嘘恋

はらぺこおねこ。

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04 5月5日

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「はるかさんってキス好きなの?」

 僕は、素朴な疑問を聞いてみた。

「真治は、キスは嫌い?」

「わかんない」

「そっか」

 はるかさんは、小さく笑う。
 そして、今度は僕の唇にキスをした。
 はるかさんの舌が僕の舌を絡める。
 変な感じ、まるで舌が生きているみたいだ。

 僕たちは、暫くキスを続けた。
 そして、そのあとはるかさんが言った。

「私、好きな人とのキスは好きだよ」

 はるかさんのその目は嬉しそうだった。

「そっか……」

 本当に僕のこと好きなのかな?

「でもね。
 真治のキスは、なんか今までのよりもっと好き」

「ふーん」

「あー。
 信じてないでしょ?
 女の子からしてみれば大事なことなんだぞー」

「あっそ……」

 僕は、はるかさんの部屋を出た。
 このままこの場所にいると、はるかさんを押し倒してしまいそうだ。
 押し倒したことがないから、きっと傷つける。
 もっとさらに深く傷つける。
 だって、僕はバケモノなのだから……
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