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「深雪!」
深雪は涙を浮かべながら震える声で言った。
「伸二のバカ。
ちゃんと、刺さないとダメじゃない。
私が居ないと、本当にダメだね・・・」
深雪は、小さく震えながら、涙を流していた。
「でもね
刺さないでくれてありがとう
やっぱ、私ね。伸二の事」
深雪は、唾を飲み込み涙で顔をぐしゃぐしゃにしながら呟いた。
「大好きだよ」
そして、無理に作った笑顔ではなく
本当に幸せな顔で笑顔を作った後
深雪の姿が消えていった
薬の効果が切れたのだ。
この薬は、個人差はあるけれど、そんなに長い間過去に居る事はできない。
そして、俺もまた
意識を失うような感覚に覆われ
そして、目を閉じた
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刺さないでくれてありがとう
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「大好きだよ」
そして、無理に作った笑顔ではなく
本当に幸せな顔で笑顔を作った後
深雪の姿が消えていった
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