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06 バレンタインデー・キック
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ドキドキ。
ある女の子が胸をときめかせている。
女の子の名前は蘭。
柔道一筋の女の子。
恋をすれば立派な乙女。
蘭は今日も立派に一本背負い。
毎日毎日一本背負い。
恋する男の子の名前は龍一。
ピアノ一筋のメガネっ子。
地味でおとなしい龍一。
でも、龍一はどんな人の心を響かせることができる音楽の才能がありました。
蘭も響かされた人のひとりです。
試合で負け続け。
柔道をやめようと思ったとき。
ふと龍一の音楽が蘭の耳に響きました。
龍一は地味で正直イケメンでもないのでライバルらしいライバルがひとりもいません。
でもただひとり、龍一の幼馴染である歩だけが蘭の心のライバル。
歩は家庭科部で料理が得意です。
蘭はバレンタインの日手作りチョコを作ろうと色々研究をしました。
板チョコを湯煎して固形のチョコを作る。
そんな料理ですら蘭は作ったことがありません。
だからドキドキしながら、時にはチョコを焦がし。
ときには鍋も焦がし。
試行錯誤の2ヶ月間
蘭はクリスマスよりも前からバレンタインのチョコの研究を続けました。
そしてやってきたバレンタインの日。
蘭はチョコを龍一に渡そうと心臓をときめかせ。
龍一の前に飛び出ました。
でも、龍一はすでにチョコを持っていました。
「あ……」
蘭は思わずチョコを隠します。
「ん?君は?」
「あ、私のことなんか知らないよね。
えっと私の名前は――」
「えっと、柔道部のなんとか蘭さん」
「あ、草薙 蘭です。
知っていてくれたんだ。
嬉しいな」
蘭は少し照れそして少し戸惑い。
頬を赤らめました。
「うん、柔道が強いんだよね。
たまに僕のピアノを聞きに来てくれてる」
「あ、うん。
なんだ、バレてたか」
少し気まずい空気。
「だって、僕の音楽を聞いてくれるの、歩か君かくらいだもん」
「歩ちゃんって家庭科部の?」
「うん、なんだ君、歩と知り合いなんだ?」
「知り合いじゃないよ。
歩ちゃん、美人だし頭もいいし料理も出来るから有名だもん」
「そっか」
龍一が何故か照れます。
「うん。
あのね、あの……」
蘭は照れながら、それでいてチョコを隠しながらモジモジします。
「うん」
「チョコレート作ったんだけど。
いらないよね」
「え?」
龍一は驚きます。
「いらないよね、歩ちゃんのチョコのほうが美味しいもんね」
「うんん、欲しいな」
「え?」
「だって、君が作ってくれたんでしょ?」
「うん」
「だったら食べる」
龍一が笑顔で答えます。
「でも……」
蘭は不安です。
多分義理だと思われる。
本命なのに……
そう思うと何故か涙があふれる。
「ごめん」
蘭は思わず謝る。
「え?」
そして、蘭は走ります。
龍一から逃げたのです。
「……あ、待ってよ」
「追いかけてこないで!えい!」
蘭はそういって龍一の腹部を蹴りました。
「痛い」
龍一はその場に崩れました。
蘭はこれで終わったと思っていました。
しかし、物語は終わりません。
次回、ホワイトデー・キッス。
蘭の願いは叶うのでしょうか?
ある女の子が胸をときめかせている。
女の子の名前は蘭。
柔道一筋の女の子。
恋をすれば立派な乙女。
蘭は今日も立派に一本背負い。
毎日毎日一本背負い。
恋する男の子の名前は龍一。
ピアノ一筋のメガネっ子。
地味でおとなしい龍一。
でも、龍一はどんな人の心を響かせることができる音楽の才能がありました。
蘭も響かされた人のひとりです。
試合で負け続け。
柔道をやめようと思ったとき。
ふと龍一の音楽が蘭の耳に響きました。
龍一は地味で正直イケメンでもないのでライバルらしいライバルがひとりもいません。
でもただひとり、龍一の幼馴染である歩だけが蘭の心のライバル。
歩は家庭科部で料理が得意です。
蘭はバレンタインの日手作りチョコを作ろうと色々研究をしました。
板チョコを湯煎して固形のチョコを作る。
そんな料理ですら蘭は作ったことがありません。
だからドキドキしながら、時にはチョコを焦がし。
ときには鍋も焦がし。
試行錯誤の2ヶ月間
蘭はクリスマスよりも前からバレンタインのチョコの研究を続けました。
そしてやってきたバレンタインの日。
蘭はチョコを龍一に渡そうと心臓をときめかせ。
龍一の前に飛び出ました。
でも、龍一はすでにチョコを持っていました。
「あ……」
蘭は思わずチョコを隠します。
「ん?君は?」
「あ、私のことなんか知らないよね。
えっと私の名前は――」
「えっと、柔道部のなんとか蘭さん」
「あ、草薙 蘭です。
知っていてくれたんだ。
嬉しいな」
蘭は少し照れそして少し戸惑い。
頬を赤らめました。
「うん、柔道が強いんだよね。
たまに僕のピアノを聞きに来てくれてる」
「あ、うん。
なんだ、バレてたか」
少し気まずい空気。
「だって、僕の音楽を聞いてくれるの、歩か君かくらいだもん」
「歩ちゃんって家庭科部の?」
「うん、なんだ君、歩と知り合いなんだ?」
「知り合いじゃないよ。
歩ちゃん、美人だし頭もいいし料理も出来るから有名だもん」
「そっか」
龍一が何故か照れます。
「うん。
あのね、あの……」
蘭は照れながら、それでいてチョコを隠しながらモジモジします。
「うん」
「チョコレート作ったんだけど。
いらないよね」
「え?」
龍一は驚きます。
「いらないよね、歩ちゃんのチョコのほうが美味しいもんね」
「うんん、欲しいな」
「え?」
「だって、君が作ってくれたんでしょ?」
「うん」
「だったら食べる」
龍一が笑顔で答えます。
「でも……」
蘭は不安です。
多分義理だと思われる。
本命なのに……
そう思うと何故か涙があふれる。
「ごめん」
蘭は思わず謝る。
「え?」
そして、蘭は走ります。
龍一から逃げたのです。
「……あ、待ってよ」
「追いかけてこないで!えい!」
蘭はそういって龍一の腹部を蹴りました。
「痛い」
龍一はその場に崩れました。
蘭はこれで終わったと思っていました。
しかし、物語は終わりません。
次回、ホワイトデー・キッス。
蘭の願いは叶うのでしょうか?
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