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ガーーー。
坂を上がると森のような場所が見えてきた。小さな門の前通り過ぎ、大きな門から車で入った。街よりも気温が低く感じるのは、木が多いからだろう。車から降りると、やっぱり涼しいと感じた。
ジャリジャリ……。
白い砂利を踏みながら小道へ出た。どこからか甘い匂いが漂ってきた。マフィンを焼いたのだろう。早瀬が差し入れの入った紙袋を持ち、俺のことを促した。沢山持っているから手伝いたい。
「はい、行こうか」
「裕理さん。それぐらいは持てるよ」
「いいから。左手も大事にしなさい。……もう集まっているぞ」
「ああ、ホントだ。おーーーい!」
夏樹たちを見つけた。佐久弥と理久も到着していて、アンと遊んでいた。こっちに向かって手を振っているから急ぎたい。
「ゆうとー、走らなくていいよ~」
「平気だよー。りくー。久しぶりだね!」
「悠人君。こんにちはー」
理久のほんわかした笑顔で迎えられた。佐久弥と二人並んでいると、よく似た顔立ちの兄弟だと分かる。しっかり者の兄と、天真爛漫な弟という組合わせだ。大きなボストンバッグを肩から掛けている。
「その荷物、重そうだねー」
「甘酒の材料だよ。白ご飯、酒こうじ、特製の水。こっちに甘酒製造機が入っているんだよ」
黒崎さんが抱えている段ボールを指した。物怖じしない子で、ド迫力の黒崎さんにも動じない。甘え上手なタイプだ。それも嫌味がないという、お坊ちゃま的な雰囲気だ。理久が作った“一人分の甘酒製造機”の試作品を見てもらいたいと、黒崎さんに猛プッシュしたそうだ。佐久弥が言い聞かせたが、見てもらうのだと言って譲らなかったようだ。見習うべき精神だ。
「……ありがとうございました。理久のことも呼んで頂いて」
「……こちらこそ。理久君の発明に興味があった」
佐久弥が兄らしく振舞っている。夏樹が早瀬と一緒に家の中へ入った。あの2人も仲が良い。最近になって分かったのは、考え方や雰囲気が似ているということだ。きっと早瀬のような男になるのだろう。
それなら、自分はどうだろう?ふと隣にいる男を見た。佐久弥のようになりそうで怖い。思い浮かんだ姿を追い払い、さっさと家の中へ入った。
坂を上がると森のような場所が見えてきた。小さな門の前通り過ぎ、大きな門から車で入った。街よりも気温が低く感じるのは、木が多いからだろう。車から降りると、やっぱり涼しいと感じた。
ジャリジャリ……。
白い砂利を踏みながら小道へ出た。どこからか甘い匂いが漂ってきた。マフィンを焼いたのだろう。早瀬が差し入れの入った紙袋を持ち、俺のことを促した。沢山持っているから手伝いたい。
「はい、行こうか」
「裕理さん。それぐらいは持てるよ」
「いいから。左手も大事にしなさい。……もう集まっているぞ」
「ああ、ホントだ。おーーーい!」
夏樹たちを見つけた。佐久弥と理久も到着していて、アンと遊んでいた。こっちに向かって手を振っているから急ぎたい。
「ゆうとー、走らなくていいよ~」
「平気だよー。りくー。久しぶりだね!」
「悠人君。こんにちはー」
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「その荷物、重そうだねー」
「甘酒の材料だよ。白ご飯、酒こうじ、特製の水。こっちに甘酒製造機が入っているんだよ」
黒崎さんが抱えている段ボールを指した。物怖じしない子で、ド迫力の黒崎さんにも動じない。甘え上手なタイプだ。それも嫌味がないという、お坊ちゃま的な雰囲気だ。理久が作った“一人分の甘酒製造機”の試作品を見てもらいたいと、黒崎さんに猛プッシュしたそうだ。佐久弥が言い聞かせたが、見てもらうのだと言って譲らなかったようだ。見習うべき精神だ。
「……ありがとうございました。理久のことも呼んで頂いて」
「……こちらこそ。理久君の発明に興味があった」
佐久弥が兄らしく振舞っている。夏樹が早瀬と一緒に家の中へ入った。あの2人も仲が良い。最近になって分かったのは、考え方や雰囲気が似ているということだ。きっと早瀬のような男になるのだろう。
それなら、自分はどうだろう?ふと隣にいる男を見た。佐久弥のようになりそうで怖い。思い浮かんだ姿を追い払い、さっさと家の中へ入った。
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