保護されてました ~ちびっ子だけど、獣人たちの平穏のためお世話係がんばります!!~
ありぽん
ファンタジー
神のミスで命を落とした芽依は、お詫びとして大好きな異世界へ転生させてもらえることに。だが転生の際、またしても神のミスで、森の奥地に幼女の姿で送られてしまい。転生の反動で眠っていた瞳は、気づかないうちに魔獣たちに囲まれてしまう。
しかしそんな危機的状況の中、森を巡回していた、獣人だけで構成された獣騎士団が駆け付けてくれ、芽依はどうにかこの窮地を切り抜けることができたのだった。
やがて目を覚ました芽依は、初めは混乱したものの、すぐに現状を受け入れ。またその後、同じ種族の人間側で保護する案も出たが、ある事情により、芽依はそのまま獣騎士団の宿舎で暮らすことに。
そこで芽依は、助けてくれた獣騎士たちに恩を返すため、そして日々厳しい任務に向かう獣人たちが少しでも平穏に過ごせるようにと、お世話係を買って出る。
そんな芽依に、当初は不安だった獣人たちだったが、元気で明るい瞳の存在は、次第に獣人たちの力となっていくのだった。
これはちびっ子転生者の芽依が、獣人や魔獣たちのために奮闘し、癒しとなっていく。そんな、ほっこりまったり? な物語。
魔法師団長の家政婦辞めたら溺愛されました
iru
恋愛
小説家になろうですでに完結済みの作品です。よければお気に入りブックマークなどお願いします。
両親と旅をしている途中、魔物に襲われているところを、魔法師団に助けられたティナ。
両親は亡くなってしまったが、両親が命をかけて守ってくれた自分の命を無駄にせず強く生きていこうと決めた。
しかし、肉親も家もないティナが途方に暮れていると、魔物から助けてくれ、怪我の入院まで面倒を見てくれた魔法師団の団長レオニスから彼の家政婦として住み込みで働かないと誘われた。
魔物から助けられた時から、ひどく憧れていたレオニスの誘いを、ティナはありがたく受ける事にした。
自分はただの家政婦だと強く言い聞かせて、日に日に膨らむ恋心を抑え込むティナだった。
一方、レオニスもティナにどんどん惹かれていっていた。
初めはなくなった妹のようで放っては置けないと家政婦として雇ったが、その健気な様子に強く惹かれていった。
恋人になりたいが、年上で雇い主。
もしティナも同じ気持ちでないなら仕事まで奪ってしまうのではないか。
そんな思いで一歩踏み出せないレオニスだった。
そんな中ある噂から、ティナはレオニスの家政婦を辞めて家を出る決意をする。
レオニスは思いを伝えてティナを引き止めることができるのか?
両片思いのすれ違いのお話です。
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日19時に更新予定です。
なんか、異世界行ったら愛重めの溺愛してくる奴らに囲われた
いに。
恋愛
"佐久良 麗"
これが私の名前。
名前の"麗"(れい)は綺麗に真っ直ぐ育ちますようになんて思いでつけられた、、、らしい。
両親は他界
好きなものも特にない
将来の夢なんてない
好きな人なんてもっといない
本当になにも持っていない。
0(れい)な人間。
これを見越してつけたの?なんてそんなことは言わないがそれ程になにもない人生。
そんな人生だったはずだ。
「ここ、、どこ?」
瞬きをしただけ、ただそれだけで世界が変わってしまった。
_______________....
「レイ、何をしている早くいくぞ」
「れーいちゃん!僕が抱っこしてあげよっか?」
「いや、れいちゃんは俺と手を繋ぐんだもんねー?」
「、、茶番か。あ、おいそこの段差気をつけろ」
えっと……?
なんか気づいたら周り囲まれてるんですけどなにが起こったんだろう?
※ただ主人公が愛でられる物語です
※シリアスたまにあり
※周りめちゃ愛重い溺愛ルート確です
※ど素人作品です、温かい目で見てください
どうぞよろしくお願いします。
身代わりで呪いの公爵に嫁ぎましたが、聖女の力で浄化したら離縁どころか国一番の溺愛妻になりました〜実家が泣きついてももう遅い〜
しょくぱん
恋愛
「お前のような無能は、死神の生贄にでもなっていろ」
魔力なしの無能と蔑まれ、家族に虐げられてきた伯爵令嬢レティシア。 彼女に命じられたのは、近づく者すべてを病ませるという『呪いの公爵』アレクシスへの身代わり結婚だった。
鉄格子の馬車で運ばれ、たどり着いたのは瘴気に満ちた死の城。 恐ろしい怪物のような男に殺される――。 そう覚悟していたレティシアだったが、目の前の光景に絶望よりも先に別の感情が湧き上がる。
(な、何これ……汚すぎるわ! 雑巾とブラシはどこ!?)
実は、彼女が「無能」と言われていたのは、その力が『洗浄』と『浄化』に特化した特殊な聖女の魔力だったから。
レティシアが掃除をすれば、呪いの瘴気は消え去り、枯れた大地には花が咲き、不気味だった公爵城はまたたく間にピカピカの聖域に塗り替えられていく。 さらには、呪いで苦しんでいたアレクシスの素顔は、見惚れるほどの美青年で――。
「レティシア、君は一体何者なんだ……? 体が、こんなに軽いのは初めてだ」
冷酷だったはずの公爵様から、まさかの執着と溺愛。 さらには、呪いが解けたことで領地は国一番の豊かさを取り戻していく。
一方で、レティシアを捨てた実家は、彼女の『浄化』を失ったことで災厄に見舞われ、今さら「戻ってきてくれ」と泣きついてくるが……。
「私は今、お城の掃除と旦那様のお世話で忙しいんです。お引き取りくださいませ」
これは、掃除を愛する薄幸令嬢が、その愛と魔力で死神公爵を救い、最高に幸せな居場所を手に入れるまでのお話。
『処刑されるたびに12歳に戻る悪役令嬢、7回目の人生は「何もせず寝て過ごす」ことに決めたら、なぜか周囲が勝手に勘違いして聖女扱いされています
六角
恋愛
公爵令嬢リリアーナは、18歳の誕生日に必ず断罪・処刑されては12歳に戻るという地獄のループを6回も繰り返していた。 真面目に努力しても、剣を極めても、裏社会を支配しても、結局は殺される運命。 心折れた彼女は、7回目の人生でついに決意する。 「もう頑張らない。どうせ死ぬなら、今回はひたすら寝て過ごそう」と。
しかし、安眠を求めて「うるさい」と敵を黙らせれば『王者の覇気』と恐れられ、寝ぼけて放った魔法は『神の奇跡』と崇められ、枕への異常なこだわりは『深遠なる儀式』と誤解されてしまう。 気がつけば、ストーカー気味のヤンデレ王子、パン屋の元ヒロイン、狂犬の如きライバル令嬢、元部下の暗殺者、そして不眠症の魔王までもが彼女の信者となり、リリアーナは意図せずして国を、そして世界を救う「最強の聖女」へと祭り上げられていく。
「お願いだから、私を寝かせて!」 睡眠欲だけで運命(システム)さえもねじ伏せる、無気力悪役令嬢の痛快勘違いサクセス(?)ストーリー!
王宮の万能メイド、偏屈魔術師を餌付けする
葉山あおい
恋愛
王宮で働く勤続八年のメイド、エレナ・フォスター。仕事は完璧だが愛想がない彼女は、いつしか「鉄の女」と呼ばれ恐れられていた。
そんな彼女に下された辞令は、王宮の敷地内にありながら「魔窟」と呼ばれる『北の塔』の専属メイドになること。そこの主である宮廷魔術師団長・シルヴィス・クローデルは、稀代の天才ながら極度の人嫌い&生活能力ゼロの偏屈男だった!
ゴミ屋敷と化した塔をピカピカに掃除し、栄養失調寸前の彼に絶品の手料理を振る舞うエレナ。黄金色のオムレツ、とろける煮込みハンバーグ、特製カツサンド……。美味しいご飯で餌付けされた魔術師様は、次第にエレナへの独占欲を露わにし始めて――?
意地悪な聖女や侯爵夫人のいびりも、完璧なスキルで華麗に返り討ち。平民出身のメイドが、身分差を乗り越えて幸せな花嫁になるまでの、美味しくて甘いシンデレラストーリー。
お転婆令嬢は、大好きな騎士様に本性を隠し通す
湊一桜
恋愛
侯爵令嬢クロエは、二度も婚約破棄をされた。彼女の男勝りで豪快な性格のせいである。
それに懲りたクロエは、普段は令嬢らしく振る舞い、夜には”白薔薇”という偽名のもと大暴れして、憂さ晴らしをしていた。
そんな彼女のもとに、兄が一人の騎士を連れてきた。
彼の名はルーク、別名”孤高の黒薔薇”。その冷たい振る舞いからそう呼ばれている。
だが実は、彼は女性が苦手であり、女性に話しかけられるとフリーズするため勘違いされていたのだ。
兄は、クロエとルークのこじらせっぷりに辟易し、二人に”恋愛の特訓”を持ちかける。
特訓を重ねるうちに、二人の距離は少しずつ近付いていく。だがクロエは、ルークに”好きな人”がいることを知ってしまった……
恋愛なんてこりごりなのに、恋をしてしまったお転婆令嬢と、実は優しくて一途な騎士が、思い悩んで幸せになっていくお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる