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父親のロバートと別れたアルフォンスとエリーナは手を繋ぎ、王宮の奥にある赤と白の薔薇のアーチを抜け、人目に付かないようにあるが、周りには四季折々の花に囲まれた、真っ白なガゼボに案内した。
その場所を見たエリーナは目を輝かせて、興奮して、
「すごーい!綺麗な所だね。
あっ凄くいい匂いがする。
このお花の名前なんだろ?
見て見て可愛いお花だね。
アルこんな素敵な所に連れてきてくれてありがとう」
うん。
エリィの方が綺麗。
エリィの方がいい匂い。
エリィの全てが可愛い。
とそんなエリーナを見ながらアルフォンスは尻尾を振り回していた。
「この場所を気に入って貰えて嬉しいよ。
そのお花はヒヤシンスと言って春に咲く甘く香るお花だよ。
でも僕はエリィの甘い匂いの方が好きかなぁ」
とエリーナを抱き締めながら匂いを嗅ぐ。
「私もアルの甘い落ち着く匂いが1番好きだよ」
と頬を染め匂いを嗅いでいたら、
後ろから「ゴホン」と咳払いが聞こえた。
えっ誰?
「クレイン邪魔をするな」
と不機嫌そうに、アルフォンスはクレインを見る。
「すみません。ですが、ケーキや紅茶が冷えてしまいますので、よければソファでお召し上がり下さい」
とこの甘い状況を打破したいクレインは
促した。
「はぁー。わかったよ。
エリィ甘い物は好きかな?」
と聞きながら、エリーナをソファに座らせた。
急に知らない人が来たので警戒しながら、「うん」と言いながらソファに座った。
そんなエリーナを見ながら横に座り、尻尾をエリーナの身体に巻きつけ、
「彼は乳兄弟で、側近のフクス伯爵家クレイン だ。
困った事なんでも頼って欲しい
そして彼女は僕のツガイで、公爵家 エリーナ レオパルトだ。
僕の最愛の人だから、大切にしてくれ」
紹介されたクレインは臣下の礼を取て挨拶をした。
またエリーナもカーテシをして、
「これからよろしくお願いします」
と、微笑んだ。
「好みが分からなかったから、全種類用意して貰ったよ。
エリィはどのケーキがいい?」
目を輝かせながら
「全部美味しいそうです。
えーとどれにしょう。
全部は食べれないし、でも残ったら捨てられるのかな?
どうしょー?
アルは何を食べたいですか?」
そんなエリーナを見て笑いを堪える事が出来ず
「アハアハァ!
残っても使用人達に食べて貰うから大丈夫だよ。
だからエリィが食べたい物だけ食べたらいいんだよ。
迷ってるなら、じゃあ僕と半分しながら、色んな種類を食べようか?
最初はどれがいい?」
捨てられないと分かってホッとしたエリーナは
「じゃあ最初は苺のショートケーキが食べたいです」
とにこりと笑う。
そんなエリーナ見たアルフォンスは、
「じゃあ僕が食べさせてあげるね。
はい、あーん」
頬を染め、ケーキが乗ったフォークとアルフォンスの顔を見比べながら、
「えっ、自分で食べれます…」
「僕がエリィに食べさせたいんだ。
ほらあーん」
エリーナは覚悟決めてパクりとケーキを頬張ると、
「わぁー苺の酸味とクリームのバランスが絶妙で凄く美味しい!
アルも食べて下さい」
とニコリと笑い頬に手を置きアルフォンスを見ると、口を開けてエリーナを見ていた。
「どうしたんですか?」
と不安そうに、聞くと
「僕もエリィに食べさせて貰いたいな」
目をキラキラさせながら、お願いをした。
それを見たエリーナは顔を真っ赤に染め、ケーキを取るとフォークをプルプル震わせながら、口に運んだ。
エリーナの様子を見ながらケーキを食べたアルフォンスはエリーナを抱き上げ、膝の上に横抱きにしギュッと抱き締め
「エリィ可愛い。大好きだよ」
と頭に頬擦りをし、尻尾を振り回していた。
エリーナは言うと、恥ずかしさのあまり、顔が上げられなかった。
クレインは今までのアルフォンスとの違いに戸惑いながら、この甘ったるい空気の中から逃げ出したく仕方なかった。
そんな2人を影から見る者達がいた。
それは勿論国王陛下、父ロバートである。
昨日からのこのやり取りに、国王陛下は頭を抱え、ロバートはため息を付いた。
その後エリーナは週に4回午前は王妃教育をし、昼ご飯を含め2時間2人の甘い甘ーーーい時間となり、たまにエリーナに会いたくなったアルフォンスは公爵家に突撃訪問をして、使用人やクレインを困らせていた。
そんな2人を微笑ましく思っている者が多く居てツガイかと噂されていたが、やはり一部の野心の強い貴族や令嬢達が術を掛けただの、権力で無理婚約者候補になって、アルフォンスを脅してるだの、様々な悪口を言うものも居た。
アルフォンス初め、兄リチャード、クレインなどエリーナを守っていたが、たまたま1人になった時を狙って、悪口を言って、嫌がらせをされた事も多かった。
ただエリーナはアルフォンスを信じ、気にしない様にしていたが、心の隙間に不安が残っていった。
その場所を見たエリーナは目を輝かせて、興奮して、
「すごーい!綺麗な所だね。
あっ凄くいい匂いがする。
このお花の名前なんだろ?
見て見て可愛いお花だね。
アルこんな素敵な所に連れてきてくれてありがとう」
うん。
エリィの方が綺麗。
エリィの方がいい匂い。
エリィの全てが可愛い。
とそんなエリーナを見ながらアルフォンスは尻尾を振り回していた。
「この場所を気に入って貰えて嬉しいよ。
そのお花はヒヤシンスと言って春に咲く甘く香るお花だよ。
でも僕はエリィの甘い匂いの方が好きかなぁ」
とエリーナを抱き締めながら匂いを嗅ぐ。
「私もアルの甘い落ち着く匂いが1番好きだよ」
と頬を染め匂いを嗅いでいたら、
後ろから「ゴホン」と咳払いが聞こえた。
えっ誰?
「クレイン邪魔をするな」
と不機嫌そうに、アルフォンスはクレインを見る。
「すみません。ですが、ケーキや紅茶が冷えてしまいますので、よければソファでお召し上がり下さい」
とこの甘い状況を打破したいクレインは
促した。
「はぁー。わかったよ。
エリィ甘い物は好きかな?」
と聞きながら、エリーナをソファに座らせた。
急に知らない人が来たので警戒しながら、「うん」と言いながらソファに座った。
そんなエリーナを見ながら横に座り、尻尾をエリーナの身体に巻きつけ、
「彼は乳兄弟で、側近のフクス伯爵家クレイン だ。
困った事なんでも頼って欲しい
そして彼女は僕のツガイで、公爵家 エリーナ レオパルトだ。
僕の最愛の人だから、大切にしてくれ」
紹介されたクレインは臣下の礼を取て挨拶をした。
またエリーナもカーテシをして、
「これからよろしくお願いします」
と、微笑んだ。
「好みが分からなかったから、全種類用意して貰ったよ。
エリィはどのケーキがいい?」
目を輝かせながら
「全部美味しいそうです。
えーとどれにしょう。
全部は食べれないし、でも残ったら捨てられるのかな?
どうしょー?
アルは何を食べたいですか?」
そんなエリーナを見て笑いを堪える事が出来ず
「アハアハァ!
残っても使用人達に食べて貰うから大丈夫だよ。
だからエリィが食べたい物だけ食べたらいいんだよ。
迷ってるなら、じゃあ僕と半分しながら、色んな種類を食べようか?
最初はどれがいい?」
捨てられないと分かってホッとしたエリーナは
「じゃあ最初は苺のショートケーキが食べたいです」
とにこりと笑う。
そんなエリーナ見たアルフォンスは、
「じゃあ僕が食べさせてあげるね。
はい、あーん」
頬を染め、ケーキが乗ったフォークとアルフォンスの顔を見比べながら、
「えっ、自分で食べれます…」
「僕がエリィに食べさせたいんだ。
ほらあーん」
エリーナは覚悟決めてパクりとケーキを頬張ると、
「わぁー苺の酸味とクリームのバランスが絶妙で凄く美味しい!
アルも食べて下さい」
とニコリと笑い頬に手を置きアルフォンスを見ると、口を開けてエリーナを見ていた。
「どうしたんですか?」
と不安そうに、聞くと
「僕もエリィに食べさせて貰いたいな」
目をキラキラさせながら、お願いをした。
それを見たエリーナは顔を真っ赤に染め、ケーキを取るとフォークをプルプル震わせながら、口に運んだ。
エリーナの様子を見ながらケーキを食べたアルフォンスはエリーナを抱き上げ、膝の上に横抱きにしギュッと抱き締め
「エリィ可愛い。大好きだよ」
と頭に頬擦りをし、尻尾を振り回していた。
エリーナは言うと、恥ずかしさのあまり、顔が上げられなかった。
クレインは今までのアルフォンスとの違いに戸惑いながら、この甘ったるい空気の中から逃げ出したく仕方なかった。
そんな2人を影から見る者達がいた。
それは勿論国王陛下、父ロバートである。
昨日からのこのやり取りに、国王陛下は頭を抱え、ロバートはため息を付いた。
その後エリーナは週に4回午前は王妃教育をし、昼ご飯を含め2時間2人の甘い甘ーーーい時間となり、たまにエリーナに会いたくなったアルフォンスは公爵家に突撃訪問をして、使用人やクレインを困らせていた。
そんな2人を微笑ましく思っている者が多く居てツガイかと噂されていたが、やはり一部の野心の強い貴族や令嬢達が術を掛けただの、権力で無理婚約者候補になって、アルフォンスを脅してるだの、様々な悪口を言うものも居た。
アルフォンス初め、兄リチャード、クレインなどエリーナを守っていたが、たまたま1人になった時を狙って、悪口を言って、嫌がらせをされた事も多かった。
ただエリーナはアルフォンスを信じ、気にしない様にしていたが、心の隙間に不安が残っていった。
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