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午前8時。
お義父さんの家に来ている。今回過ごす部屋は2階にある。書斎や図書室がある階だ。東向きの部屋へ案内された。扉を開くと、優しい色合いの内装になっていた。ところどころに落書きのようなものがある。消したのか、自然と薄くなったのかは分からない。
「あれ?シャルロットって書いてある。綺麗な字だなあ」
低い位置にあるから、子供が書いたものだろう。そうなると、この字の主は一人しか思い当たらない。黒崎に決まっている。シャルロットの絵はないのかと探していると、体が重くなり、頭がふらついた。大人しく寝ているべきだ。
着替えを済ませてベッドに入り、サイドテーブルの水を飲んだ。山崎さんが、冷ました生姜湯も用意してくれた。ジンジャーシロップをお湯で割ったものだ。よく体が温まる。
「2時間ぐらい寝ておこう……」
午前中にクリニックへ受診する。枕に頭を沈めて微睡みながら、ここは黒崎が使っていた部屋ではないかと思い始めた。大学入学後に戻って来た時にも、使っていたのだろうか。
落書きを消さないでおいたのは、お義父さんが、そうしたがらなかったからだろう。黒崎の希望もあったのかな?嫌な思い出が詰まっているなら、そのまま置いておかない気がする。
(晴海さんと拓海さんの部屋は、どこかな?)
玄関ホールには、柱に、背の高さの印が残されていた。拓海さんのものもあった。拓海さんを追い越したのかと、黒崎が驚いていた。大学生の時に6㎝ぐらい伸びたようだ。大事な思い出の一部だ。
(黒崎さん、どうしているかな?オフィスで仕事を始めているよね。お土産のプリン……、楽しみだな……)
眠くてだるいのに、メニュー開発のことが頭に浮かんできた。4月下旬に開発部へ挨拶に行き、社員食堂でランチを食べる。それが楽しみだ。すると今度は、絵本の仕事が浮かんだ。これではキリがない。早く寝ようとすると、ラインの着信音が聞こえた。黒崎からだった。
「……『絵本とメニューの事を考えているのか?今は寝ておけ』か。はあ……、こんな時でもお見通しなのか」
毛布に包まるように寝返りを打ち、羊を数え始めた。そして、だんだん眠気が起きて来たから、身を任せた。
お義父さんの家に来ている。今回過ごす部屋は2階にある。書斎や図書室がある階だ。東向きの部屋へ案内された。扉を開くと、優しい色合いの内装になっていた。ところどころに落書きのようなものがある。消したのか、自然と薄くなったのかは分からない。
「あれ?シャルロットって書いてある。綺麗な字だなあ」
低い位置にあるから、子供が書いたものだろう。そうなると、この字の主は一人しか思い当たらない。黒崎に決まっている。シャルロットの絵はないのかと探していると、体が重くなり、頭がふらついた。大人しく寝ているべきだ。
着替えを済ませてベッドに入り、サイドテーブルの水を飲んだ。山崎さんが、冷ました生姜湯も用意してくれた。ジンジャーシロップをお湯で割ったものだ。よく体が温まる。
「2時間ぐらい寝ておこう……」
午前中にクリニックへ受診する。枕に頭を沈めて微睡みながら、ここは黒崎が使っていた部屋ではないかと思い始めた。大学入学後に戻って来た時にも、使っていたのだろうか。
落書きを消さないでおいたのは、お義父さんが、そうしたがらなかったからだろう。黒崎の希望もあったのかな?嫌な思い出が詰まっているなら、そのまま置いておかない気がする。
(晴海さんと拓海さんの部屋は、どこかな?)
玄関ホールには、柱に、背の高さの印が残されていた。拓海さんのものもあった。拓海さんを追い越したのかと、黒崎が驚いていた。大学生の時に6㎝ぐらい伸びたようだ。大事な思い出の一部だ。
(黒崎さん、どうしているかな?オフィスで仕事を始めているよね。お土産のプリン……、楽しみだな……)
眠くてだるいのに、メニュー開発のことが頭に浮かんできた。4月下旬に開発部へ挨拶に行き、社員食堂でランチを食べる。それが楽しみだ。すると今度は、絵本の仕事が浮かんだ。これではキリがない。早く寝ようとすると、ラインの着信音が聞こえた。黒崎からだった。
「……『絵本とメニューの事を考えているのか?今は寝ておけ』か。はあ……、こんな時でもお見通しなのか」
毛布に包まるように寝返りを打ち、羊を数え始めた。そして、だんだん眠気が起きて来たから、身を任せた。
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