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5分後ぐらい経った頃のことだ。何度か襲ってきた雷の光と音に耐えているうちに、だんだんと雷が遠くなっていった。黒崎からは呆れられてしまった。俺がブルブルと震えているからだ。俺の背中を優しく叩き、そろそろ顔をあげたらどうかと声をかけてくれた。
「おいおい。コアラか?」
「コアラでも子ザルでもいいんだよーーっ 」
「やんだぞ……」
「黒崎さんも苦手なんじゃない?ドキドキしてるよ?」
「気のせいだ」
「苦手なんだろ~?」
「バカ言うな」
「ふふん。俺たち仲間だね」
「雨が止んだぞ」
黒崎から肩を叩かれて顔を上げると、雨に濡れた土の匂いが鼻をくすぐった。雷が遠ざかったと思ったら、さっきまでの自分のことが恥ずかしくなった。黒崎の顔を見る勇気がない。
屋根の下にいた人達が立ち去って行く姿を眺めていると、黒崎が腕時計に視線を向けた。今日は帰った方が良さそうだと思った。するとその時、胸の鼓動が高鳴った。そして、痛みが起きた。もっと一緒にいたいと思ったからだ。
「黒崎さん。時計を見ないでよ」
「夏樹。どうしてだ?」
「楽しい時間が消えそうになるもん」
「そうか。今からイベントを見に行こう。時間を気にしていた理由はそれだ。花火も上がるそうだが、中止になるかもしれない」
「この近くであるの?」
「徒歩で15分だ。タクシーにするか?」
「歩く方がいい!」
急に嬉しくなり立ち上った。今日のような旅行の時間が、いつまでも続けばいいと思っていたからだ。降っていた雨のように、泣きそうな気分だったのに、心の中が晴れてきた。どうしてそう思うのだろうか。黒崎のことが好きだからだと思う。
そばにいる彼の手を取れば、今のモヤモヤから解放されると思う。でも、俺には前に進む勇気がない。ごめんね。心の中で黒崎に謝った後、ベンチから立ち上がった。
「おいおい。コアラか?」
「コアラでも子ザルでもいいんだよーーっ 」
「やんだぞ……」
「黒崎さんも苦手なんじゃない?ドキドキしてるよ?」
「気のせいだ」
「苦手なんだろ~?」
「バカ言うな」
「ふふん。俺たち仲間だね」
「雨が止んだぞ」
黒崎から肩を叩かれて顔を上げると、雨に濡れた土の匂いが鼻をくすぐった。雷が遠ざかったと思ったら、さっきまでの自分のことが恥ずかしくなった。黒崎の顔を見る勇気がない。
屋根の下にいた人達が立ち去って行く姿を眺めていると、黒崎が腕時計に視線を向けた。今日は帰った方が良さそうだと思った。するとその時、胸の鼓動が高鳴った。そして、痛みが起きた。もっと一緒にいたいと思ったからだ。
「黒崎さん。時計を見ないでよ」
「夏樹。どうしてだ?」
「楽しい時間が消えそうになるもん」
「そうか。今からイベントを見に行こう。時間を気にしていた理由はそれだ。花火も上がるそうだが、中止になるかもしれない」
「この近くであるの?」
「徒歩で15分だ。タクシーにするか?」
「歩く方がいい!」
急に嬉しくなり立ち上った。今日のような旅行の時間が、いつまでも続けばいいと思っていたからだ。降っていた雨のように、泣きそうな気分だったのに、心の中が晴れてきた。どうしてそう思うのだろうか。黒崎のことが好きだからだと思う。
そばにいる彼の手を取れば、今のモヤモヤから解放されると思う。でも、俺には前に進む勇気がない。ごめんね。心の中で黒崎に謝った後、ベンチから立ち上がった。
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