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08 イツワリのカガクシャ

79 炎の大剣

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「あああああ……」

 セロが苦しそうに頭を押さえる。

「色んな情報が入ったな」

 ジャキがそういってセロの肩を叩いた。

「糞が」

 唾を吐く。

「どうして死なない?」

 ジャキが尋ねる。

「決まっているだろ?
 俺が特別だからだよ!」

 ジルが嬉しそうに笑う。

「そうかよ」

 ジャキが銃口をジルに向ける。

「そんなんで死ぬかよ」

 ジャキは問答無用でジルの頭を撃ち抜く。

「これで終わりだ」

 しかし、ジルは笑い声をあげて言った。

「だから死なねぇよ」

「糞が、化物かよ」

「……ああそうさ。
 俺は化物!亜金と同じ化物!
 今ならアイツの気持ちわかるぜ?
 破壊したい気持ちを押さえるのに必死だったんだな!」

「……糞が!」

 ジャキは何度もジルの頭に銃弾を撃ち込む。

「死なねぇって言っているだろ?
 諦めろジャキ!俺はゾンビじゃない!」

 ジルは、そういって豪快に笑う。

「だったら殺すまでだよ」

 丹歌が現れる。

「亜金!現れたか!」

「僕の名前は丹歌だ。
 亜金じゃない」

「劣等機種の亜金!
 金にならないαタイプの亜金!
 お前を殺すため!最強の大剣を調教したんだ!」

 ジルはそういって大剣を召喚した。

「調教?」

 丹歌が首をかしげる。

「意思を持った剣だ!聞いたことあるだろう?
 天使の武器、神すら傷つける武器!伝説の大剣!プレゲトンだ!」

 ジルはそういって大剣を構えた。

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