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閑話休題 ジュースがなければお酒を飲めばいい
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「結局・・・結局ユーリ様はあの隊長に連れられて帰って行ってしまったな・・・」
「くそぅ、独占欲強すぎだろ・・・!」
「そりゃあんなとこに酒を置いたオレ達も悪かったけどよ・・・」
演習場を片付けながら騎士達はぐちぐちと文句を言っている。
集まった騎士達に加護をつけ終えたユーリはふぁ、とあくびを一つもらした。
「それほど力を使ったわけではないと思うのですがいつもよりも眠くなるのが早くありませんか?」
と言うあの隊長と
「あまりにも強い酒を飲むどころか頭から浴びたからな、そのせいかも知れない」
と答えるレジナス様の様子からしてあの美しい癒し子様に活動限界が来たらしいことが騎士達にも理解できた。
ユーリはそのままむにゃむにゃと、自分を抱き上げているシェラザードに身を預けて寄りかかり目を閉じてしまった。
その肩口に頬を寄せられたあの隊長の、この上なく幸せそうな顔を見るのは騎士達はなんだか気分が良くなかった。
だがほんのりと薔薇色に上気した頬であの長いまつ毛を閉じ、瑞々しく色付いた唇をほんの少しだけ開いて眠る癒し子様のあの美しい顔。
それを一度見てしまえば、もっとずっとその美しい顔を見続けていたいと思う。
あのクソ隊長を不満げな顔で見るのも抗議の視線を向けるのも忘れてしまうほどその姿は美しかった。
そんな眠り続けるユーリを起こさないように気遣いながら、足取りも軽くあの隊長はさっさと騎士団を後にした。
「それにしてもあの大人になったユーリ様は綺麗だったなあ」
誰かがぽつりと呟いて、それを聞いた者達も頷き同意する。
「普段もすごくかわいいのに、将来はあんな風に成長されるんだな」
「あんな美人に笑いかけられたら落ち着いて訓練なんかできねぇよ」
「でもちょっと無邪気過ぎないか?あんな美人にべたべた触られたり無防備にしなだれかかって来られたら、俺は平静でいられる自信はないぞ?」
「確かに、いつものユーリ様と同じ人か?ってくらいやたらとあの隊長にくっついていたな。」
「あれはやっぱり酒のせいか?」
あの時のユーリを思い出し、皆がうーんと唸った。
そして、
「・・・レジナス様達がユーリ様に酒を飲ませないように気配りしていた意味が分かるな。」
また騎士の一人がぽつりとそう言った。
「力を制御出来ないからっていうか、酔う度に毎回あんな色っぽく誰彼構わず抱きついたり口付けようとされたりしたら俺だって心配で酒は遠ざける。」
その言葉に他の騎士達もハッとする。
「な、なるほど!」
「あんなに無防備で色っぽいユーリ様は他の者に見せたらまずいな」
「あの隊長の言うようにこれは騎士団内部にだけ留めておくべき重要機密だ!」
「おいみんな、ユーリ様が酒で大きくなることは絶対に他に漏れないようにしろよ!」
「おお、そうだ!あとこれから先、ユーリ様が訪れるところからも酒やアルコール度数の高いものは全て一掃しろ!」
「あのリーモの発酵酒はどうする?まだ残ってるが一応最初の予定通り発酵酒割りを作ってユーリ様へお渡しするか?」
「捨てろそんなもの!」
「ええ・・・」
せっかく準備したのに。
そんな声も聞こえてきたがまた何かの間違いでそれをユーリが口にしないとも限らない。
そうなったらまたあのクソ隊長とユーリ様がイチャつく様子を見せられるかも知れないのだ。
それは嫌だと騎士達はバタバタと突然の騎士団内部の大掃除に取り掛かることになった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「うっすら頭痛がします・・・」
まさか騎士団にあんなに強いお酒が置いてあるなんて。
ベッドに起き上がって私ははあとため息をついた。
そのまま癒しの力を使って二日酔いみたいな頭痛を消してしまう。
「大丈夫かユーリ」
レジナスさんが私に水の入ったコップを渡してくれた。
「どこまで覚えている?」
そう聞かれたので思い出してみる。
確かテーブルの上にある水差しを取ろうとしたらそれが倒れてきて、頭からそれを被って・・・。
強烈なアルコール臭に咳が止まらなくなった。
「レジナスさんが頑張れって励ましてくれたのは覚えてます。その後はえーと・・・」
「一人でふらつきながら着替えて、部屋を飛び出しシェラに抱きついたのは覚えているか?」
そう言われたけどよく覚えていない。
「そんな事したんですか?」
ふとベッドに座る自分の体を見下ろせば、着た覚えのないぶかぶかの半袖シャツを身に付けている。
なんだか動きにくいなあと思えば布団の中の下半身も袴のように引きずりそうな長さのズボンを履いていた。
これは大きくなった時に着ていた服だろうか。
動きにくいので、布団の中でもぞもぞとズボンを脱ぐ。
上に着ている半袖シャツだけでその裾が私の膝下くらいまであるのでそれで充分だ。
「ユーリ、何をしている?」
私の不審な動きにレジナスさんが不思議そうな顔をした。
「えっと、動きにくいので布団の中でズボンを脱いでいます」
「⁉︎」
私の言葉にレジナスさんが赤くなった。
「大丈夫ですよ、このシャツだけでもかなり長いのでワンピースみたいになってますから!」
慌てて説明したけど、ますます赤くなって
「さっきも同じようなことを言って騎士達の前で下着まで見えそうな姿をし、太ももまで露わにして笑っていたんだぞ⁉︎大丈夫か、本当に酔いは覚めているのか?」
と言われた。何だそれ。え?痴女じゃん。
「で、でも今ズボン履いてましたよ⁉︎」
「俺が履かせた」
あ、それはとんだご迷惑を・・・。
と、そこへシェラさんが現れた。
「ユーリ様、お目覚めでしたか。あれからまだ数時間しか経っておりませんが、アルコール度数が高かった分急激に元に戻られたのでしょうか?」
そう言いながら冷たいタオルを渡してくれた。
「シェラさん?シェラさんにも何か迷惑はかけてませんでしたか?今聞いたんですけど、酔って騎士さん達の目の前でシェラさんに抱きついたとか・・・」
何をやらかしたのか聞くのも怖いけどこのままだと騎士団へまた訓練に行きづらい。
恐る恐る尋ねれば、一瞬ぴたりと動きを止めたシェラさんは私をまじまじとみつめ、次の瞬間物凄く嬉しそうな微笑みを向けてきた。
このタイミングでその笑顔は嫌な予感しかしない。
「迷惑などとんでもない。騎士達の前でユーリ様の方からオレを抱きしめ、口付けてくれて旦那様と呼んでくれたのですよ?あれほど嬉しいことはありません。」
騎士達の羨望の眼差しもオレは一生忘れないでしょう、とまで言われた。
「なっ、何ですって・・・?」
騎士さん達の目の前でそんな事を?
「もう当分の間は騎士団に行けません・・・!」
シェラさんから渡されたタオルを放り出して私はそのまま、なだめにかかった二人を無視して布団の中で団子虫になったのだった。
「くそぅ、独占欲強すぎだろ・・・!」
「そりゃあんなとこに酒を置いたオレ達も悪かったけどよ・・・」
演習場を片付けながら騎士達はぐちぐちと文句を言っている。
集まった騎士達に加護をつけ終えたユーリはふぁ、とあくびを一つもらした。
「それほど力を使ったわけではないと思うのですがいつもよりも眠くなるのが早くありませんか?」
と言うあの隊長と
「あまりにも強い酒を飲むどころか頭から浴びたからな、そのせいかも知れない」
と答えるレジナス様の様子からしてあの美しい癒し子様に活動限界が来たらしいことが騎士達にも理解できた。
ユーリはそのままむにゃむにゃと、自分を抱き上げているシェラザードに身を預けて寄りかかり目を閉じてしまった。
その肩口に頬を寄せられたあの隊長の、この上なく幸せそうな顔を見るのは騎士達はなんだか気分が良くなかった。
だがほんのりと薔薇色に上気した頬であの長いまつ毛を閉じ、瑞々しく色付いた唇をほんの少しだけ開いて眠る癒し子様のあの美しい顔。
それを一度見てしまえば、もっとずっとその美しい顔を見続けていたいと思う。
あのクソ隊長を不満げな顔で見るのも抗議の視線を向けるのも忘れてしまうほどその姿は美しかった。
そんな眠り続けるユーリを起こさないように気遣いながら、足取りも軽くあの隊長はさっさと騎士団を後にした。
「それにしてもあの大人になったユーリ様は綺麗だったなあ」
誰かがぽつりと呟いて、それを聞いた者達も頷き同意する。
「普段もすごくかわいいのに、将来はあんな風に成長されるんだな」
「あんな美人に笑いかけられたら落ち着いて訓練なんかできねぇよ」
「でもちょっと無邪気過ぎないか?あんな美人にべたべた触られたり無防備にしなだれかかって来られたら、俺は平静でいられる自信はないぞ?」
「確かに、いつものユーリ様と同じ人か?ってくらいやたらとあの隊長にくっついていたな。」
「あれはやっぱり酒のせいか?」
あの時のユーリを思い出し、皆がうーんと唸った。
そして、
「・・・レジナス様達がユーリ様に酒を飲ませないように気配りしていた意味が分かるな。」
また騎士の一人がぽつりとそう言った。
「力を制御出来ないからっていうか、酔う度に毎回あんな色っぽく誰彼構わず抱きついたり口付けようとされたりしたら俺だって心配で酒は遠ざける。」
その言葉に他の騎士達もハッとする。
「な、なるほど!」
「あんなに無防備で色っぽいユーリ様は他の者に見せたらまずいな」
「あの隊長の言うようにこれは騎士団内部にだけ留めておくべき重要機密だ!」
「おいみんな、ユーリ様が酒で大きくなることは絶対に他に漏れないようにしろよ!」
「おお、そうだ!あとこれから先、ユーリ様が訪れるところからも酒やアルコール度数の高いものは全て一掃しろ!」
「あのリーモの発酵酒はどうする?まだ残ってるが一応最初の予定通り発酵酒割りを作ってユーリ様へお渡しするか?」
「捨てろそんなもの!」
「ええ・・・」
せっかく準備したのに。
そんな声も聞こえてきたがまた何かの間違いでそれをユーリが口にしないとも限らない。
そうなったらまたあのクソ隊長とユーリ様がイチャつく様子を見せられるかも知れないのだ。
それは嫌だと騎士達はバタバタと突然の騎士団内部の大掃除に取り掛かることになった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「うっすら頭痛がします・・・」
まさか騎士団にあんなに強いお酒が置いてあるなんて。
ベッドに起き上がって私ははあとため息をついた。
そのまま癒しの力を使って二日酔いみたいな頭痛を消してしまう。
「大丈夫かユーリ」
レジナスさんが私に水の入ったコップを渡してくれた。
「どこまで覚えている?」
そう聞かれたので思い出してみる。
確かテーブルの上にある水差しを取ろうとしたらそれが倒れてきて、頭からそれを被って・・・。
強烈なアルコール臭に咳が止まらなくなった。
「レジナスさんが頑張れって励ましてくれたのは覚えてます。その後はえーと・・・」
「一人でふらつきながら着替えて、部屋を飛び出しシェラに抱きついたのは覚えているか?」
そう言われたけどよく覚えていない。
「そんな事したんですか?」
ふとベッドに座る自分の体を見下ろせば、着た覚えのないぶかぶかの半袖シャツを身に付けている。
なんだか動きにくいなあと思えば布団の中の下半身も袴のように引きずりそうな長さのズボンを履いていた。
これは大きくなった時に着ていた服だろうか。
動きにくいので、布団の中でもぞもぞとズボンを脱ぐ。
上に着ている半袖シャツだけでその裾が私の膝下くらいまであるのでそれで充分だ。
「ユーリ、何をしている?」
私の不審な動きにレジナスさんが不思議そうな顔をした。
「えっと、動きにくいので布団の中でズボンを脱いでいます」
「⁉︎」
私の言葉にレジナスさんが赤くなった。
「大丈夫ですよ、このシャツだけでもかなり長いのでワンピースみたいになってますから!」
慌てて説明したけど、ますます赤くなって
「さっきも同じようなことを言って騎士達の前で下着まで見えそうな姿をし、太ももまで露わにして笑っていたんだぞ⁉︎大丈夫か、本当に酔いは覚めているのか?」
と言われた。何だそれ。え?痴女じゃん。
「で、でも今ズボン履いてましたよ⁉︎」
「俺が履かせた」
あ、それはとんだご迷惑を・・・。
と、そこへシェラさんが現れた。
「ユーリ様、お目覚めでしたか。あれからまだ数時間しか経っておりませんが、アルコール度数が高かった分急激に元に戻られたのでしょうか?」
そう言いながら冷たいタオルを渡してくれた。
「シェラさん?シェラさんにも何か迷惑はかけてませんでしたか?今聞いたんですけど、酔って騎士さん達の目の前でシェラさんに抱きついたとか・・・」
何をやらかしたのか聞くのも怖いけどこのままだと騎士団へまた訓練に行きづらい。
恐る恐る尋ねれば、一瞬ぴたりと動きを止めたシェラさんは私をまじまじとみつめ、次の瞬間物凄く嬉しそうな微笑みを向けてきた。
このタイミングでその笑顔は嫌な予感しかしない。
「迷惑などとんでもない。騎士達の前でユーリ様の方からオレを抱きしめ、口付けてくれて旦那様と呼んでくれたのですよ?あれほど嬉しいことはありません。」
騎士達の羨望の眼差しもオレは一生忘れないでしょう、とまで言われた。
「なっ、何ですって・・・?」
騎士さん達の目の前でそんな事を?
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