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第1話 不穏
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「お奇麗ですよ」
「お似合いですよ」
支度を手伝ってくれた女たちから言われて、ソフィの心は弾んだ。
(本当に、こんな格好をするのは久し振りだ)
美しい服、ひらひらとした軽やかな裾。
入念に化粧をし、髪を結って飾り、頭には花嫁の印の花冠。
「旦那様もきっと気に入ってくださいますよ」
「そうかしら」
口では気のない返事をしながらもソフィはうれしくなった。浮き浮きした気持ちで部屋を出る。
しかし、部屋に残った女たちはひそひそ声で話を続けた。
「本当に、いいのでしょうか……」
「でも、ソフィ様だって、それはご存じの上なのでしょう……」
「結婚式の前日だというのに、あの方は夜戻ってくると、あの人の部屋に入られた……」
***
ソフィは弾む足取りで婚礼を行う礼拝堂にたどり着いた。しかし、まだ花婿は来ていなかった。
既に礼拝堂にいたのはソフィの父親と、妹のオデット、そして城の司祭。
花婿と、もう一人まだ来ていないのは、王家からの使者。使者がソフィたちの結婚の証人となり、花婿を城の後継者として承認する手はずだった。
父親はソフィを見るといらいらしながら言った。
「遅いぞ、それにお前の婚約者もまだ来ておらん……」
ソフィは思い出した。彼ならば前の晩に、悪友たちに囲まれて何やら大騒ぎをしていた。
(そのせいかしら。それとも他に、何かあったのかしら……)
ソフィが心配になっていると、妹のオデットが言った。
「私がシリルを呼んできます」
妹が部屋を出て行く姿を見て、ソフィははっとなった。
(彼を「探しに」行くのではなくて、「呼んで」来るって言った……)
「待って、それなら私が……」
追いかけようとしたソフィを、父が止めた。
「行くな。お前はすでに花嫁衣装を着ているのだ。その格好でうろつくのは、あまり感心できん」
「でも……」
「もう一度言う、お前はシリルの婚約者で、今日、結婚し、シリルを夫とするのだ。王家からのご使者には証人になっていただく。多少の不都合があっても、目をつぶれ。それがお前の役目だろう」
その時、側近の一人が現れ、父親と司祭を連れ出した。部屋の外からは父親の怒鳴り声が漏れ聞こえる。
「到着が予定より遅れるだと……ご使者は我々を軽んじているのか……」
花婿が来ない。結婚の証人も来ない。
一人でじっとしていては、不安も募る。ソフィもついに部屋を飛び出した。
***
花嫁、ソフィ、十八歳。城の長女。今日が婚礼の日、の予定。
花婿、シリル、二十四歳。ソフィの婚約者。今日は朝から姿が見えない。
(親が決めた結婚だけど……彼は私を愛してくれるかしら)
そう思うとソフィの心は不安でいっぱいになる。一方で、
(初めからうまくいくことなんて何もない。時間をかければ私たちだって理解し合える。きっとよい夫婦になれるはず)
と、希望をつなげる。
シリルは遠縁にあたる家の次男。彼は十六歳の時に城に行儀見習いの名目でやって来た。
口うるさく癇癪持ちの父親と違い、シリルは明るく人好きのする性格。当時十歳だったソフィも、ソフィより一つ年下の妹も、揃ってシリルに憧れた。
美男子で、いつも優しいシリル。
気づけばいつの間にか、娘と結婚させて城を継がせるという話がまとまっていて、結婚相手にと決められたのは長女のソフィ。
ソフィはシリルが婚約者になってうれしかった。
「君を愛して、大事にするよ……」
と、シリルも言ってくれた。
(でも、今でも、同じことを言ってくれるだろうか……)
きっかけは二年前なのだろう。
二年前にソフィたちの母親が亡くなった。
母親の死後、妹のオデットは情緒不安定。すぐに泣くか気絶するようになった。それに苛立って父親が癇癪を起こし、シリルがオデットをかばう機会が増えた。
母親が生前にしていた城の奥方の仕事はソフィが引き受けた。それと、それまでのシリルの仕事の一部も。
シリルはオデットを励まし続け、二人が一緒にいる時間は次第に長くなる。その分ソフィは多忙になり、シリルと過ごす時間が短くなる……。
ソフィは領内の視察に出かけるし、父親不在のときは領主の代理を務めることもある。城で行事があれば、それを取り仕切るのは完全に彼女の役目。
「私のことはいいのよ……あなたはきれいな服を着て、楽しんで来て」
と、オデットにもそう言って聞かせた。
同じ年齢の他の娘たちはおしゃれをして恋に遊びにと浮かれている。しかしソフィはその間も動きやすいだけの服を着て雑事をこなした。
そんな生活の中で、これまで何となく、二人の間柄に疑問を持つこともあった。
「シリル様とオデット様は、親しすぎる」
と言う声もあった。
でもそんな時ソフィは、声の主をたしなめる方に回った。
「私の婚約者と妹よ。何も心配することはないわ」
***
部屋を飛び出して間もなく、ソフィは妹の部屋で自分の婚約者を見つけた。まるで寝起きのような、だらしない姿。
オデットも一緒にいて、シリルの支度を手伝っているようだった。花婿の衣装を着せていたが、不意に彼の胸に抱き着いた。
「おいおい……今はそんなことしてる場合じゃないだろう」
「どうしても、姉さんと結婚しなければいけないの?」
シリルはオデットの髪を撫でた。
「君が心配することは何もない。皆、知ってる、ソフィとの結婚はただの形式だ。約束する、昼間何があっても、夜は君の元に戻って来る……」
シリルはオデットを引き寄せて顔を近づけた。
ソフィはわざと足音をたてた。
「姉さん!」
オデットはびっくりしてシリルから離れた。シリルは悪びれずに言った。
「やあ、ソフィ。探しにきてくれたのか。もう時間? 行った方がいいかな?」
「……そうね、支度ができたらなるべく早く来てちょうだい」
それだけ言うとソフィは立ち去った。
オデットは感心して言った。
「さすがね。姉さんは顔色一つ、変えなかったわ」
「ソフィは僕のことなんか、どうとも思ってないからさ。ソフィの隣に僕の居場所はない、いつだって……」
***
ソフィは二人が言ったほどには、平然としてはいられなかった。昼に自分とシリルが言い争いをし、夜に妹とシリルが抱き合う姿を想像した。すると、かっとなって頭に血が上った。勢いよく廊下を駆け抜け、城を飛び出した。
城の裏門を出てすぐの所には小川がある。川岸は広いが、堤から底までは高さがあり、降りてしまえば人目につかない。
ソフィが岸まで降りて行くと、人が飛び越せるくらいの幅に水があるだけだった。暖かい日で水はぬるく、川の流れはゆるい。
(こんな物……!)
ソフィは自分の薬指にある指輪を外した。シリルから贈られた婚約指輪だ。
川に向かって投げつけたところで、何の偶然か、指輪は飛ぶ鳥の頭を直撃した。
「えっ?!」
ソフィは驚いたが、飛んでいた鳥も驚いた。
鳥は驚いた拍子に足に掴んでいた物を落とす。
ソフィが目を凝らすと、指輪は川の中の遠くに落ち、鳥が落としたものは川岸のすぐ近くだった。川の中で魚が跳ねた。
堤の上の方から声がかかった。
「そこの娘、お前は人か、妖精か?」
「人に決まっているでしょう」
ソフィは振り返って睨みつけた。馬に乗った若い男がいる。
男は言った。
「失礼した。奇妙な格好をしていたので、確かめたまでだ」
それはソフィの婚礼衣装のせいだ。確かに、日常の服装とは程遠い。おとぎ話に出てくる妖精の方が近いかもしれない。
「ではお前、人と見込んで頼みがある。先ほど鳥が川に落とし物をした。ほらその辺だ。拾って来てくれないか」
確かに鳥が物を落とした辺り。川岸に何かがある。鎖のついた銀色の笛のような物。鎖の部分が切れていて、石にひっかかっていた。
普段なら素直に人助けをするところだが、ソフィはこの時、ちょっとだけ意地悪をしたい気分になった。
「ご自分でお取りになったら」
「川から上がるなら通り道だろうに。それとも、見返りが必要か。欲深いな」
「そんなんじゃないわ」
ソフィはすぐに笛をつかむと川岸に上がった。
堤を上がっていくと、男も馬から降りて手を伸ばし、ソフィが上がってくるのを手伝った。
ソフィは川で拾った物を男に渡した。
「どうぞ、これでいいですか?」
「ああ、ありがとう」
受け取って、男はそれを口にあてて吹いた。音はしなかった。
「お似合いですよ」
支度を手伝ってくれた女たちから言われて、ソフィの心は弾んだ。
(本当に、こんな格好をするのは久し振りだ)
美しい服、ひらひらとした軽やかな裾。
入念に化粧をし、髪を結って飾り、頭には花嫁の印の花冠。
「旦那様もきっと気に入ってくださいますよ」
「そうかしら」
口では気のない返事をしながらもソフィはうれしくなった。浮き浮きした気持ちで部屋を出る。
しかし、部屋に残った女たちはひそひそ声で話を続けた。
「本当に、いいのでしょうか……」
「でも、ソフィ様だって、それはご存じの上なのでしょう……」
「結婚式の前日だというのに、あの方は夜戻ってくると、あの人の部屋に入られた……」
***
ソフィは弾む足取りで婚礼を行う礼拝堂にたどり着いた。しかし、まだ花婿は来ていなかった。
既に礼拝堂にいたのはソフィの父親と、妹のオデット、そして城の司祭。
花婿と、もう一人まだ来ていないのは、王家からの使者。使者がソフィたちの結婚の証人となり、花婿を城の後継者として承認する手はずだった。
父親はソフィを見るといらいらしながら言った。
「遅いぞ、それにお前の婚約者もまだ来ておらん……」
ソフィは思い出した。彼ならば前の晩に、悪友たちに囲まれて何やら大騒ぎをしていた。
(そのせいかしら。それとも他に、何かあったのかしら……)
ソフィが心配になっていると、妹のオデットが言った。
「私がシリルを呼んできます」
妹が部屋を出て行く姿を見て、ソフィははっとなった。
(彼を「探しに」行くのではなくて、「呼んで」来るって言った……)
「待って、それなら私が……」
追いかけようとしたソフィを、父が止めた。
「行くな。お前はすでに花嫁衣装を着ているのだ。その格好でうろつくのは、あまり感心できん」
「でも……」
「もう一度言う、お前はシリルの婚約者で、今日、結婚し、シリルを夫とするのだ。王家からのご使者には証人になっていただく。多少の不都合があっても、目をつぶれ。それがお前の役目だろう」
その時、側近の一人が現れ、父親と司祭を連れ出した。部屋の外からは父親の怒鳴り声が漏れ聞こえる。
「到着が予定より遅れるだと……ご使者は我々を軽んじているのか……」
花婿が来ない。結婚の証人も来ない。
一人でじっとしていては、不安も募る。ソフィもついに部屋を飛び出した。
***
花嫁、ソフィ、十八歳。城の長女。今日が婚礼の日、の予定。
花婿、シリル、二十四歳。ソフィの婚約者。今日は朝から姿が見えない。
(親が決めた結婚だけど……彼は私を愛してくれるかしら)
そう思うとソフィの心は不安でいっぱいになる。一方で、
(初めからうまくいくことなんて何もない。時間をかければ私たちだって理解し合える。きっとよい夫婦になれるはず)
と、希望をつなげる。
シリルは遠縁にあたる家の次男。彼は十六歳の時に城に行儀見習いの名目でやって来た。
口うるさく癇癪持ちの父親と違い、シリルは明るく人好きのする性格。当時十歳だったソフィも、ソフィより一つ年下の妹も、揃ってシリルに憧れた。
美男子で、いつも優しいシリル。
気づけばいつの間にか、娘と結婚させて城を継がせるという話がまとまっていて、結婚相手にと決められたのは長女のソフィ。
ソフィはシリルが婚約者になってうれしかった。
「君を愛して、大事にするよ……」
と、シリルも言ってくれた。
(でも、今でも、同じことを言ってくれるだろうか……)
きっかけは二年前なのだろう。
二年前にソフィたちの母親が亡くなった。
母親の死後、妹のオデットは情緒不安定。すぐに泣くか気絶するようになった。それに苛立って父親が癇癪を起こし、シリルがオデットをかばう機会が増えた。
母親が生前にしていた城の奥方の仕事はソフィが引き受けた。それと、それまでのシリルの仕事の一部も。
シリルはオデットを励まし続け、二人が一緒にいる時間は次第に長くなる。その分ソフィは多忙になり、シリルと過ごす時間が短くなる……。
ソフィは領内の視察に出かけるし、父親不在のときは領主の代理を務めることもある。城で行事があれば、それを取り仕切るのは完全に彼女の役目。
「私のことはいいのよ……あなたはきれいな服を着て、楽しんで来て」
と、オデットにもそう言って聞かせた。
同じ年齢の他の娘たちはおしゃれをして恋に遊びにと浮かれている。しかしソフィはその間も動きやすいだけの服を着て雑事をこなした。
そんな生活の中で、これまで何となく、二人の間柄に疑問を持つこともあった。
「シリル様とオデット様は、親しすぎる」
と言う声もあった。
でもそんな時ソフィは、声の主をたしなめる方に回った。
「私の婚約者と妹よ。何も心配することはないわ」
***
部屋を飛び出して間もなく、ソフィは妹の部屋で自分の婚約者を見つけた。まるで寝起きのような、だらしない姿。
オデットも一緒にいて、シリルの支度を手伝っているようだった。花婿の衣装を着せていたが、不意に彼の胸に抱き着いた。
「おいおい……今はそんなことしてる場合じゃないだろう」
「どうしても、姉さんと結婚しなければいけないの?」
シリルはオデットの髪を撫でた。
「君が心配することは何もない。皆、知ってる、ソフィとの結婚はただの形式だ。約束する、昼間何があっても、夜は君の元に戻って来る……」
シリルはオデットを引き寄せて顔を近づけた。
ソフィはわざと足音をたてた。
「姉さん!」
オデットはびっくりしてシリルから離れた。シリルは悪びれずに言った。
「やあ、ソフィ。探しにきてくれたのか。もう時間? 行った方がいいかな?」
「……そうね、支度ができたらなるべく早く来てちょうだい」
それだけ言うとソフィは立ち去った。
オデットは感心して言った。
「さすがね。姉さんは顔色一つ、変えなかったわ」
「ソフィは僕のことなんか、どうとも思ってないからさ。ソフィの隣に僕の居場所はない、いつだって……」
***
ソフィは二人が言ったほどには、平然としてはいられなかった。昼に自分とシリルが言い争いをし、夜に妹とシリルが抱き合う姿を想像した。すると、かっとなって頭に血が上った。勢いよく廊下を駆け抜け、城を飛び出した。
城の裏門を出てすぐの所には小川がある。川岸は広いが、堤から底までは高さがあり、降りてしまえば人目につかない。
ソフィが岸まで降りて行くと、人が飛び越せるくらいの幅に水があるだけだった。暖かい日で水はぬるく、川の流れはゆるい。
(こんな物……!)
ソフィは自分の薬指にある指輪を外した。シリルから贈られた婚約指輪だ。
川に向かって投げつけたところで、何の偶然か、指輪は飛ぶ鳥の頭を直撃した。
「えっ?!」
ソフィは驚いたが、飛んでいた鳥も驚いた。
鳥は驚いた拍子に足に掴んでいた物を落とす。
ソフィが目を凝らすと、指輪は川の中の遠くに落ち、鳥が落としたものは川岸のすぐ近くだった。川の中で魚が跳ねた。
堤の上の方から声がかかった。
「そこの娘、お前は人か、妖精か?」
「人に決まっているでしょう」
ソフィは振り返って睨みつけた。馬に乗った若い男がいる。
男は言った。
「失礼した。奇妙な格好をしていたので、確かめたまでだ」
それはソフィの婚礼衣装のせいだ。確かに、日常の服装とは程遠い。おとぎ話に出てくる妖精の方が近いかもしれない。
「ではお前、人と見込んで頼みがある。先ほど鳥が川に落とし物をした。ほらその辺だ。拾って来てくれないか」
確かに鳥が物を落とした辺り。川岸に何かがある。鎖のついた銀色の笛のような物。鎖の部分が切れていて、石にひっかかっていた。
普段なら素直に人助けをするところだが、ソフィはこの時、ちょっとだけ意地悪をしたい気分になった。
「ご自分でお取りになったら」
「川から上がるなら通り道だろうに。それとも、見返りが必要か。欲深いな」
「そんなんじゃないわ」
ソフィはすぐに笛をつかむと川岸に上がった。
堤を上がっていくと、男も馬から降りて手を伸ばし、ソフィが上がってくるのを手伝った。
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