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挿話 突撃・隣の夕ごはん
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魔獣のお肉はちょうど今焼き始めたところなので
これからじっくり火を通し、前菜を食べ終わる頃には
食べごろになっているだろうとのことだった。
「確かユーリ様はまだ赤いところが残ったままの
ステーキ肉をお好みでしたな」
火の粉の散る炭をがらりと混ぜた団長さんにそう
確かめられる。
「はい!その方がお肉の味をしっかり感じられるので
大好きです‼︎」
ドレスが汚れるし火が飛んだら危ないのであまり
近寄らないようにとエル君に制されてしまったので、
仕方なく少し離れたところから団長さんの作業を
見守る。
私の返事によしよしと頷きながら、団長さんは
火の調節をして側にいたコックさんらしい人にも
指示を出していた。
「あとはこのまま前菜や他の料理を食べている間に
火を通せばいいでしょう。おお、ちょうどうちの
家内も参りました。紹介しましょう。」
団長さんが手を振った方を見れば、ダリウスさんと
何か話しながら侍女さんを連れてやって来た女性が
いた。
「ユーリ様、こちらが家内のセライラです。」
そう紹介された人は切れ長の濃い茶色の瞳やすっと
通った鼻筋がダリウスさんによく似ている。
ほっそりとして、瞳と同じ色の濃い茶色の髪の毛を
綺麗に結い上げたいかにも上品な貴族の奥様といった
雰囲気だ。
「は、初めましてユーリと言います!今日はお招き
ありがとうございます!いつも皆さんにはとても
お世話になってます!」
礼儀に厳しそうな綺麗な人に挨拶をするのは緊張
する。
私の挨拶を聞きながら団長さんの奥様の視線が、
上から下まで品定めをするように見つめていたのが
分かった。
挨拶に何か失礼でもあったかな⁉︎
「・・・お目にかかれて光栄ですわユーリ様。
ところで」
ふっと言葉を切ったセライラ様が少し悩むように
首を傾げてその白く細い顎に手を当てた。
「武術は何を嗜まれていますの?私は一応槍術と
短刀投げであれば得意ですのでご指南出来ますが、
好きなのは弓ですの。」
え?一体何の話だろう?
「特に何も嗜んでないです、すみません・・・
えっと、弓矢ならこの頃少し教えてもらってます」
とりあえず質問に答えたらユリウスさんが声を
上げた。
「何言ってるんすかお袋!ユーリ様を脳筋に染める
のは止めるっすよ‼︎」
「私はただ自己紹介をしてるだけです。キャンキャン
とうるさいですよユリウス。これだから魔導士団
などという軟弱者の集団に入れるのは反対だった
のです。」
自分の息子に嫌そうな顔をしたセライラ様は、私に
ぱっと向き直った。
「弓矢を学ばれているのですか!それは素晴らしい、
気が合いそうですね。」
さっきまでの厳しそうな顔が一転してにこにこと
戦い方や武器の話を始めた。
「しかし失礼ながらユーリ様はみたところ筋肉が
あまりなさそうですね。お肉がお好きとのことです
けど質の良いお肉は体を作ります、ぜひこれからも
栄養のある物をどんどんお食べ下さいませ。」
見た目は完全にいいところの奥様っぽくて観劇や
刺繍なんかの話題が似合いそうなのに、その口から
出てくる言葉は筋肉の作り方や良い弓矢の選び方など
の体育会系な話ばかりだった。
呆気に取られてはあ、とか頷くことしか出来ないで
いたらユリウスさんにこっそり謝られた。
「申し訳ないっす、お袋の実家もバリバリの軍人家系
でお袋はルーシャ国の軍務大臣の娘なんっす。
俺のくそ親父と結婚したのも顔より筋肉を選んだ
結果って位の、見た目を裏切る脳筋ぶりで・・・」
それを耳ざとく聞きつけたダリウスさんがため息を
ついてユリウスさんをたしなめた。
「お前はいつもそんな風に言うが知らないのか?
筋肉と財力があればこの世の悩みのほぼ全ては解決
するんだぞ。」
「そんな話聞いたことないっすよ!おっかしいでしょ
その理屈‼︎筋肉礼賛もいい加減にして欲しいっす‼︎」
なぜか私そっちのけでユリウスさんが自分の
お兄さんと言い合いを始めたので、セライラ様は
呆れたようにため息をつくと私を席へと案内して
くれた。
「・・・そういえばユーリ様、素敵な品物の贈り物を
していただきありがとうございます。あれは最近
王都で話題のお店の品物でしょう?気になって
いたんですの。それに同じカフェのフルーツタルト
まで!限定品でなかなか食べられないと聞いてました
のに、ありがたいことですわ。」
良かった、どうやらすごく喜んでくれたようだ。
話の流れからして武器の類いを贈ってもなんだか
喜んでくれそうな人だけど。
そうしていよいよ夕食会は始まった。
ダリウスさんの話す軍事演習で行った先の国の話、
ユリウスさんの最近の魔法実験の話。
途中で団長さんの焼いてくれたステーキも出来て、
絶妙な焼き加減のそれを頬張っているとゲラルドさん
から、あの勇者様のいた時代にレニ様と一緒に
飛ばされた話について尋ねられた。
「大変だったでしょうに、レニ殿下はその時の事が
よほど印象深いのか今だにその話をされます。
勇者様のような魔法を使えるようになりたいと、
魔法の授業についても熱心になられたのは大変良い
傾向ですが・・・やはり勇者様というのはユーリ様
から見ても凄いお方でしたか?」
勇者様の話、という事でゲラルドさんだけでなく
セライラ様含めバイラル家の皆が興味津々で
私を見た。
「あ、えっと・・・」
レンさんが拳一つでラーデウルフの頭を落とした話や
たくさんの炎狼を燃やして倒した話、今はもういない
一つ目巨人のオグルスを倒した話をする。
そして私が加護を付けた泉に勇者様が魔石を埋めて
結界のある旅人用のオアシスを作った話をした時だ。
ゲラルドさんがああ、それで・・・と一人何かを
納得していた。
「最近のレニ殿下は王宮図書館に通われたり、
イリヤ殿下の書斎の本をひっくり返して何やら
調べ物をしておりまして。見ている本が国の古地図
や地理に関する物ばかりなんですよ。恐らくお二人が
飛ばされた場所・・・ユーリ様が加護を付けられた
泉のある所を探しておられるのでしょう。この先
もし殿下からその件について面会を求められましたら
申し訳ありませんがお話にまたお付き合いをして
いただけませんか?」
そうゲラルドさんにお願いをされてしまった。
へぇ、レニ様あの場所を探してるんだ。
確かに私も、あの場所がまだあるのか気になる。
勇者様の炎の結界がついた場所だからすぐに見つかる
んじゃないのかな?
私も興味が出て、勿論ですと了承した。
その後もなごやかな雰囲気で話は続き、食事の席で
言うのはどうかと思ったけど、勇者様は魔獣料理が
大好きでトゲトカゲどころかミミックワームまで
料理をして食べたことがあるらしい話もした。
「あんな気色悪いものまで食べていたのですか⁉︎
さすがは勇者様。当時の食糧事情を考えるに、何とか
して民の腹を満たす方法はないか必死だったので
しょうなあ。」
団長さんは顎ヒゲに手を当ててそう頷いていたけど、
レンさんのあれは純粋に自分が食べてみたいから
食べてみたって感じだった。
「勇者様、自分が料理をして食べた魔獣のレシピ本が
出版されるのをすごく楽しみにしてましたけど、
その本って売られているんですか?でなければ
図書館にあったり?」
レンさんが他にどんな魔獣料理を考えていたのか
気になって聞けば、団長さんはそんな本は見たことが
ないと言う。
ゲラルドさんも、王宮内では見たことがないらしく
ユリウスさんも魔導士団の貴重な文献だけを納めて
いる書庫にもそんな本の記録はないと言った。
だけどダリウスさんが
「もし禁書本に指定されていれば王族のみが閲覧可能
な文書編纂室に保管されている可能性がある」
と言った。勇者様の本が禁書?まさか、と他の
みんなは笑っていたけどそういえばキリウさんは
『そんなの誰が買うんだよ、禁書か発禁処分でしょ』
って言ってたっけ。
「まあもしもそんな本が存在しているなら、隠居後は
あちこち旅をしながら魔物を狩りつつ勇者様の
魔獣料理を再現してみたいと言っている陛下なら
見たことがあるかも知れませんな。」
団長さんはそう笑った。なるほど、今度陛下に
会ったら聞いてみよう。
そう思っていたらセライラ様がパンと手を打って
笑顔でその場を仕切った。
「さあ、そろそろあたたかい室内に場所を移して
お茶にしませんか?今日はユリウスが特別な魔法を
見せてくれるのでしょう?」
あ、それはあれだね。私がリリちゃん姿になる
やつだ。
団長さんとセライラ様はにこにこしてるけど、
ダリウスさんとゲラルドさんは何の話かと不思議そう
に顔を見合わせている。
どうやらこの二人には何も言っていないらしい。
さて、どんな反応をしてくれるのかな?私はちょっと
楽しみになった。
これからじっくり火を通し、前菜を食べ終わる頃には
食べごろになっているだろうとのことだった。
「確かユーリ様はまだ赤いところが残ったままの
ステーキ肉をお好みでしたな」
火の粉の散る炭をがらりと混ぜた団長さんにそう
確かめられる。
「はい!その方がお肉の味をしっかり感じられるので
大好きです‼︎」
ドレスが汚れるし火が飛んだら危ないのであまり
近寄らないようにとエル君に制されてしまったので、
仕方なく少し離れたところから団長さんの作業を
見守る。
私の返事によしよしと頷きながら、団長さんは
火の調節をして側にいたコックさんらしい人にも
指示を出していた。
「あとはこのまま前菜や他の料理を食べている間に
火を通せばいいでしょう。おお、ちょうどうちの
家内も参りました。紹介しましょう。」
団長さんが手を振った方を見れば、ダリウスさんと
何か話しながら侍女さんを連れてやって来た女性が
いた。
「ユーリ様、こちらが家内のセライラです。」
そう紹介された人は切れ長の濃い茶色の瞳やすっと
通った鼻筋がダリウスさんによく似ている。
ほっそりとして、瞳と同じ色の濃い茶色の髪の毛を
綺麗に結い上げたいかにも上品な貴族の奥様といった
雰囲気だ。
「は、初めましてユーリと言います!今日はお招き
ありがとうございます!いつも皆さんにはとても
お世話になってます!」
礼儀に厳しそうな綺麗な人に挨拶をするのは緊張
する。
私の挨拶を聞きながら団長さんの奥様の視線が、
上から下まで品定めをするように見つめていたのが
分かった。
挨拶に何か失礼でもあったかな⁉︎
「・・・お目にかかれて光栄ですわユーリ様。
ところで」
ふっと言葉を切ったセライラ様が少し悩むように
首を傾げてその白く細い顎に手を当てた。
「武術は何を嗜まれていますの?私は一応槍術と
短刀投げであれば得意ですのでご指南出来ますが、
好きなのは弓ですの。」
え?一体何の話だろう?
「特に何も嗜んでないです、すみません・・・
えっと、弓矢ならこの頃少し教えてもらってます」
とりあえず質問に答えたらユリウスさんが声を
上げた。
「何言ってるんすかお袋!ユーリ様を脳筋に染める
のは止めるっすよ‼︎」
「私はただ自己紹介をしてるだけです。キャンキャン
とうるさいですよユリウス。これだから魔導士団
などという軟弱者の集団に入れるのは反対だった
のです。」
自分の息子に嫌そうな顔をしたセライラ様は、私に
ぱっと向き直った。
「弓矢を学ばれているのですか!それは素晴らしい、
気が合いそうですね。」
さっきまでの厳しそうな顔が一転してにこにこと
戦い方や武器の話を始めた。
「しかし失礼ながらユーリ様はみたところ筋肉が
あまりなさそうですね。お肉がお好きとのことです
けど質の良いお肉は体を作ります、ぜひこれからも
栄養のある物をどんどんお食べ下さいませ。」
見た目は完全にいいところの奥様っぽくて観劇や
刺繍なんかの話題が似合いそうなのに、その口から
出てくる言葉は筋肉の作り方や良い弓矢の選び方など
の体育会系な話ばかりだった。
呆気に取られてはあ、とか頷くことしか出来ないで
いたらユリウスさんにこっそり謝られた。
「申し訳ないっす、お袋の実家もバリバリの軍人家系
でお袋はルーシャ国の軍務大臣の娘なんっす。
俺のくそ親父と結婚したのも顔より筋肉を選んだ
結果って位の、見た目を裏切る脳筋ぶりで・・・」
それを耳ざとく聞きつけたダリウスさんがため息を
ついてユリウスさんをたしなめた。
「お前はいつもそんな風に言うが知らないのか?
筋肉と財力があればこの世の悩みのほぼ全ては解決
するんだぞ。」
「そんな話聞いたことないっすよ!おっかしいでしょ
その理屈‼︎筋肉礼賛もいい加減にして欲しいっす‼︎」
なぜか私そっちのけでユリウスさんが自分の
お兄さんと言い合いを始めたので、セライラ様は
呆れたようにため息をつくと私を席へと案内して
くれた。
「・・・そういえばユーリ様、素敵な品物の贈り物を
していただきありがとうございます。あれは最近
王都で話題のお店の品物でしょう?気になって
いたんですの。それに同じカフェのフルーツタルト
まで!限定品でなかなか食べられないと聞いてました
のに、ありがたいことですわ。」
良かった、どうやらすごく喜んでくれたようだ。
話の流れからして武器の類いを贈ってもなんだか
喜んでくれそうな人だけど。
そうしていよいよ夕食会は始まった。
ダリウスさんの話す軍事演習で行った先の国の話、
ユリウスさんの最近の魔法実験の話。
途中で団長さんの焼いてくれたステーキも出来て、
絶妙な焼き加減のそれを頬張っているとゲラルドさん
から、あの勇者様のいた時代にレニ様と一緒に
飛ばされた話について尋ねられた。
「大変だったでしょうに、レニ殿下はその時の事が
よほど印象深いのか今だにその話をされます。
勇者様のような魔法を使えるようになりたいと、
魔法の授業についても熱心になられたのは大変良い
傾向ですが・・・やはり勇者様というのはユーリ様
から見ても凄いお方でしたか?」
勇者様の話、という事でゲラルドさんだけでなく
セライラ様含めバイラル家の皆が興味津々で
私を見た。
「あ、えっと・・・」
レンさんが拳一つでラーデウルフの頭を落とした話や
たくさんの炎狼を燃やして倒した話、今はもういない
一つ目巨人のオグルスを倒した話をする。
そして私が加護を付けた泉に勇者様が魔石を埋めて
結界のある旅人用のオアシスを作った話をした時だ。
ゲラルドさんがああ、それで・・・と一人何かを
納得していた。
「最近のレニ殿下は王宮図書館に通われたり、
イリヤ殿下の書斎の本をひっくり返して何やら
調べ物をしておりまして。見ている本が国の古地図
や地理に関する物ばかりなんですよ。恐らくお二人が
飛ばされた場所・・・ユーリ様が加護を付けられた
泉のある所を探しておられるのでしょう。この先
もし殿下からその件について面会を求められましたら
申し訳ありませんがお話にまたお付き合いをして
いただけませんか?」
そうゲラルドさんにお願いをされてしまった。
へぇ、レニ様あの場所を探してるんだ。
確かに私も、あの場所がまだあるのか気になる。
勇者様の炎の結界がついた場所だからすぐに見つかる
んじゃないのかな?
私も興味が出て、勿論ですと了承した。
その後もなごやかな雰囲気で話は続き、食事の席で
言うのはどうかと思ったけど、勇者様は魔獣料理が
大好きでトゲトカゲどころかミミックワームまで
料理をして食べたことがあるらしい話もした。
「あんな気色悪いものまで食べていたのですか⁉︎
さすがは勇者様。当時の食糧事情を考えるに、何とか
して民の腹を満たす方法はないか必死だったので
しょうなあ。」
団長さんは顎ヒゲに手を当ててそう頷いていたけど、
レンさんのあれは純粋に自分が食べてみたいから
食べてみたって感じだった。
「勇者様、自分が料理をして食べた魔獣のレシピ本が
出版されるのをすごく楽しみにしてましたけど、
その本って売られているんですか?でなければ
図書館にあったり?」
レンさんが他にどんな魔獣料理を考えていたのか
気になって聞けば、団長さんはそんな本は見たことが
ないと言う。
ゲラルドさんも、王宮内では見たことがないらしく
ユリウスさんも魔導士団の貴重な文献だけを納めて
いる書庫にもそんな本の記録はないと言った。
だけどダリウスさんが
「もし禁書本に指定されていれば王族のみが閲覧可能
な文書編纂室に保管されている可能性がある」
と言った。勇者様の本が禁書?まさか、と他の
みんなは笑っていたけどそういえばキリウさんは
『そんなの誰が買うんだよ、禁書か発禁処分でしょ』
って言ってたっけ。
「まあもしもそんな本が存在しているなら、隠居後は
あちこち旅をしながら魔物を狩りつつ勇者様の
魔獣料理を再現してみたいと言っている陛下なら
見たことがあるかも知れませんな。」
団長さんはそう笑った。なるほど、今度陛下に
会ったら聞いてみよう。
そう思っていたらセライラ様がパンと手を打って
笑顔でその場を仕切った。
「さあ、そろそろあたたかい室内に場所を移して
お茶にしませんか?今日はユリウスが特別な魔法を
見せてくれるのでしょう?」
あ、それはあれだね。私がリリちゃん姿になる
やつだ。
団長さんとセライラ様はにこにこしてるけど、
ダリウスさんとゲラルドさんは何の話かと不思議そう
に顔を見合わせている。
どうやらこの二人には何も言っていないらしい。
さて、どんな反応をしてくれるのかな?私はちょっと
楽しみになった。
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