5 / 36
神様からの要望
もう、何の音?
これから寝ようと思った矢先に聞こえてきた着信音らしき音に、僕は何となく既視感を覚え、メアリーに見つからないよう目を瞑ったままステータスウィンドウを開いてみた。
すると、問題なくウィンドウは見え、そこには予想通りメールマークがあった。
やっぱり……。
あまり開きたくないなと思いつつも、僕はそこにイメージで指を添える。
『ヤッホー、神様だよ。ようやく記憶を取り戻したみたいだね。おめでとう。
もう、だいたい察しがついていると思うけど、キミを転生させたのは私です。
一応、転生させる前に会ってはいるんだけどね。記憶のある状態で赤ちゃんからだと辛いと思って、ここまで待ったんだ。
けど、そろそろ私との約束も思い出してくれたかな。
以前にも伝えた通り、私の任された世界は娯楽が少ないんだよ。それで、あっちの神に相談したらキミを紹介してくれたってわけさ』
僕はここまで読んで、一旦視線を逸らす。
まあ、わかると思うけど、言いたいことがあるんだ。
軽るっ!
えっ、何その取引みたいなやつ。
正直、全く覚えていないけど、本当に僕は打ち所が悪くて死んだんだよね。
神様に殺されたわけじゃないんだよね。
あんな告白をされたら疑いたくもなるというものだ。
けれど、やっぱり僕の不注意だった。
『安心してくれ。キミは間違いなく転落死だ。私が偶然彼に相談し、たまたま不慮の死を遂げたキミに適性があったから、私の管理する世界へと送ってくれたのだよ』
いや、安心できるか!
それに何で僕の考えていることがわかるんだよ!
これメールだよね。繋がっていないよね。
それと、改めて言われると恥ずかしいから、もうやめてくれ。
僕はこれ以上、話を蒸し返されたくなくて、再び視線を画面に戻す。
『落ち着いたかな? じゃあ、ここからが本題なんだけど、私から君に望むことは、この世界へスポーツを広めて欲しいってことさ。手っ取り早くまずはキミの得意な野球から。そしてサッカーにバレー、バスケットボールやテニス辺りかな。娯楽は心を豊かにするし、戦いばかりじゃ心が貧しくなっちゃうからね。
それと、キミは野球以外の知識が少ないだろうから、ステータスウィンドウの下の方にあるテキスト記入欄へ記入してくれれば、情報を得られるよ。道具類を揃えるための必要素材なんかも調べられるから、うまく活用して欲しい。
それじゃあ、私からは以上だ。
ここにはキミの期待する魔法は無いけど、ファンタジーは有るからね。存分に楽しんでくれ。頼んだよ』
最後まで読み終えた僕は、軽く眩暈を感じた。
正直、突っ込みたいところが満載だ。
だいたい、魔法は無いけどファンタジーはあるって最悪だろう。
怖ろしい未来しか見えんぞ。
そんなことを思う僕だったが、この世界は想像以上にハードであった。
これから寝ようと思った矢先に聞こえてきた着信音らしき音に、僕は何となく既視感を覚え、メアリーに見つからないよう目を瞑ったままステータスウィンドウを開いてみた。
すると、問題なくウィンドウは見え、そこには予想通りメールマークがあった。
やっぱり……。
あまり開きたくないなと思いつつも、僕はそこにイメージで指を添える。
『ヤッホー、神様だよ。ようやく記憶を取り戻したみたいだね。おめでとう。
もう、だいたい察しがついていると思うけど、キミを転生させたのは私です。
一応、転生させる前に会ってはいるんだけどね。記憶のある状態で赤ちゃんからだと辛いと思って、ここまで待ったんだ。
けど、そろそろ私との約束も思い出してくれたかな。
以前にも伝えた通り、私の任された世界は娯楽が少ないんだよ。それで、あっちの神に相談したらキミを紹介してくれたってわけさ』
僕はここまで読んで、一旦視線を逸らす。
まあ、わかると思うけど、言いたいことがあるんだ。
軽るっ!
えっ、何その取引みたいなやつ。
正直、全く覚えていないけど、本当に僕は打ち所が悪くて死んだんだよね。
神様に殺されたわけじゃないんだよね。
あんな告白をされたら疑いたくもなるというものだ。
けれど、やっぱり僕の不注意だった。
『安心してくれ。キミは間違いなく転落死だ。私が偶然彼に相談し、たまたま不慮の死を遂げたキミに適性があったから、私の管理する世界へと送ってくれたのだよ』
いや、安心できるか!
それに何で僕の考えていることがわかるんだよ!
これメールだよね。繋がっていないよね。
それと、改めて言われると恥ずかしいから、もうやめてくれ。
僕はこれ以上、話を蒸し返されたくなくて、再び視線を画面に戻す。
『落ち着いたかな? じゃあ、ここからが本題なんだけど、私から君に望むことは、この世界へスポーツを広めて欲しいってことさ。手っ取り早くまずはキミの得意な野球から。そしてサッカーにバレー、バスケットボールやテニス辺りかな。娯楽は心を豊かにするし、戦いばかりじゃ心が貧しくなっちゃうからね。
それと、キミは野球以外の知識が少ないだろうから、ステータスウィンドウの下の方にあるテキスト記入欄へ記入してくれれば、情報を得られるよ。道具類を揃えるための必要素材なんかも調べられるから、うまく活用して欲しい。
それじゃあ、私からは以上だ。
ここにはキミの期待する魔法は無いけど、ファンタジーは有るからね。存分に楽しんでくれ。頼んだよ』
最後まで読み終えた僕は、軽く眩暈を感じた。
正直、突っ込みたいところが満載だ。
だいたい、魔法は無いけどファンタジーはあるって最悪だろう。
怖ろしい未来しか見えんぞ。
そんなことを思う僕だったが、この世界は想像以上にハードであった。
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ギルドの片隅で飲んだくれてるおっさん冒険者
哀上
ファンタジー
チートを貰い転生した。
何も成し遂げることなく35年……
ついに前世の年齢を超えた。
※ 第5回次世代ファンタジーカップにて“超個性的キャラクター賞”を受賞。
※この小説は他サイトにも投稿しています。
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~
空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。
もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。
【お知らせ】6/22 完結しました!
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
男爵家の厄介者は賢者と呼ばれる
暇野無学
ファンタジー
魔法もスキルも授からなかったが、他人の魔法は俺のもの。な~んちゃって。
授けの儀で授かったのは魔法やスキルじゃなかった。神父様には読めなかったが、俺には馴染みの文字だが魔法とは違う。転移した世界は優しくない世界、殺される前に授かったものを利用して逃げ出す算段をする。魔法でないものを利用して魔法を使い熟し、やがては無敵の魔法使いになる。
転生貴族の領地経営〜現代日本の知識で異世界を豊かにする
初
ファンタジー
ローラシア王国の北のエルラント辺境伯家には天才的な少年、リーゼンしかしその少年は現代日本から転生してきた転生者だった。
リーゼンが洗礼をしたさい、圧倒的な量の加護やスキルが与えられた。その力を見込んだ父の辺境伯は12歳のリーゼンを辺境伯家の領地の北を治める代官とした。
これはそんなリーゼンが異世界の領地を経営し、豊かにしていく物語である。