死神

桜庭

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死神

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老婆がベッドに寝ている。傍に若い男がいる。

「何かお話してくれる」

「僕は父とよく釣りに行きました。僕は全然ダメでし

た。父に『どうしてそんなに釣れるの?』父は『釣り

にはコツがいるんだよ』僕はコツをつかむために釣り

をしました」

老婆が微笑みながら目をつぶっている。

男は老婆の手を布団に入れる。

ドアが開き、男が入ってくる。

「眠りましたね」

「お前も大分コツがつかめたな」

死神が大きなカマを振りがぶる。
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