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22-24
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20時。
悠人をスタジオへ送った後、まっすぐにお義父さんの家へ帰って来た。アイビー書店の新店舗は、また今後遊びに行く。黒崎に叱られるからという理由だけではない。こういう時に限ってという、漠然とした何かが起きそうだからだ。一貴さんとの気の合うポイントの一つであり、お互いに笑った。ゲン担ぎほどではないが、小さなジンクスを信じている。
キッチンにて、晩ご飯の後片付けをやっている。軽く洗った食器を食洗機へセットしていると、並んでいシンクに立っている、二葉の右腕が視界に入った。家の中では半袖で過ごしている。傷を隠すためのパーカーは羽織っていない。外科で処置をすれば、すでに薄くなった傷跡が消えるそうだ。二葉が受診をして話を聞いてあった。
「……二葉、そっちのカップを取ってくれる?」
「オッケー。……今夜は大勢だったな。初めてのメンバーじゃないかな?」
「えーっとね。お義父さん、晴海お兄ちゃん、……一貴お兄ちゃん、二葉、理久。6人で食べたのは初めてだよ。久弥が迎えに来るから、また賑わいそうだよ~」
4人で晩ご飯を食べる予定をしていると、二葉が理久を誘って帰って来た。さらに、晴海さんが花の交換に来たから引き留めて、晩ご飯メンバーに引きずり込んだわけだ。
晴海さんが理久と話したがっていたから、ちょうどよかった。二葉や俺達から話題が出る度に、いったいどんな子なのかと興味を持っていた。
実際に話してみると、理久の方から、次々とアイデアが飛び出してくるから面白いそうだ。ひねり出しているのではなく、自然にあふれている。今もリビングで話が盛り上がり、ここまで声が聞こえている。二葉がコップを棚に片付けながら笑った。俺も同じだ。
「あんな晴海お兄ちゃん、初めて見たよ。可愛らしい弟が欲しかったって言っていたじゃん?楽しそうに話しているよ」
「理久の特技の一つだからな。……これからも忙しくなるから、しんどくなるんじゃないか?って話しているよ。そうも言っていられない生活を選んだから、最大限に使うって、理久が言い張るっているよ」
サエキ酒造が黒崎グループに入るのは、来年の3月だ。来月の7月からは理久が開発部でインターンを始めて、それに併せて、サエキ酒造の役員も務める。企業間交流の制度を使ったインターンであり、やりたい商品づくりをするというよりも、経営者としての勉強の為に勤務するような形だ。
「……サエキ酒造のことは、理久が引き受けなくても構わないのに。実際に、経営権を親戚の人に譲ったし。……亡くなったおじいさんは、理久に経営を任せたいからって意味じゃなくて、ちゃんと手続きをしてくれるからっていう理由で託したんだ。その約束は果たしたのに」
久弥と理久のおじいさんが、サエキ酒造の代表取締役社長を務めていた。このままの経営状態では沈んでいくのは間違いなく、同じ酒造メーカーと合併するか、黒崎グループに入るかと視野に入れていたそうだ。しかし、役員や上層部の社員には反対意見が多く、なかなか決定が進まない。そして、おじいさんの闘病生活が長くなり、社長のポストには誰が就くのかという話が出た時、理久がおじいさんに話をした。サエキ酒造を任せてもらえないか?と。
悠人をスタジオへ送った後、まっすぐにお義父さんの家へ帰って来た。アイビー書店の新店舗は、また今後遊びに行く。黒崎に叱られるからという理由だけではない。こういう時に限ってという、漠然とした何かが起きそうだからだ。一貴さんとの気の合うポイントの一つであり、お互いに笑った。ゲン担ぎほどではないが、小さなジンクスを信じている。
キッチンにて、晩ご飯の後片付けをやっている。軽く洗った食器を食洗機へセットしていると、並んでいシンクに立っている、二葉の右腕が視界に入った。家の中では半袖で過ごしている。傷を隠すためのパーカーは羽織っていない。外科で処置をすれば、すでに薄くなった傷跡が消えるそうだ。二葉が受診をして話を聞いてあった。
「……二葉、そっちのカップを取ってくれる?」
「オッケー。……今夜は大勢だったな。初めてのメンバーじゃないかな?」
「えーっとね。お義父さん、晴海お兄ちゃん、……一貴お兄ちゃん、二葉、理久。6人で食べたのは初めてだよ。久弥が迎えに来るから、また賑わいそうだよ~」
4人で晩ご飯を食べる予定をしていると、二葉が理久を誘って帰って来た。さらに、晴海さんが花の交換に来たから引き留めて、晩ご飯メンバーに引きずり込んだわけだ。
晴海さんが理久と話したがっていたから、ちょうどよかった。二葉や俺達から話題が出る度に、いったいどんな子なのかと興味を持っていた。
実際に話してみると、理久の方から、次々とアイデアが飛び出してくるから面白いそうだ。ひねり出しているのではなく、自然にあふれている。今もリビングで話が盛り上がり、ここまで声が聞こえている。二葉がコップを棚に片付けながら笑った。俺も同じだ。
「あんな晴海お兄ちゃん、初めて見たよ。可愛らしい弟が欲しかったって言っていたじゃん?楽しそうに話しているよ」
「理久の特技の一つだからな。……これからも忙しくなるから、しんどくなるんじゃないか?って話しているよ。そうも言っていられない生活を選んだから、最大限に使うって、理久が言い張るっているよ」
サエキ酒造が黒崎グループに入るのは、来年の3月だ。来月の7月からは理久が開発部でインターンを始めて、それに併せて、サエキ酒造の役員も務める。企業間交流の制度を使ったインターンであり、やりたい商品づくりをするというよりも、経営者としての勉強の為に勤務するような形だ。
「……サエキ酒造のことは、理久が引き受けなくても構わないのに。実際に、経営権を親戚の人に譲ったし。……亡くなったおじいさんは、理久に経営を任せたいからって意味じゃなくて、ちゃんと手続きをしてくれるからっていう理由で託したんだ。その約束は果たしたのに」
久弥と理久のおじいさんが、サエキ酒造の代表取締役社長を務めていた。このままの経営状態では沈んでいくのは間違いなく、同じ酒造メーカーと合併するか、黒崎グループに入るかと視野に入れていたそうだ。しかし、役員や上層部の社員には反対意見が多く、なかなか決定が進まない。そして、おじいさんの闘病生活が長くなり、社長のポストには誰が就くのかという話が出た時、理久がおじいさんに話をした。サエキ酒造を任せてもらえないか?と。
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