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お側で見守らせてください。
しおりを挟む「殿下、起きてくださいませ。」
「ああ...おはよう。アリエッタ。」
朝になるとウィリアム王子を起こし、身支度の準備をする。
拾われてからは侍女という扱いではあるが、堅苦しいわけではなくまるで兄妹のように暖かく接してくれた。
何もなかった私をここまで育ててくれたようなものだ。
身分の違いなんて忘れて、そんな彼にいつの間にか惹かれてしまっていたのだ。
しかし、そんな想いは届くこともない。
「今日は、ルーシー令嬢とお会いして、その後パーティーですから気合を入れましょう」
「そうだな」
そう言って嬉しそうに笑った。
そう、この恋は叶わない。
ウィリアム王子には婚約者がいるのだから。
ルーシー令嬢のお話をする時は、とても笑顔になる。本当に愛しているのが伝わるくらいだ。
お二人ともとてもお美しく、横に並ぶと絵に描いたように綺麗なのである。
そんなお二人の邪魔なんて、出来もしない。ただの遣いなのだから。
それでも、時間ある限りその笑顔をお側で見守らせてください。
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