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レストランの中に入ると、この遊園地のマスコットキャラクターの人形に迎えられた。内装はクラシカルだ。この3階の大きな窓からは園内が見渡せる。今もジェットコースターが見えている。楽しそうだ。
早瀬は客席に座って、珈琲を飲んでいる。俺達の貸し切り状態だ。さっそくステージに楽器を置き、ポジショニングをして、まずは一曲演奏した。カントリーにアレンジして、バンドでステージを披露するのは初めてだ。しかし、みんなの息が合っている。
するとその時だ。レストランの入り口に、夏樹に似た人を見かけて驚いた。まだ来ていないはずなのに。そう思っていると、それは伊吹さんだった。夏樹とよく似ている。さっそく早瀬と挨拶を交わし合い、椅子に座った。
「伊吹さん、こんにちは!」
「こんにちは。今日はありがとう」
「どういたしまして。俺達も楽しみにしているんです」
伊吹さんが穏やかに笑った。夏樹が言うには、暑苦しい性格で、うるさいと聞いている。とてもそんな風には見えない。俺達の演奏に耳を傾けて、拍手をしてくれた。そして、ラインで誰かにメッセージを送っていた。相手は夏樹だという。誕生日おめでとうが言いたくて、ビデオ通話にしようとして、桜木さんから止められていた。ここにいるのがバレてしまうからだ。
「いぶきーー。やめろって」
「しまった。いつもの癖だ。浮気じゃ無いぞ。相手は夏樹だ」
「知っているってば。暑苦しいよ。早瀬さん、相手をしてやって下さい」
早瀬の方も黒崎さんとラインのやり取りをしている。もうすぐでここに到着するようだ。窓側には3つのテーブルが予約席になっている。手前が夏樹と黒崎さんの分で、すぐ後ろが俺達メンバーだ。一番後ろが、早瀬と伊吹さんの席だ。そこで、伊吹さんから、早瀬と食事をしなくても構わないのかと聞かれて、大丈夫ですと答えた。
「しっかりしている子だ。夏樹は黒崎さんと一緒じゃないと嫌だと、駄々をこねるんだ」
「ふむふむ。黒崎さんが寂しがるからだと思います」
「あの人は夏樹を手放したがらなくて、俺は困っている」
「ふむふむ。夏樹のことが心配なんでしょう」
「いぶきーー。やめろって。練習中だよーーー」
「いいじゃないか。可愛い子と話をさせてくれ。ああーーー、浮気じゃ無いぞ!俺は聡太郎一筋だ」
「早瀬さん。伊吹の相手をしてやって下さい」
「はははは」
桜木さんから二回も頼まれているというのに、早瀬が伊吹さんの相手をしようとしない。仲が悪いとは聞いていない。敵に回したくないとは聞いている。伊吹さんと話して分かったことだが、俺にとってはごく普通の人だ。夏樹が嫌がるのは、どうも分からない。それを桜木さんに言うと、まだ本性を現していないからだと言われた。
早瀬は客席に座って、珈琲を飲んでいる。俺達の貸し切り状態だ。さっそくステージに楽器を置き、ポジショニングをして、まずは一曲演奏した。カントリーにアレンジして、バンドでステージを披露するのは初めてだ。しかし、みんなの息が合っている。
するとその時だ。レストランの入り口に、夏樹に似た人を見かけて驚いた。まだ来ていないはずなのに。そう思っていると、それは伊吹さんだった。夏樹とよく似ている。さっそく早瀬と挨拶を交わし合い、椅子に座った。
「伊吹さん、こんにちは!」
「こんにちは。今日はありがとう」
「どういたしまして。俺達も楽しみにしているんです」
伊吹さんが穏やかに笑った。夏樹が言うには、暑苦しい性格で、うるさいと聞いている。とてもそんな風には見えない。俺達の演奏に耳を傾けて、拍手をしてくれた。そして、ラインで誰かにメッセージを送っていた。相手は夏樹だという。誕生日おめでとうが言いたくて、ビデオ通話にしようとして、桜木さんから止められていた。ここにいるのがバレてしまうからだ。
「いぶきーー。やめろって」
「しまった。いつもの癖だ。浮気じゃ無いぞ。相手は夏樹だ」
「知っているってば。暑苦しいよ。早瀬さん、相手をしてやって下さい」
早瀬の方も黒崎さんとラインのやり取りをしている。もうすぐでここに到着するようだ。窓側には3つのテーブルが予約席になっている。手前が夏樹と黒崎さんの分で、すぐ後ろが俺達メンバーだ。一番後ろが、早瀬と伊吹さんの席だ。そこで、伊吹さんから、早瀬と食事をしなくても構わないのかと聞かれて、大丈夫ですと答えた。
「しっかりしている子だ。夏樹は黒崎さんと一緒じゃないと嫌だと、駄々をこねるんだ」
「ふむふむ。黒崎さんが寂しがるからだと思います」
「あの人は夏樹を手放したがらなくて、俺は困っている」
「ふむふむ。夏樹のことが心配なんでしょう」
「いぶきーー。やめろって。練習中だよーーー」
「いいじゃないか。可愛い子と話をさせてくれ。ああーーー、浮気じゃ無いぞ!俺は聡太郎一筋だ」
「早瀬さん。伊吹の相手をしてやって下さい」
「はははは」
桜木さんから二回も頼まれているというのに、早瀬が伊吹さんの相手をしようとしない。仲が悪いとは聞いていない。敵に回したくないとは聞いている。伊吹さんと話して分かったことだが、俺にとってはごく普通の人だ。夏樹が嫌がるのは、どうも分からない。それを桜木さんに言うと、まだ本性を現していないからだと言われた。
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