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【第八幕】RPG『奪われた聖剣を取り戻せ!』
十八人兄弟&奇妙な海亀との遭遇
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今のピクルスは珍しく慎重になっている。
最初は、単刀直入に「あなたたちは新魔王ギョーザーズですか」と尋ねてみようかと思った。しかし、万が一にも違っていたら、相手が子供であっても失礼になるだろうと考え直して、別の方法を思いついた。それとなく探りを入れる作戦だ。
「みなさん、武器いかが? 扱い方教えますわよ!」
すると後ろの四人のうちの二人が、先頭の二人を押しのけて前に飛び出した。
「ごんらあ、魔王に武器勧めてどうするんじゃ!」
「そうじゃ、おめえナニサマのつもりちゅうんじゃ!」
まさに図星だった。
「やはり、あなたたちは、六人でやっと一人前の新魔王ギョーザーズですわね」
このピクルスの指摘で、六人の顔から一斉に焦げ臭い煙が噴き出した。
「あっしまった!」
「ばれちゃった!」
前に飛び出していた二人が、子供っぽい口調で叫んだが、それはもう遅く、同じタイミングでオチタスピの刃で斬られていた。
さらに次のタイミングには、残り四人も斬られ終わっていた。合計ゼロコンマ四秒だった。
そしてオチタスピは、既に鞘の中に納まっている。
「やはり弱いですわね。ふぅ~」
虚しさを感じながら、ピクルスがため息をついた瞬間だった!
「危のうございますよっ!」
「はっ★!?」
なんと斬ったはずの六人が、元のオッサン的どや顔で跳びかかってきた。
まさに油断大敵だったのだ! ピクルスは、反射的に後ろ跳びをして、ギリギリのタイミングで、どうにか激突を回避できた。
しかし後方には、新たに六人が現れていた。
「え、いつの間に!」
前・左・右の三方には、さらに新たな六人プラス最初の六人が、四人ずつに分かれて立っている。ピクルスは前後左右を完全に包囲されたのだ。
「どうだあ、これで逃げられまい?」
「十八人いましたのね?」
前方にいる一人を睨みながら尋ねたら、すぐ後ろから声が届いた。
「そうだ、オレが末っ子、十八男のジュウハチロウだ」
「十八男って、それは多産が過ぎますわ!」
ピクルスは、兄弟なんて、どんなに多くてもせいぜい十二人くらいまでだと思っていたのである。
しかしながら、悠長に会話をしている場合ではなかった。十八人の兄弟が一斉に跳びかかってきたのだ。
ピクルスはジャンプして逃れることにした。得意魔法の「ジェットフット飛翔」を使い、一気に二千四百メートルの高さまで上がったのである。
だが、それよりもさらに上からジュウハチロウギョウザーが見下ろしていた。
「速い!」
ピクルスは驚愕した。
「ははは、オレは兄弟一のスピードを出せるのだ。お前には負けないぞ」
「そうですか。それなら、これでどうかしら?」
「ん?」
ジュウハチロウギョウザーの視界からピクルスの姿が消えた。
「上ですわよ。おほほほ」
だが、この時ジュウハチロウギョウザーは、オッサン臭を下に残したままで、もっと上にいた。
「もっと上だぞ。はっははは、っンガぁ!?」
「横ですわ。上ばかりに気を取られているからですわよ。おほほほ」
ジュウハチロウギョウザーの身体の真横からオチタスピの刃が通過したのだ。しかも今のは「緋のエネルギー」を込めて斬ったので、もう二度と復活できない。
だが、この時だ。
「ははは、気を取られているのは、お前の方だ」
「きゃ!」
残りの兄弟十七人が再びピクルスを囲んでいて、高温の油を飛ばしてきた。
それが右腕にかかってしまった。
「熱っい!」
すぐに急降下して海岸まで戻った。ブルーカルパッチョには、ヤケドに良く効く軟膏が備えてあるのだ。
幸い、ジュウハチロウギョウザー以外の飛翔スピードは大したことがなく、十分に引き離せた。
軟膏を塗り終えた時、十七人も漸く地上に降り立った。
「お前は、逃げるしか能がないのか?」
長兄イチロウギョウザーが挑発してきた。
ピクルスは、手加減せず「緋のエネルギー」を込めたオチタスピで十七人を斬り裂いた。もののゼロコンマ九秒で片づいた。
「この島の新魔王ギョーザーズ十八人兄弟さんたちは、少しは味のあるお相手でしたわね。おほほほ」
ピクルスがいった「味のある相手」というのは、美味しいという意味ではなく、あくまで戦闘の強さを表す比喩的表現なのである。それでもピクルスの味には及ばなかったのだ。
これで3rdステージ「ビタミンB2」も難なくクリアとなった。
「ピクルス姫様、お見事でございました!」
振り返って見ると、後ろヒレで立った状態の年老いた海亀が、なんと前ヒレで拍手しているではないか。その体長は、優に二メートルを超えている。
この奇妙な海亀は味方か? それとも敵なのか?
最初は、単刀直入に「あなたたちは新魔王ギョーザーズですか」と尋ねてみようかと思った。しかし、万が一にも違っていたら、相手が子供であっても失礼になるだろうと考え直して、別の方法を思いついた。それとなく探りを入れる作戦だ。
「みなさん、武器いかが? 扱い方教えますわよ!」
すると後ろの四人のうちの二人が、先頭の二人を押しのけて前に飛び出した。
「ごんらあ、魔王に武器勧めてどうするんじゃ!」
「そうじゃ、おめえナニサマのつもりちゅうんじゃ!」
まさに図星だった。
「やはり、あなたたちは、六人でやっと一人前の新魔王ギョーザーズですわね」
このピクルスの指摘で、六人の顔から一斉に焦げ臭い煙が噴き出した。
「あっしまった!」
「ばれちゃった!」
前に飛び出していた二人が、子供っぽい口調で叫んだが、それはもう遅く、同じタイミングでオチタスピの刃で斬られていた。
さらに次のタイミングには、残り四人も斬られ終わっていた。合計ゼロコンマ四秒だった。
そしてオチタスピは、既に鞘の中に納まっている。
「やはり弱いですわね。ふぅ~」
虚しさを感じながら、ピクルスがため息をついた瞬間だった!
「危のうございますよっ!」
「はっ★!?」
なんと斬ったはずの六人が、元のオッサン的どや顔で跳びかかってきた。
まさに油断大敵だったのだ! ピクルスは、反射的に後ろ跳びをして、ギリギリのタイミングで、どうにか激突を回避できた。
しかし後方には、新たに六人が現れていた。
「え、いつの間に!」
前・左・右の三方には、さらに新たな六人プラス最初の六人が、四人ずつに分かれて立っている。ピクルスは前後左右を完全に包囲されたのだ。
「どうだあ、これで逃げられまい?」
「十八人いましたのね?」
前方にいる一人を睨みながら尋ねたら、すぐ後ろから声が届いた。
「そうだ、オレが末っ子、十八男のジュウハチロウだ」
「十八男って、それは多産が過ぎますわ!」
ピクルスは、兄弟なんて、どんなに多くてもせいぜい十二人くらいまでだと思っていたのである。
しかしながら、悠長に会話をしている場合ではなかった。十八人の兄弟が一斉に跳びかかってきたのだ。
ピクルスはジャンプして逃れることにした。得意魔法の「ジェットフット飛翔」を使い、一気に二千四百メートルの高さまで上がったのである。
だが、それよりもさらに上からジュウハチロウギョウザーが見下ろしていた。
「速い!」
ピクルスは驚愕した。
「ははは、オレは兄弟一のスピードを出せるのだ。お前には負けないぞ」
「そうですか。それなら、これでどうかしら?」
「ん?」
ジュウハチロウギョウザーの視界からピクルスの姿が消えた。
「上ですわよ。おほほほ」
だが、この時ジュウハチロウギョウザーは、オッサン臭を下に残したままで、もっと上にいた。
「もっと上だぞ。はっははは、っンガぁ!?」
「横ですわ。上ばかりに気を取られているからですわよ。おほほほ」
ジュウハチロウギョウザーの身体の真横からオチタスピの刃が通過したのだ。しかも今のは「緋のエネルギー」を込めて斬ったので、もう二度と復活できない。
だが、この時だ。
「ははは、気を取られているのは、お前の方だ」
「きゃ!」
残りの兄弟十七人が再びピクルスを囲んでいて、高温の油を飛ばしてきた。
それが右腕にかかってしまった。
「熱っい!」
すぐに急降下して海岸まで戻った。ブルーカルパッチョには、ヤケドに良く効く軟膏が備えてあるのだ。
幸い、ジュウハチロウギョウザー以外の飛翔スピードは大したことがなく、十分に引き離せた。
軟膏を塗り終えた時、十七人も漸く地上に降り立った。
「お前は、逃げるしか能がないのか?」
長兄イチロウギョウザーが挑発してきた。
ピクルスは、手加減せず「緋のエネルギー」を込めたオチタスピで十七人を斬り裂いた。もののゼロコンマ九秒で片づいた。
「この島の新魔王ギョーザーズ十八人兄弟さんたちは、少しは味のあるお相手でしたわね。おほほほ」
ピクルスがいった「味のある相手」というのは、美味しいという意味ではなく、あくまで戦闘の強さを表す比喩的表現なのである。それでもピクルスの味には及ばなかったのだ。
これで3rdステージ「ビタミンB2」も難なくクリアとなった。
「ピクルス姫様、お見事でございました!」
振り返って見ると、後ろヒレで立った状態の年老いた海亀が、なんと前ヒレで拍手しているではないか。その体長は、優に二メートルを超えている。
この奇妙な海亀は味方か? それとも敵なのか?
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