if~もう一度君に出会えたなら

はらぺこおねこ。

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何も無かったように日が過ぎて・・・
何も無かったように会社に来て
何も無かったように深雪と愛し合う。

仕事に行けば研究に没頭した。

まるで、銘を救うことが出来なかった事から逃げるように・・・

もう一度、薬を作るか?
だけど、銘救えば深雪が死ぬのだ。
そして、深雪を救えば銘が・・・

俺の中で、何かと何かが戦っていた。。

「ねぇ
 最近元気ないよ?」

ベットで横たわる俺を見て、深雪は心配そうに俺の目を見つめた。

深雪の目は、不安の色で満ち溢れ、そして今にも涙を零しそうだった。

「そんなことない」

「嘘
 私にプロポーズした次の日から少し元気が無いよ」

何も言い返せなかった。
何も浮かばなかった。

出来た事と言えば、キスをして誤魔化す事だけだった。
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