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03 増えない友達
増えない友達その7
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――大阪府平仮名警察署特殊班
「――と言うわけで、亜金は暫くハワイに行くことになる」
エリーが、そう言って亜金の背中を叩く。
大阪府警に在籍しているギフト能力者たちが大勢集まる中、亜金がその前で緊張した様子で、周りを見て頭を下げる。
「あの、よろしくおねがいします」
「頑張ってこいよー」
男子警察官のひとりが亜金にエールを送る。
そして、拍手が送られる。
亜金は、照れ笑いを浮かべながら頭をペコペコ下げた。
「ところで俺、英語を話すことが出来ないのですが……」
亜金が、エリーにそう言うとエリー小さく笑った。
「問題ない。
ギフト仙人が、翻訳の能力を与えてくれる」
「ギフト仙人?」
「そうだ。
1000を超えるギフト能力を扱えるありがたーい仙人だ。
その人は、ギフト能力を分け与える能力を持っている。
その仙人から亜金は、翻訳の能力を貰うことになる。
翻訳の能力があれば、何処の人とだって話ができるようになる。
凄いんだぞ!ギフト仙人は……」
エリーは、ギフト仙人の偉大さを亜金の隣で語った。
「そうなんですか……」
「ああ。
それと亜金はその仙人の元で研修を受けることになる。
まぁ、怖い人ではないから安心したまえ」
エリーは、そう言うとケラケラと笑った。
「そ、そうなんですか……」
その光景を見た王次たちはコソコソと仲間内で会話した。
「亜金くん大丈夫かな?」
「大丈夫でしょ」
王次の問に心が答える。
「まぁ、ギフト仙人は強い方だ。
亜金も強く鍛えてくれるんじゃないのか?」
和久が総言葉を付け足した。
「そうだといいけど……」
王次が心配そうにそう言うとエリーが、苦笑いを浮かべる。
「ちなみに、ハワイまで行く費用は自腹だ」
「え?」
亜金の顔が固まる。
「あらら……亜金ちゃんの友達が減るのね」
心がそう言うと和久が首を傾げた。
「友達?」
「亜金くんはお金が友達なのよ」
「そんなにあいつ金を持っているのか?」
「いいえ、あの子の友達は、そんなに増えないのよ」
心がそう言ってクスリと笑う。
「だんだん亜金が可哀想になってきたぞ……
女からも愛されねぇ、金はない。
キツイな……」
和久が、同情の目で亜金を見る。
「そうですね……」
玉藻が、和久の斜め後ろから声を出す。
「って、玉藻ちゃんもギフト能力者だったの?」
王次が、驚きの口調で声を出す。
「はい、身体能力をあげる肉体強化の能力を持っています」
「そうか……
嬢ちゃんも能力者だったとはな……」
和久が、そう言って玉藻の方を見る。
「はい」
「じゃ、これからは私たちと一緒ってことね」
心が、そう言って笑う。
「はい。よろしくお願いします」
玉藻がそう言うと心も「よろしくお願いします」と言った。
「亜金にはさっそくでは悪いが明後日には日本を出てハワイに向かってもらう。
では、今日は色々雑務があるのでな、特殊班は今日はもうあがっていいぞ」
エリーが、そう言うと待機室を出た。
「もうあがっていいのなら今日は、亜金を送る為飲みに行こうぜ!」
和久が、嬉しそうに笑う。
「そうね、それもいいかも……
玉藻ちゃんも来るわよね?」
心がそう言うと玉藻は頷いた。
「はい」
玉藻は小さく笑った。
「――と言うわけで、亜金は暫くハワイに行くことになる」
エリーが、そう言って亜金の背中を叩く。
大阪府警に在籍しているギフト能力者たちが大勢集まる中、亜金がその前で緊張した様子で、周りを見て頭を下げる。
「あの、よろしくおねがいします」
「頑張ってこいよー」
男子警察官のひとりが亜金にエールを送る。
そして、拍手が送られる。
亜金は、照れ笑いを浮かべながら頭をペコペコ下げた。
「ところで俺、英語を話すことが出来ないのですが……」
亜金が、エリーにそう言うとエリー小さく笑った。
「問題ない。
ギフト仙人が、翻訳の能力を与えてくれる」
「ギフト仙人?」
「そうだ。
1000を超えるギフト能力を扱えるありがたーい仙人だ。
その人は、ギフト能力を分け与える能力を持っている。
その仙人から亜金は、翻訳の能力を貰うことになる。
翻訳の能力があれば、何処の人とだって話ができるようになる。
凄いんだぞ!ギフト仙人は……」
エリーは、ギフト仙人の偉大さを亜金の隣で語った。
「そうなんですか……」
「ああ。
それと亜金はその仙人の元で研修を受けることになる。
まぁ、怖い人ではないから安心したまえ」
エリーは、そう言うとケラケラと笑った。
「そ、そうなんですか……」
その光景を見た王次たちはコソコソと仲間内で会話した。
「亜金くん大丈夫かな?」
「大丈夫でしょ」
王次の問に心が答える。
「まぁ、ギフト仙人は強い方だ。
亜金も強く鍛えてくれるんじゃないのか?」
和久が総言葉を付け足した。
「そうだといいけど……」
王次が心配そうにそう言うとエリーが、苦笑いを浮かべる。
「ちなみに、ハワイまで行く費用は自腹だ」
「え?」
亜金の顔が固まる。
「あらら……亜金ちゃんの友達が減るのね」
心がそう言うと和久が首を傾げた。
「友達?」
「亜金くんはお金が友達なのよ」
「そんなにあいつ金を持っているのか?」
「いいえ、あの子の友達は、そんなに増えないのよ」
心がそう言ってクスリと笑う。
「だんだん亜金が可哀想になってきたぞ……
女からも愛されねぇ、金はない。
キツイな……」
和久が、同情の目で亜金を見る。
「そうですね……」
玉藻が、和久の斜め後ろから声を出す。
「って、玉藻ちゃんもギフト能力者だったの?」
王次が、驚きの口調で声を出す。
「はい、身体能力をあげる肉体強化の能力を持っています」
「そうか……
嬢ちゃんも能力者だったとはな……」
和久が、そう言って玉藻の方を見る。
「はい」
「じゃ、これからは私たちと一緒ってことね」
心が、そう言って笑う。
「はい。よろしくお願いします」
玉藻がそう言うと心も「よろしくお願いします」と言った。
「亜金にはさっそくでは悪いが明後日には日本を出てハワイに向かってもらう。
では、今日は色々雑務があるのでな、特殊班は今日はもうあがっていいぞ」
エリーが、そう言うと待機室を出た。
「もうあがっていいのなら今日は、亜金を送る為飲みに行こうぜ!」
和久が、嬉しそうに笑う。
「そうね、それもいいかも……
玉藻ちゃんも来るわよね?」
心がそう言うと玉藻は頷いた。
「はい」
玉藻は小さく笑った。
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