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05 魔法使いの恋人候補

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「今日も飲みに行きませんか?」

「え?」

 笹山さんは、目を丸くして驚いた。

「フラれたモノ同士、仲良く飲み明かしましょう。
 どうせ明日は休みなんですし」

「あはは、ありがとうやで。
 でも、まだジュース一杯しか飲んでへんやろ?
 ドリンクバーを頼んだのに何か損した気分になるやん」

「知ってます?
 ドリンクバーのジュースって一杯5円~10円らしいですよ?」

「へぇー
 じゃ、今日は20杯はここで飲もう」

「……わかりました」

「堪忍な」

「いえ、別に謝らなくても……」

「お互いフラれた事は、忘れよう」

笹山さんは、そう言ってニッコリと微笑んだ。
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