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ツナ缶
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明日もし、死神が来て。お前の命はあと24時間ですよー。と言われたとしても
多分俺はあんまり怖くないと思う。
先ず、死神なんか現れんだろうし。
中学の頃は、学校でテロリストが来る想像を3年間やっていたけれどテロリストはついに来る事はなかった。
しかし、もし死神が現れたとしよう。
24時間、俺は一体何をするだろうか。
「多村、お前さ。もし、24時間後死ぬってなったら。お前どうする?」
多村は俺と同じクラスのやつだ。
友達って程でもないけど、何故か一緒に帰宅する程度の中だ。
「オレ?オレ24時間で死ぬのか?」
「いや、もしもの話だから。24時間で死ぬと決まったらどうする?」
「ツナ缶食いたい。」
そうだ。コイツは、こんな奴なんだ。
目の前にあるものしか考えないアホなんだ。
正直言うと、俺は多村を見下している。
「ツナ缶!?お前あと24時間しかない時にツナ缶食うのかっ!?お前の24時間はそれでいいのか?」
「うーん…良い!!」
なんて奴だ。ただ家から近いて理由だけでこんな学校に来たけれど、この学校の奴らはアホばかりじゃないか。
俺はなんでこんな奴と帰っているんだ?
「吉岡は、お前もツナ缶か?」
「ツナ缶は食わんっ!!」
「ツナ缶美味しいぞ!」
「大して美味しくないやろ!!何がツナ缶だ!お前最後の晩餐になんでツナ缶なんだよ!?!」
「前食べさせてもらった奴美味かったなー。」
踏切を手前に遮断桿が歩く俺たちを止めた。
すると、多村は俺をじっと見て真面目な顔をした。
「吉岡、べつにツナ缶が最後のメシじゃないぞ。俺はツナ缶を食べてそれから」
パァアアアアアンッ!!ガタン!ガタタン!!
「を…」
ガタンガタンッッ!!「した後、…に」ガタンッ!!「で…」プァアアアアアアアアアン
カンカンカンカン
「どうだ?ツナ缶はおまけだ」
「いや、聞こえねーよ!!」
そうだ。コイツは、こんな奴なんだ。
コイツは24時間なーんにも考えずのうのうと生きている。生き甲斐も特に無くタダなんと無くで呼吸をしているようなやつなんだ。
「吉岡、コンビニ行こう」
多村は何も買う事なくただ外でボーっと突っ立ってるだけだ。最近は一緒にいるだけで恥ずかしくなってきた。
「あー、面白かったわ。またな吉岡」
「ああ、またな。ちょっとはお前色々考えて生きたがいいぞ」
そう言えば、俺は多村の家を知らない。
こいつの事を全然知らない。
友達って程でも無いから当たり前だが、そもそもコイツ。学校の奴と誰も話さないし、多村の事知らない奴も多い。
フラフラと歩きやがって。多村の後をつけてみるか。
なんだこの路地裏?あいつこんなとこ通学路にしてたのか。
そもそもこんなとこあったか?
古いサラダ油みたいな臭いがするな。
なんかヌルヌルとしてるし。壁なんかめちゃくちゃ汚ねえ。なんだこの黒い染み。臭え
俺は細い路地を服が汚れないように半身になり歩いた。
多村はこちらの様子に気づく事なくどんどん奥へ進み、角を曲がり見えなくなった。
「やべ!見失ってしまう!」
急いで角を曲がるとなんて事ない大通りに出た。
多村の姿はいない。一体どうなってんのかわからねえ。
「吉岡~こっちだー」
上から声が聞こえる、曲がった先のボロいビルに多村はいた。
「角に階段があるだろ?そこから来いよー。」
後ろをつけていた事を知っていたのか?
ヘラヘラしやがって、このビルってしかも
「おい!多村ぁ!ここ廃ビルじゃねーか!立ち入り禁止て書いてんぞ!」
「そうだよ。だから早くこいよー。」
あいつ何考えてんだよ。うわ、コンクリ剥がれてるじゃねーか。
「吉岡~ここが俺の家だ」
「いや、これ。廃ビルじゃん。嘘つくなよ…。それに今月でここ解体されるじゃねーか。さっき張り紙あったぞ。」
「あー…。俺明日からもう吉岡と帰れないわー。」
は?何を言いだすんだ?
「多村、何が言いたいかわからんぞ?」
「じゃあな、吉岡。お前あんまり色々考えないがいいぞー。」
おい!どこに行くんだよ?
廃ビルから出たら一匹の猫が横たわっていた。
多村の姿は見当たらなかった。
「多村!?どこへ行った?」
「いたぞ!ここだ!」
俺は2人の何者かわからない男達に羽交い締めにされた。
「やめろ!何する!」
「吉岡くん、急にいなくなって心配したぞ。」
心臓がバクバクする。一体コイツらはなんなんだ?
意味がわからない。なんだコイツら。
「吉岡くん無事に保護しました。今から戻ります。…はい、またちょっと興奮が続いているようです。」
「離せよ!息が苦しい!お前らなんなんだよ!」
「落ち着いて、大丈夫だよ吉岡くん。ゴメンな、道に迷ってしまったよな。」
意識が遠のきそう。俺はもう死ぬのかな?誰だっけコイツら、アレ?俺はなんで外にいるんだっけ。
「吉岡くん、ちょっと疲れちゃったね。さあ、行こうか。」
行く?どこへ?
あー、そっか。
多村はもういなかった。
一緒に帰ってる時にあいつ車に轢かれたんだった。
確かそうだった。俺は、あーそっか。
またかー。
多分俺はあんまり怖くないと思う。
先ず、死神なんか現れんだろうし。
中学の頃は、学校でテロリストが来る想像を3年間やっていたけれどテロリストはついに来る事はなかった。
しかし、もし死神が現れたとしよう。
24時間、俺は一体何をするだろうか。
「多村、お前さ。もし、24時間後死ぬってなったら。お前どうする?」
多村は俺と同じクラスのやつだ。
友達って程でもないけど、何故か一緒に帰宅する程度の中だ。
「オレ?オレ24時間で死ぬのか?」
「いや、もしもの話だから。24時間で死ぬと決まったらどうする?」
「ツナ缶食いたい。」
そうだ。コイツは、こんな奴なんだ。
目の前にあるものしか考えないアホなんだ。
正直言うと、俺は多村を見下している。
「ツナ缶!?お前あと24時間しかない時にツナ缶食うのかっ!?お前の24時間はそれでいいのか?」
「うーん…良い!!」
なんて奴だ。ただ家から近いて理由だけでこんな学校に来たけれど、この学校の奴らはアホばかりじゃないか。
俺はなんでこんな奴と帰っているんだ?
「吉岡は、お前もツナ缶か?」
「ツナ缶は食わんっ!!」
「ツナ缶美味しいぞ!」
「大して美味しくないやろ!!何がツナ缶だ!お前最後の晩餐になんでツナ缶なんだよ!?!」
「前食べさせてもらった奴美味かったなー。」
踏切を手前に遮断桿が歩く俺たちを止めた。
すると、多村は俺をじっと見て真面目な顔をした。
「吉岡、べつにツナ缶が最後のメシじゃないぞ。俺はツナ缶を食べてそれから」
パァアアアアアンッ!!ガタン!ガタタン!!
「を…」
ガタンガタンッッ!!「した後、…に」ガタンッ!!「で…」プァアアアアアアアアアン
カンカンカンカン
「どうだ?ツナ缶はおまけだ」
「いや、聞こえねーよ!!」
そうだ。コイツは、こんな奴なんだ。
コイツは24時間なーんにも考えずのうのうと生きている。生き甲斐も特に無くタダなんと無くで呼吸をしているようなやつなんだ。
「吉岡、コンビニ行こう」
多村は何も買う事なくただ外でボーっと突っ立ってるだけだ。最近は一緒にいるだけで恥ずかしくなってきた。
「あー、面白かったわ。またな吉岡」
「ああ、またな。ちょっとはお前色々考えて生きたがいいぞ」
そう言えば、俺は多村の家を知らない。
こいつの事を全然知らない。
友達って程でも無いから当たり前だが、そもそもコイツ。学校の奴と誰も話さないし、多村の事知らない奴も多い。
フラフラと歩きやがって。多村の後をつけてみるか。
なんだこの路地裏?あいつこんなとこ通学路にしてたのか。
そもそもこんなとこあったか?
古いサラダ油みたいな臭いがするな。
なんかヌルヌルとしてるし。壁なんかめちゃくちゃ汚ねえ。なんだこの黒い染み。臭え
俺は細い路地を服が汚れないように半身になり歩いた。
多村はこちらの様子に気づく事なくどんどん奥へ進み、角を曲がり見えなくなった。
「やべ!見失ってしまう!」
急いで角を曲がるとなんて事ない大通りに出た。
多村の姿はいない。一体どうなってんのかわからねえ。
「吉岡~こっちだー」
上から声が聞こえる、曲がった先のボロいビルに多村はいた。
「角に階段があるだろ?そこから来いよー。」
後ろをつけていた事を知っていたのか?
ヘラヘラしやがって、このビルってしかも
「おい!多村ぁ!ここ廃ビルじゃねーか!立ち入り禁止て書いてんぞ!」
「そうだよ。だから早くこいよー。」
あいつ何考えてんだよ。うわ、コンクリ剥がれてるじゃねーか。
「吉岡~ここが俺の家だ」
「いや、これ。廃ビルじゃん。嘘つくなよ…。それに今月でここ解体されるじゃねーか。さっき張り紙あったぞ。」
「あー…。俺明日からもう吉岡と帰れないわー。」
は?何を言いだすんだ?
「多村、何が言いたいかわからんぞ?」
「じゃあな、吉岡。お前あんまり色々考えないがいいぞー。」
おい!どこに行くんだよ?
廃ビルから出たら一匹の猫が横たわっていた。
多村の姿は見当たらなかった。
「多村!?どこへ行った?」
「いたぞ!ここだ!」
俺は2人の何者かわからない男達に羽交い締めにされた。
「やめろ!何する!」
「吉岡くん、急にいなくなって心配したぞ。」
心臓がバクバクする。一体コイツらはなんなんだ?
意味がわからない。なんだコイツら。
「吉岡くん無事に保護しました。今から戻ります。…はい、またちょっと興奮が続いているようです。」
「離せよ!息が苦しい!お前らなんなんだよ!」
「落ち着いて、大丈夫だよ吉岡くん。ゴメンな、道に迷ってしまったよな。」
意識が遠のきそう。俺はもう死ぬのかな?誰だっけコイツら、アレ?俺はなんで外にいるんだっけ。
「吉岡くん、ちょっと疲れちゃったね。さあ、行こうか。」
行く?どこへ?
あー、そっか。
多村はもういなかった。
一緒に帰ってる時にあいつ車に轢かれたんだった。
確かそうだった。俺は、あーそっか。
またかー。
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