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【夏ストーリー1】 花火
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「坂倉さん」
その声に、いずみは、緊張した面持ちで顔をあげた。
職場の宴会幹事の雅彦だった。
「来週末、飲み会するから空けておいて」
「え・・・と来週ですか?」
実は、親友の真弓とショッピングの約束があるのだけれど、雅彦の顔を見ると、否定の言葉など言えなかった。
「何か都合でも?」
「いえ、大丈夫です」
いずみは、心の中で溜息をついた。
どうも、雅彦は苦手だ。なぜなら彼は新人のいずみに仕事のノウハウを教えた、いわば教官みたいな存在だったから。
彼は、口には出さないが、彼女のたくさんの失敗談を全部知っている。
たとえば、「コピー焼いてきて」と言われて、給湯室で書類を燃やしてしまったりとか、「急ぎだから」と先輩たちに大げさに言われて、ファクスのトコロで上司を押しのけてしまったりとか・・・。
入社3年目で、それなりに箔がついてきたと、いずみは思うのだが、未だに雅彦の顔を見ると新人の気分になってしまう。
「真弓、ごめんね。雅彦先輩、怖くって断れなかったの」
休憩中に携帯を握りしめてトイレに飛び込んだ。
「うん、埋め合わせはするから、ごめんね」
◆・・・◆・・・◆・・・◆・・・◆
「じゃ~、会費集めるから、持ってきて」
宴会当日、雅彦が場を仕切っている。
いずみは彼のテキパキとした動作を隠れ見た。
整った顔立ち。
バレーボールが趣味で、性格は寡黙。
最近、ヒロコ先輩に失恋したという噂もチラホラ。
ああ、それから、口が悪い。
黙っていればイイ男なのになぜだか自分にからんでくる。
そういえば、社内旅行のとき、ちょっと集合時間に遅れたくらいで、「お、トイレから帰還したな」って
皆の前でからかわれたこともあった・・・・。
纏めると、やっぱり雅彦は苦手だ。
「おい、坂倉、なに一人芝居してるんだ」
その言葉に、いずみは「ひっ」っと悲鳴を上げそうになった。
「会費」
そう言って手を差し出す彼に、いずみはおずおずと会費を渡した。
「会費を払った者から好きな場所に座ってもらったのだが」
そう言って、雅彦は顎で席をしゃくった。
「アンタは一番最後だから、ここしか空いていないぞ」
雅彦は、自分の隣の座布団をポンポンとたたいた。
いずみは、内心、げっと声をあげた。
こんな場所、緊張して美味しい料理を味わう余裕なんかなぁ~いぃっ。
そんな彼女の思いを無視するように、宴会は盛り上がっていく。
「おい、飲んでるか」
「はい・・・・」
「そんなシケタ面すんな」
借りてきた猫みたいに大人しいいずみを横目に見ながら、雅彦は溜息をついた。
「ほら、この鯵の刺身なんか、歯ごたえがあって旨いぞ」
雅彦は、箸で指差した。
「はぁ、食欲がなくて」
「なんだ、なんだ若いモンが」
「先輩だって若いじゃないですか」
「俺はいいの。おまえより5つ上だから」
「5つ違うとなんなんです?」
「基礎代謝が違うだろうが。俺は30台になるのに備えて、ちょっと食事を考えてるの」
「先輩って、もうそんな歳なんですか?」
「若作りって言いたいのか?」
「実際、若く見えるのだからいいじゃないですか?」
「坂倉~、おまえ、なんか、今日、しつこくねぇ?」
いずみも不思議だった。
なんで、こんなに怖い先輩に絡んでしまうのだろう。
たしかに、ちょっとだけアルコールは飲んだけど。
私って、絡み上戸だったのかしら・・・・。
飲みなれないアルコールのせいで、いずみは体の中が熱かったので手持ちの扇子でパタパタと顔を扇いだ。
「ちょっと、出ようか」
「え?部屋の中のほうが涼しいのに?」
「もうすぐ、花火があがる」
「え?今日、花火大会?」
「おまえ、季節感ないヤツだなぁ」
そう言って、彼は、いずみをベランダに連れて行った。
高台にある会社の宴会場のベランダからは、街が一望できた。
欄干を掴んで身を乗り出すようにして、外を見ていたいずみに、「おい、危ないぞ」と雅彦が声をかけた。
「だって、風が気持ちいいんですもの」
彼女の抗議に、雅彦は、くつくつと笑った。
その声に、いずみは背筋がゾクリとした。
怖くて、ゾクリとしたのとは、感覚が違う。
なにか、こう足元からすくわれるような、そんな感覚だった。
雅彦は、宴会部屋から死角になる位置に、いずみを誘った。
「ほら、ここからよく見えるんだ」
そう言って、雅彦は、にこっと微笑んだ。
「意外」
「なにがだ?」
「雅彦先輩、笑ってる」
「俺が笑うと変なのか?」
凄みのある声で言われて、いずみは、一歩体をひいた。
「きゃっ!」
「危ない」
彼女は、バランスを崩して倒れそうになったところを、咄嗟に雅彦に抱きとめられた。
「セーフ」
「ありがとうございます」
いずみは、宴会部屋のほうを振り返った。
誰かに見られていなかったかしら?
「中からは、この位置は見えない」
心の中を見透かされたようで、いずみは、どきりとした。
「だからな」
そう言うと、雅彦はふたたび凄みのある声を出した。
反射的に、いずみは体をひきそうになったトコロで雅彦に肩を抱かれた。
「こんなことも出来たりして・・・」
「人を呼びますよ、先輩」
「無駄だよん。もうすぐ花火があがる。声なんか出しても誰にも聞こえないぜ」
「雅彦先輩、いつもに増して、今日、意地悪です」
途端に、雅彦は、いつもの仏頂面になったので、いずみは吹き出した。
「なんだ?感じわりいな。坂倉。さっき、俺が手を貸さなかったら、後頭部直撃していたぞ」
「う・・・・・」
「反省したか?」
「30パーセントだけ」
「可愛くないオンナ」
「オンナ?」
「生物学上、オンナだろうが?」
そう言って、笑う雅彦はとてもセクシーだった。
なぜ、いままで気が付かなかったのかしら?
いずみは、首をかしげた。なんにせよ、雅彦が笑うと、自分の中の緊張が少しだけ溶けて、いずみは安堵した。
「お、笑ったな、よしよし」
雅彦は、いずみの明るい髪をくしゃくしゃと撫で回した。
「きゃっ、なにするんですかぁ?」
「予想通り、さわり心地い~」
「セクハラで訴えますよ」
いずみが、ぷーっと頬を膨らませた直後、夜空に、パーンと花火があがった。
「きゃっ!びっくりした」
「ははは、先に空のほうが爆発したな」
萎えてしまった、いずみの頬を愉快そうに雅彦がつっついた。
「先輩、今日、私の事、おもちゃにしてません?」
「今日だけじゃないけど」
「はい?」
「アンタが入社して以来、ずっと、いじくりまわしてきたつもりだけど」
「え・え・え・、それって」
何?と言おうとして、いずみは固まってしまった。
そっと雅彦が、いずみの腰を引き寄せたからだ。
「あの・・・・」
「気が付かなかったのか?」
「な、何を?」
彼と密着した半身が熱い。
また、花火が上がり、あたりは、バリバリと大きな音が響いた。
「いずみ」
雅彦が、いずみの耳元に唇を寄せた。
「入社試験のときに、君をはじめて見た」
「そ、そうなんですか」
「その時から、俺のものにしようと、ずっと狙ってた」
いずみは、かーと体温が上昇していくのを感じていた。
「俺の部署に配属になってラッキーだった。だから君の教育係りに志願したんだ」
「嘘?」
「嘘じゃないよ。ただ・・・」
「ただ、なんですか?」
彼と目を合わせられなくて、いずみの視線が空中を泳ぐ。
「君は、最初、あまりに子どもじみていたから、俺好みの女に改造してやろうと思って」
「知能犯」
その言葉に雅彦は噴出した。
「いい訳するつもりはないが・・・」
「まだ何か?」
「引き下がる気もない」
「確信犯」
なぜ、彼が怖かったのかいずみは気がついた。
それは、彼に嫌われたくないという気持ちの裏返し。
自分のイイトコロを見せたいという気持ちが、全部裏目に出ていた新人の頃。
最初から、彼が好きだという想いが、自分の中にもあった。
それが、ずっと見えなかっただけ。
再び、花火が上がった。
「花火の後に」
「後に?」
「ふたりだけで、どこか行こう」
いずみは、コクリと頷いた。
雅彦が柔らかに微笑み、いずみの心臓はドクンと跳ね上がった。
地味な火薬が、夜空に輝く花を打ち上げるように、今、いずみの心は、きらきらと弾んでいた。
Fin
こちらの短編集は、一つ一つのストーリーはそれぞれ独立しています。
続編というものはあえて作らない予定です。
その声に、いずみは、緊張した面持ちで顔をあげた。
職場の宴会幹事の雅彦だった。
「来週末、飲み会するから空けておいて」
「え・・・と来週ですか?」
実は、親友の真弓とショッピングの約束があるのだけれど、雅彦の顔を見ると、否定の言葉など言えなかった。
「何か都合でも?」
「いえ、大丈夫です」
いずみは、心の中で溜息をついた。
どうも、雅彦は苦手だ。なぜなら彼は新人のいずみに仕事のノウハウを教えた、いわば教官みたいな存在だったから。
彼は、口には出さないが、彼女のたくさんの失敗談を全部知っている。
たとえば、「コピー焼いてきて」と言われて、給湯室で書類を燃やしてしまったりとか、「急ぎだから」と先輩たちに大げさに言われて、ファクスのトコロで上司を押しのけてしまったりとか・・・。
入社3年目で、それなりに箔がついてきたと、いずみは思うのだが、未だに雅彦の顔を見ると新人の気分になってしまう。
「真弓、ごめんね。雅彦先輩、怖くって断れなかったの」
休憩中に携帯を握りしめてトイレに飛び込んだ。
「うん、埋め合わせはするから、ごめんね」
◆・・・◆・・・◆・・・◆・・・◆
「じゃ~、会費集めるから、持ってきて」
宴会当日、雅彦が場を仕切っている。
いずみは彼のテキパキとした動作を隠れ見た。
整った顔立ち。
バレーボールが趣味で、性格は寡黙。
最近、ヒロコ先輩に失恋したという噂もチラホラ。
ああ、それから、口が悪い。
黙っていればイイ男なのになぜだか自分にからんでくる。
そういえば、社内旅行のとき、ちょっと集合時間に遅れたくらいで、「お、トイレから帰還したな」って
皆の前でからかわれたこともあった・・・・。
纏めると、やっぱり雅彦は苦手だ。
「おい、坂倉、なに一人芝居してるんだ」
その言葉に、いずみは「ひっ」っと悲鳴を上げそうになった。
「会費」
そう言って手を差し出す彼に、いずみはおずおずと会費を渡した。
「会費を払った者から好きな場所に座ってもらったのだが」
そう言って、雅彦は顎で席をしゃくった。
「アンタは一番最後だから、ここしか空いていないぞ」
雅彦は、自分の隣の座布団をポンポンとたたいた。
いずみは、内心、げっと声をあげた。
こんな場所、緊張して美味しい料理を味わう余裕なんかなぁ~いぃっ。
そんな彼女の思いを無視するように、宴会は盛り上がっていく。
「おい、飲んでるか」
「はい・・・・」
「そんなシケタ面すんな」
借りてきた猫みたいに大人しいいずみを横目に見ながら、雅彦は溜息をついた。
「ほら、この鯵の刺身なんか、歯ごたえがあって旨いぞ」
雅彦は、箸で指差した。
「はぁ、食欲がなくて」
「なんだ、なんだ若いモンが」
「先輩だって若いじゃないですか」
「俺はいいの。おまえより5つ上だから」
「5つ違うとなんなんです?」
「基礎代謝が違うだろうが。俺は30台になるのに備えて、ちょっと食事を考えてるの」
「先輩って、もうそんな歳なんですか?」
「若作りって言いたいのか?」
「実際、若く見えるのだからいいじゃないですか?」
「坂倉~、おまえ、なんか、今日、しつこくねぇ?」
いずみも不思議だった。
なんで、こんなに怖い先輩に絡んでしまうのだろう。
たしかに、ちょっとだけアルコールは飲んだけど。
私って、絡み上戸だったのかしら・・・・。
飲みなれないアルコールのせいで、いずみは体の中が熱かったので手持ちの扇子でパタパタと顔を扇いだ。
「ちょっと、出ようか」
「え?部屋の中のほうが涼しいのに?」
「もうすぐ、花火があがる」
「え?今日、花火大会?」
「おまえ、季節感ないヤツだなぁ」
そう言って、彼は、いずみをベランダに連れて行った。
高台にある会社の宴会場のベランダからは、街が一望できた。
欄干を掴んで身を乗り出すようにして、外を見ていたいずみに、「おい、危ないぞ」と雅彦が声をかけた。
「だって、風が気持ちいいんですもの」
彼女の抗議に、雅彦は、くつくつと笑った。
その声に、いずみは背筋がゾクリとした。
怖くて、ゾクリとしたのとは、感覚が違う。
なにか、こう足元からすくわれるような、そんな感覚だった。
雅彦は、宴会部屋から死角になる位置に、いずみを誘った。
「ほら、ここからよく見えるんだ」
そう言って、雅彦は、にこっと微笑んだ。
「意外」
「なにがだ?」
「雅彦先輩、笑ってる」
「俺が笑うと変なのか?」
凄みのある声で言われて、いずみは、一歩体をひいた。
「きゃっ!」
「危ない」
彼女は、バランスを崩して倒れそうになったところを、咄嗟に雅彦に抱きとめられた。
「セーフ」
「ありがとうございます」
いずみは、宴会部屋のほうを振り返った。
誰かに見られていなかったかしら?
「中からは、この位置は見えない」
心の中を見透かされたようで、いずみは、どきりとした。
「だからな」
そう言うと、雅彦はふたたび凄みのある声を出した。
反射的に、いずみは体をひきそうになったトコロで雅彦に肩を抱かれた。
「こんなことも出来たりして・・・」
「人を呼びますよ、先輩」
「無駄だよん。もうすぐ花火があがる。声なんか出しても誰にも聞こえないぜ」
「雅彦先輩、いつもに増して、今日、意地悪です」
途端に、雅彦は、いつもの仏頂面になったので、いずみは吹き出した。
「なんだ?感じわりいな。坂倉。さっき、俺が手を貸さなかったら、後頭部直撃していたぞ」
「う・・・・・」
「反省したか?」
「30パーセントだけ」
「可愛くないオンナ」
「オンナ?」
「生物学上、オンナだろうが?」
そう言って、笑う雅彦はとてもセクシーだった。
なぜ、いままで気が付かなかったのかしら?
いずみは、首をかしげた。なんにせよ、雅彦が笑うと、自分の中の緊張が少しだけ溶けて、いずみは安堵した。
「お、笑ったな、よしよし」
雅彦は、いずみの明るい髪をくしゃくしゃと撫で回した。
「きゃっ、なにするんですかぁ?」
「予想通り、さわり心地い~」
「セクハラで訴えますよ」
いずみが、ぷーっと頬を膨らませた直後、夜空に、パーンと花火があがった。
「きゃっ!びっくりした」
「ははは、先に空のほうが爆発したな」
萎えてしまった、いずみの頬を愉快そうに雅彦がつっついた。
「先輩、今日、私の事、おもちゃにしてません?」
「今日だけじゃないけど」
「はい?」
「アンタが入社して以来、ずっと、いじくりまわしてきたつもりだけど」
「え・え・え・、それって」
何?と言おうとして、いずみは固まってしまった。
そっと雅彦が、いずみの腰を引き寄せたからだ。
「あの・・・・」
「気が付かなかったのか?」
「な、何を?」
彼と密着した半身が熱い。
また、花火が上がり、あたりは、バリバリと大きな音が響いた。
「いずみ」
雅彦が、いずみの耳元に唇を寄せた。
「入社試験のときに、君をはじめて見た」
「そ、そうなんですか」
「その時から、俺のものにしようと、ずっと狙ってた」
いずみは、かーと体温が上昇していくのを感じていた。
「俺の部署に配属になってラッキーだった。だから君の教育係りに志願したんだ」
「嘘?」
「嘘じゃないよ。ただ・・・」
「ただ、なんですか?」
彼と目を合わせられなくて、いずみの視線が空中を泳ぐ。
「君は、最初、あまりに子どもじみていたから、俺好みの女に改造してやろうと思って」
「知能犯」
その言葉に雅彦は噴出した。
「いい訳するつもりはないが・・・」
「まだ何か?」
「引き下がる気もない」
「確信犯」
なぜ、彼が怖かったのかいずみは気がついた。
それは、彼に嫌われたくないという気持ちの裏返し。
自分のイイトコロを見せたいという気持ちが、全部裏目に出ていた新人の頃。
最初から、彼が好きだという想いが、自分の中にもあった。
それが、ずっと見えなかっただけ。
再び、花火が上がった。
「花火の後に」
「後に?」
「ふたりだけで、どこか行こう」
いずみは、コクリと頷いた。
雅彦が柔らかに微笑み、いずみの心臓はドクンと跳ね上がった。
地味な火薬が、夜空に輝く花を打ち上げるように、今、いずみの心は、きらきらと弾んでいた。
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続編というものはあえて作らない予定です。
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