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「おウチの電話番号とかわかるかな?」
若いスタッフの質問に美穂ちゃんは、首を振った。
美穂の持ち物と言えば、小さなクマのぬいぐるみが、ひとつだけ
「警察に連絡しますか?」
スタッフの誰かが言った。
しかし、迷子の可能性も捨て切れず、警察に連絡という訳にもいかなかった。
すると、この状況に不安を感じたのか美穂は、深雪のスカートの裾をひっぱった。
「どうしたのかな?」
と、深雪は美穂に目線を合わせて尋ねた。
すると美穂はクマのぬいぐるみの背中のファスナーを開た。
そして、美穂はそこから携帯電話を取り出した。
「これでママとお話できるよ♪」
と、満面な笑みを浮かべながら深雪に携帯電話を渡した。
スタッフの人が深雪からその携帯電話を借りた。
そして、すぐにその子の親に連絡を入れた。
そして、暫く電話のやりとりが続いた。
電話を担当したスタッフが、泣きそうな顔をして話しかけて来た。
「『夜に迎えに行くからそれまで、預かって欲しい』
と言われまして
その、断ったのですが、一方的に電話を切られてしまいまして」
「あのよろしければ暫くここにいますよ?」
深雪が、そう言うとスタッフは苦笑いを浮かべながら言った。
「折角のデート邪魔しちゃ悪いので・・・
ここは、私がやりますので楽しんで来てください」
若いスタッフの質問に美穂ちゃんは、首を振った。
美穂の持ち物と言えば、小さなクマのぬいぐるみが、ひとつだけ
「警察に連絡しますか?」
スタッフの誰かが言った。
しかし、迷子の可能性も捨て切れず、警察に連絡という訳にもいかなかった。
すると、この状況に不安を感じたのか美穂は、深雪のスカートの裾をひっぱった。
「どうしたのかな?」
と、深雪は美穂に目線を合わせて尋ねた。
すると美穂はクマのぬいぐるみの背中のファスナーを開た。
そして、美穂はそこから携帯電話を取り出した。
「これでママとお話できるよ♪」
と、満面な笑みを浮かべながら深雪に携帯電話を渡した。
スタッフの人が深雪からその携帯電話を借りた。
そして、すぐにその子の親に連絡を入れた。
そして、暫く電話のやりとりが続いた。
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「『夜に迎えに行くからそれまで、預かって欲しい』
と言われまして
その、断ったのですが、一方的に電話を切られてしまいまして」
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