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目が覚めると、見慣れない天井が見えた。寝ぼけて視界がボヤけているし、起き上がると頭がガンガンした。ギターを弾きすぎて、肩が凝ったのだろう。
ベッドには二人分のシーツの跡があり、昨晩、早瀬と一緒に寝たことが分かった。友達の家では普通の光景だが、あの取引のせいでドキドキした。ドアの向こうからは、いい匂いがした。すると、早瀬から声を掛けられた。
「おはよう。よく寝ていたね」
「おはようございまーす」
「おはようございます。他人行儀だね?」
「だって他人じゃん」
「違いない」
素っ気なく言い返したのに、早瀬が笑った。キッチンへ行くと、彩りの良いサラダを用意してくれていた。鍋にはコンソメスープもある。そして、早瀬が珈琲を注いでいた。さっきはカウンターの向こうに居たから気づかなかったが、えらく可愛いエプロンを着けている。その柄を見て吹き出した。
「そのエプロン、なんだよ!?」
「これか。黒崎さんから押し付けられたんだよ。夏樹君に使って欲しくて色柄違いで何枚も買って帰ったら、叱られたそうだ。そういうわけで俺の元へ来た」
「ぷぷぷっ」
早瀬が着ているエプロンは、淡いピンクの生地に、フリルが付いているデザインだ。ウサギのイラストもある。これを選んだ黒崎さんは、個性的な人だと思う。夏樹でさえ面白い子なのに。
「君が笑うかと思って……」
「ウケたよ~」
低血圧で寝起きが悪いのに、一気に目が覚めた。朝っぱらから大笑いをするのは珍しい。テーブルには、湯気の立っている朝ごはんが並んでいる。さっそく食べ始めると、早瀬から見つめられていた。じーっと。そういう表現が合う。
「ごほっ。ごほっ」
「大丈夫か?」
「見るなよ……っ」
「食べているところが可愛いからだよ」
「もう……。何回も言うけど。恋愛感情は持てないよ?」
「何回も同じことを聞いているよ」
「何を言っても無駄なんだね」
早瀬は俺が何を言っても動じない。微笑むばかりだ。俺には心の余裕がないというのに。
ベッドには二人分のシーツの跡があり、昨晩、早瀬と一緒に寝たことが分かった。友達の家では普通の光景だが、あの取引のせいでドキドキした。ドアの向こうからは、いい匂いがした。すると、早瀬から声を掛けられた。
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「おはようございまーす」
「おはようございます。他人行儀だね?」
「だって他人じゃん」
「違いない」
素っ気なく言い返したのに、早瀬が笑った。キッチンへ行くと、彩りの良いサラダを用意してくれていた。鍋にはコンソメスープもある。そして、早瀬が珈琲を注いでいた。さっきはカウンターの向こうに居たから気づかなかったが、えらく可愛いエプロンを着けている。その柄を見て吹き出した。
「そのエプロン、なんだよ!?」
「これか。黒崎さんから押し付けられたんだよ。夏樹君に使って欲しくて色柄違いで何枚も買って帰ったら、叱られたそうだ。そういうわけで俺の元へ来た」
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