ビッチ未遂

seitennosei

文字の大きさ
上 下
10 / 32

愛おしい。

しおりを挟む
斉藤くんの舌が私の舌を執拗に擽る。
2人の吐息と絡まる粘膜の音のイヤらしさに思わず腰が揺れた。
彼は片手で私の背中を撫で回しながらブラのホックを外し、もう片手で耳や首を刺激してくる。
その間も口は侵され続けていた。
初めてのお手合わせなのに、的確に私の弱い所を見付け攻めてくる。
その手馴れた様に、ちょっとだけ腹が立つ。
「はー。」
深く息を吐きながら口が離れる。
斉藤くんが私の背中を指でつつっと擽り、私は息を飲んで背をそらした。
必然的に彼の目の前に突き出す形になってしまった胸。
その尖端を尖らせた舌で突っつかれる。
「はっ…。」
息を零した私を、挑発げに上目遣いで見ながら、今度は唇で挟む様に刺激した。
もう片方の胸も下から優しく持ち上げる様に揉み、人差し指で尖端を転がされている。
絶妙な攻めにも、視覚的にも感じてしまう。
「オネーサン、腰動いてるよ?下も触ってあげようか?」
今までの甘える様な顔と違う、意地悪そうな微笑みにも胸が鳴る。
私はもう完全に斉藤くんに落ちてしまった。
「オネーサン、ちょっとあっち向いて座って。…そう。…よっと。」
身体を反転させられ、脚を開いた状態で座ると、その後ろから抱き締められる。
斉藤くんの身体に包まれ背中に彼の鼓動を感じると、懐かしい安心感があって不思議に思った。
ウエストからショーツの中にゆっくりと手が潜り込んでいく。
期待でわなわなと腰が震えた。
「どうしたの?まだ触ってないよ?」
また耳元で意地悪を言う。
ゾクゾクと幸福感で胸がいっぱいになる。
ゆっくりと進んでいた指がやっとソコに触れた。
「んっ…。」
「わー、凄いね。」
くちっと微かに音をたて、斉藤くんは指でゆっくりと私の形をなぞる。
「指ふやけちゃうよ…。こここんなにして待ってたの?もっと早く触ってあげれば良かったね。」
「あっ、…んっ。」
「可愛い声…。もっと聞きたい。」
ゆるゆると入口の辺りを行き来していた指が、ツッと上がって敏感な突起に触れる。
「ソコはやぁ!」
斉藤くんの手を上から押さえ付けて阻止する。
「ソコは痛くて、あんまり好きじゃないから…。」
「大丈夫。オネーサン、絶対ココ好きになるから…。」
耳元で優しく囁かれ力が抜けていく。
それを見届け、再び突起の上で指を動かし始める。
触れているのか触れていないのか分からないくらいに優しく。
指の腹でそりそりと撫でられる。
「ここはね、強く擦ったり押したりしても気持ち良くないんだよ。こうやって濡らした指でゆーっくりゆーっくり撫でてあげると段々硬くなってくるから…。」
「え?…な、にコレ…。ダメぇ。」
初めての快感だった。
今まで誰にもこんな触られ方した事がない。
自分で触れたってここまで気持ち良くはなかった。
怖くなり、身体を折って抵抗する。
斉藤くんの言う通り、すぐに突起は充血し、もっと触って欲しそうに立ち上がりだした。
「コレ、ほんとにっ…ダメぇ…。」
どれだけ暴れても一定の間隔でゆっくりそりそりと指は動き続けた。
身を捩って快感を逃がそうとしても、ポイントを外すことなく撫でられる。
「ほら、暴れないの。」
身体が密着させられ、お尻に硬いものが当たった。
この子、余裕そうに私の事いじめながら、その下でアソコをこんなにしてたんだ。
そう思うと抵抗出来なくなってしまった。
脱力して身を委ねる。
「ふっ…ふっ…。」
敏感な突起を撫で上げられる度に声が漏れた。
ゆっくりで優しく。
動きも強さも変わらない。
同じペースで続けられる。
それなのに身体の中に快感が蓄積されていくみたいに、どんどんと昇りつめていく。
「はっ…はっ…、な、んか…。コレ…っ…ダメになると…あっ、思…け、ど…。も…、止め…ぇ、…止めようよ?」
「はー。何それ。オネーサン可愛いね。ダメになるとこ見せて。」
息も絶え絶えに助けを求めるも、うっとりした声で却下される。
右手でずっと突起をそりそりしながら、左手で私の腰を掴んで逃げられない様に固定していて。
硬いモノをゴリッとお尻に押し付け、そのまま擦り付けてきた。
ビクともしない強い力と、押し付けられている硬い熱。
対照的に繊細に動く指と、優しく落ち着いた声。
その全てが私から思考力を奪っていく。
「あっ…、な、なんか…なる。…なんかなちゃうよぉ…。」
「あはっ、凄い。オネーサン腰動いちゃってるね。俺も擦れて気持ちいいよ。」
後ろから強く押し付けられ、前は優しくもしつこく攻められ、何も考えられなくなった。
与えられ続ける刺激を、シーツを掴み必死に耐える。
「あぁっ…。も、ダメ…。ダメぇっ。」
瞬間、爪先がピンと伸び、ビクビクと身体が痙攣した。
頭が真っ白になり何も分からなくなる。
身体の変化も纏まらない思考も、自分ではどうにも出来ず、ただ治まるまで待つしかない。
心臓が早鐘を打ち、呼吸も荒くなっている。
もしかして私イッたの?
まだ完全に息の整っていない私を、斉藤くんは優しく抱き締めた。
「ふっ…。」
彼の吐息が肩にかかるだけでも気持ちよく、ピクピクと身体が反応してしまう。
「はー。オネーサンのイクところ本当に可愛かった。俺もちょっとイキそうになっちゃった。」
愛おしそうに私を包む。
その行為に私も愛おしい気持ちが溢れてくる。
私も愛したい。
私もこの子を可愛がりたい。
どうしようもなく、強い衝動が湧いてきた。
「…なに、満足そうにしてんの?自分はまだこんな状態の癖に。」
振り返った私は、斉藤くんのボクサーパンツの中へ手を潜らせ、硬いモノを掴むと、上下に扱いた。
「ちょっ!ダメダメ!オネーサン待って!」
腰を引いて私から離れ様とする斉藤くん。モノを強く握ったまま、もう片手で腰を引き寄せ捕まえる。
「好き勝手してくれたお礼しないとね?」
ニッコリと微笑む。
斉藤くんは困り顔で後退りしたが、私は詰め寄って距離を作らせない。
絶対に逃がさない。
今度は私の番だ。
しおりを挟む

処理中です...