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午前11時。
チュンチュン。
鳥のさえずりが聞こえる。ぼんやりと目を開けると、窓から優しい日差しが入ってきた。普段は遮光カーテンを引いているから薄暗いのに。
「何時かな?もうお昼かな?」
寝返りを打ちながら起き上がろうとしたが、グズグズと毛布に突っ伏した。まだ寒いから起きたくない。しかし、朝ごはんの支度というものがある。なんとか起き上がろう。隣にあるはずの身体を支えにしたいのに、期待したものがなかった。
「裕理さーん……」
「ここに居るよ」
「おはよう……」
「おはよう。ただいま」
「会食だったっけ?夜食のおにぎりがあるよ……」
「ないだろう?」
「あるよ……、だって……」
まぶたに熱いものが押し当てられた。グリーン系の匂いがする。早瀬のものだ。ずっと離れていた気がする。しばらく嗅いでいなかった。
「おかえり……」
「さあ、起きようね。パチ……」
「パチ……」
まぶたを引っ張られる感覚が起きたら、明るい室内が視界に広がった。いつもの寝室ではなく、レトロなイメージの部屋だった。そこで、ここが黒崎家だと思い出した。さっきから聞こえてくる笑い声は、早瀬のものだ。慌てて起き上がった。
壁の時計を見ると、11時になっていた。寝坊した。よっぽど寝心地がよかったらしい。そして、目が覚めると早瀬が居てくれた。なんて贅沢なんだろう?
「ゆうとくーん。23時前には寝たそうだね」
「うん。そのぐらいだよ」
「いい子だね。腹巻きをしているじゃないか」
「うひぇ?してないよ?」
「しているじゃないか。ほら……」
「げえええっ」
自分の腹には何か巻き付けられていた。この淡いブルーの生地には、月夜のレンジャーのイラストがある。これを装着した覚えはない。腹巻きをしたのは、子供の頃だけだ。
「これ持ってないよ!?」
「圭一さんに預けてあったんだよ。着けてくれたのか。お礼を言わないと……」
「ひいいいいっ」
大学生にもなって、腹巻きをしてもらったわけだ。穴があったら入りたいが、そんなものはない。手短にあったのは毛布だ。隠れようとすると、ドアがノックされた。夏樹だった。
「ちゃんと腹巻きをしたままだね。よかったあ。黒崎さんが心配していたんだよ。夜中に見に来たときには外していたんだよ。……ん?俺じゃないよ。黒崎さんが着せてくれたんだよ~。……2回ともね」
こんな恥ずかしい事実を聞かされて、ますます穴があったら入りたくなった。
チュンチュン。
鳥のさえずりが聞こえる。ぼんやりと目を開けると、窓から優しい日差しが入ってきた。普段は遮光カーテンを引いているから薄暗いのに。
「何時かな?もうお昼かな?」
寝返りを打ちながら起き上がろうとしたが、グズグズと毛布に突っ伏した。まだ寒いから起きたくない。しかし、朝ごはんの支度というものがある。なんとか起き上がろう。隣にあるはずの身体を支えにしたいのに、期待したものがなかった。
「裕理さーん……」
「ここに居るよ」
「おはよう……」
「おはよう。ただいま」
「会食だったっけ?夜食のおにぎりがあるよ……」
「ないだろう?」
「あるよ……、だって……」
まぶたに熱いものが押し当てられた。グリーン系の匂いがする。早瀬のものだ。ずっと離れていた気がする。しばらく嗅いでいなかった。
「おかえり……」
「さあ、起きようね。パチ……」
「パチ……」
まぶたを引っ張られる感覚が起きたら、明るい室内が視界に広がった。いつもの寝室ではなく、レトロなイメージの部屋だった。そこで、ここが黒崎家だと思い出した。さっきから聞こえてくる笑い声は、早瀬のものだ。慌てて起き上がった。
壁の時計を見ると、11時になっていた。寝坊した。よっぽど寝心地がよかったらしい。そして、目が覚めると早瀬が居てくれた。なんて贅沢なんだろう?
「ゆうとくーん。23時前には寝たそうだね」
「うん。そのぐらいだよ」
「いい子だね。腹巻きをしているじゃないか」
「うひぇ?してないよ?」
「しているじゃないか。ほら……」
「げえええっ」
自分の腹には何か巻き付けられていた。この淡いブルーの生地には、月夜のレンジャーのイラストがある。これを装着した覚えはない。腹巻きをしたのは、子供の頃だけだ。
「これ持ってないよ!?」
「圭一さんに預けてあったんだよ。着けてくれたのか。お礼を言わないと……」
「ひいいいいっ」
大学生にもなって、腹巻きをしてもらったわけだ。穴があったら入りたいが、そんなものはない。手短にあったのは毛布だ。隠れようとすると、ドアがノックされた。夏樹だった。
「ちゃんと腹巻きをしたままだね。よかったあ。黒崎さんが心配していたんだよ。夜中に見に来たときには外していたんだよ。……ん?俺じゃないよ。黒崎さんが着せてくれたんだよ~。……2回ともね」
こんな恥ずかしい事実を聞かされて、ますます穴があったら入りたくなった。
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