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……アイアンエンジェル、ステージへーー。
……ゼロスペース、その後ろでーー。
これから俺達のステージの出番だ。ステージ担当スタッフからの呼び出しが来た。ゼロスペースのメンバーと並んで、夢にまで見たステージへ向かった。エフェクターの件での結束が強まった。ゼロスペースは優勝候補の一つだから、おそらくまた何かあれば狙われるだろう。桜木さんも実力者だから、参加者からの視線がキツい。ピリピリした空気が漂っている。
さっきまで佐久弥と電話で話していた。プロの世界も同じか?そう聞いてみると、NOという答えが返って来た。
(プライドがあるからだ。あれこれするやつは実力がない。影でバカにされる)
(かっこいいねーー)
(脚光を浴びるとクセになる。人気が落ちてくると薬物の誘惑に勝てないケースもある。優勝してもまだ先があるぞ、いいな?)
(優勝できるとは限らないし。そこまでの実力があるなんで言えないよ)
(調子に乗ることも必要だ。今日は自信を持て!)
(うん!)
(プロジェクトメンバーに決定する実力を見せろよ!)
(げええええっ)
佐久弥とはバンドを組みたくない。そう言い返そうとした時に呼び出しがきた。あの会話のおかげで自信が出てきた。何度も乗り越えてきた人の言葉だからだ。
ガーー、ガーー。
ステージサイドへ到着した。7番目のバンドが待機して、スタッフからの指示を受けている。俺達は8番目だ。立っている場所からは観客席が見える。審査員が座っている関係者席も見ることができた。この中から投票されたものと、審査員からの投票で結果が決まる。桜木さんがそれを説明してくれた。夏樹が頷きながら聞いている。
「優勝バンドはデビューすることが多い。早瀬さんがいたアンディープは3位入賞。ベテルギウスは2位だった。優勝を逃したバンドが大きくなることが多いんだよ」
「へえ……。その時の盛り上がりとか関係しているんだよね?」
「それもあるよ。両方のバンドの共通点は、さっきみたいに機材トラブルが起きたんだ。それをカバーしてステージを務めあげたことが評価されたそうだ。こうして足を運んでくれた人に、いいものを観て帰ってもらいたいよね?」
「うん!」
「おーー!」
観客席からの歓声が聴こえた。まるで自然の景色のようだ。ドラムとベースが土、サイドギターが木の幹、リードギターが花、ボーカルが太陽の光だ。そして、大きな声援が風となって、ステージに強い風を吹かせる。花びらが舞い散る綺麗な景色に変わる。
それをこの目で眺めたい。今日という日を記念日にしたい。あの時は緊張したね。下手くそだったねと、笑えるようになりたい。
「……IRON ANGELさん。待機してください!」
「はい!」
「みんなーー、並川さん、桜木さん、藤沢、夏樹、頑張ろう!トリャーー!」
「トリャーー!」
掛け声を上げてステージへ向かっていると、ゼロスペースのメンバーから大きく手を振られた。俺達も振り返して、未来への分岐点へと歩いて行った。
……ゼロスペース、その後ろでーー。
これから俺達のステージの出番だ。ステージ担当スタッフからの呼び出しが来た。ゼロスペースのメンバーと並んで、夢にまで見たステージへ向かった。エフェクターの件での結束が強まった。ゼロスペースは優勝候補の一つだから、おそらくまた何かあれば狙われるだろう。桜木さんも実力者だから、参加者からの視線がキツい。ピリピリした空気が漂っている。
さっきまで佐久弥と電話で話していた。プロの世界も同じか?そう聞いてみると、NOという答えが返って来た。
(プライドがあるからだ。あれこれするやつは実力がない。影でバカにされる)
(かっこいいねーー)
(脚光を浴びるとクセになる。人気が落ちてくると薬物の誘惑に勝てないケースもある。優勝してもまだ先があるぞ、いいな?)
(優勝できるとは限らないし。そこまでの実力があるなんで言えないよ)
(調子に乗ることも必要だ。今日は自信を持て!)
(うん!)
(プロジェクトメンバーに決定する実力を見せろよ!)
(げええええっ)
佐久弥とはバンドを組みたくない。そう言い返そうとした時に呼び出しがきた。あの会話のおかげで自信が出てきた。何度も乗り越えてきた人の言葉だからだ。
ガーー、ガーー。
ステージサイドへ到着した。7番目のバンドが待機して、スタッフからの指示を受けている。俺達は8番目だ。立っている場所からは観客席が見える。審査員が座っている関係者席も見ることができた。この中から投票されたものと、審査員からの投票で結果が決まる。桜木さんがそれを説明してくれた。夏樹が頷きながら聞いている。
「優勝バンドはデビューすることが多い。早瀬さんがいたアンディープは3位入賞。ベテルギウスは2位だった。優勝を逃したバンドが大きくなることが多いんだよ」
「へえ……。その時の盛り上がりとか関係しているんだよね?」
「それもあるよ。両方のバンドの共通点は、さっきみたいに機材トラブルが起きたんだ。それをカバーしてステージを務めあげたことが評価されたそうだ。こうして足を運んでくれた人に、いいものを観て帰ってもらいたいよね?」
「うん!」
「おーー!」
観客席からの歓声が聴こえた。まるで自然の景色のようだ。ドラムとベースが土、サイドギターが木の幹、リードギターが花、ボーカルが太陽の光だ。そして、大きな声援が風となって、ステージに強い風を吹かせる。花びらが舞い散る綺麗な景色に変わる。
それをこの目で眺めたい。今日という日を記念日にしたい。あの時は緊張したね。下手くそだったねと、笑えるようになりたい。
「……IRON ANGELさん。待機してください!」
「はい!」
「みんなーー、並川さん、桜木さん、藤沢、夏樹、頑張ろう!トリャーー!」
「トリャーー!」
掛け声を上げてステージへ向かっていると、ゼロスペースのメンバーから大きく手を振られた。俺達も振り返して、未来への分岐点へと歩いて行った。
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