嘘恋

はらぺこおねこ。

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04 5月5日

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 僕が、目を覚ますと同時に携帯が低く唸った。
 はるかさんからの電話か……
 僕は、静かに電話に出た。

「はい。
 葛城です」

「あ、真治!
 おはよー。
 さっそくだけどさー
 今日も遊ぼうよ!」

「遊ばない……」

 なんか、そんな気分じゃない。

「仕事?」

「仕事は休みだよ」

「もしかして私のこと嫌い?」

 なんでそうなるの?
 女ってわかんない。

「嫌いじゃないよ」

「じゃ、好き?」

「さぁ?」

 何が聞きたいの?
 何が言いたいの?

「じゃ、今日は真治の家に突撃だ!」

「は?」

 するとすぐに僕の家のインターフォンが鳴らされた。

「あ、誰か来たみたい。
 電話を切るね!」

 誰かは知らないけど助かった。
 電話を切るきっかけが出来た。

「え。ちょっと!」

 僕は、すぐに電話を切った。
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