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03 バケツのお月さまひとつ
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――試験当日
「さーて!みんなのってるかい?」
国家魔道士として名高い魔道士ティコがマイク片手に元気よく尋ねました。
しかし、受験者たちは、緊張でそれどころではありません。
「もう!ノリが悪い子たちは失格だぞ―」
ティコの言葉に受験生たちはいいます。
「そんな横暴な……」
「それが社会人ってことよ。
ノリが悪いければ生きていけないわよ?
魔道士ってそういう社会よ?」
ティコの言葉にひとりの受験生が手をあげます。
「さっさとはじめてくれ」
「はいはい」
ティコは、ため息混じりにいいます。
「じゃ、試験は至ってシンプル。
私にダメージを与えれたら合格よ。
でも、私の攻撃にダメージを喰らうと……失格でーす。
ではでは張り切ってスタート!」
ティコは、そういってマイクを投げます。
マイクが地面に落ちた瞬間。
受験生たちは一斉に魔法を放ちました。
「精霊魔法ね。
でも、それでは私は倒せないかな」
ティコは、自分に向けられ放たれた無数の魔法を手や足を使いきれいに弾き飛ばしました。
「きゃ」
「うわ」
次々と悲鳴が聞こえてきます。
ダメージを受けた受験生たちは、場外へとワープさせられていきます。
「凄い……」
亜金は、ただただ驚くだけです。
そして、あっというまに会場には亜金とティコだけが残されます。
「君でラストだね。
今年は合格者0かな?」
亜金は、考えます。
どうすればダメージを与えれるか……
「もしかして勝てるとか思ってないよね?」
ティコの言葉に亜金は首を横に振ります。
「貴方にダメージを与えれる方法を探しています」
「へぇ」
ティコは笑いました。
「精霊魔法ならほとんど跳ね返すことが出来る能力なのですか?」
亜金の質問にティコはうなずきます。
「よくわかったわね」
「だって500人はいた人の魔法を弾くなんて普通の人には無理ですよ」
するとティコは、亜金の背後にまわります。
「そうよ?普通の人は国家魔道士にはなれないの」
ティコのその言葉は、誰よりも深く。
そして、恐ろしいものでした。
「さーて!みんなのってるかい?」
国家魔道士として名高い魔道士ティコがマイク片手に元気よく尋ねました。
しかし、受験者たちは、緊張でそれどころではありません。
「もう!ノリが悪い子たちは失格だぞ―」
ティコの言葉に受験生たちはいいます。
「そんな横暴な……」
「それが社会人ってことよ。
ノリが悪いければ生きていけないわよ?
魔道士ってそういう社会よ?」
ティコの言葉にひとりの受験生が手をあげます。
「さっさとはじめてくれ」
「はいはい」
ティコは、ため息混じりにいいます。
「じゃ、試験は至ってシンプル。
私にダメージを与えれたら合格よ。
でも、私の攻撃にダメージを喰らうと……失格でーす。
ではでは張り切ってスタート!」
ティコは、そういってマイクを投げます。
マイクが地面に落ちた瞬間。
受験生たちは一斉に魔法を放ちました。
「精霊魔法ね。
でも、それでは私は倒せないかな」
ティコは、自分に向けられ放たれた無数の魔法を手や足を使いきれいに弾き飛ばしました。
「きゃ」
「うわ」
次々と悲鳴が聞こえてきます。
ダメージを受けた受験生たちは、場外へとワープさせられていきます。
「凄い……」
亜金は、ただただ驚くだけです。
そして、あっというまに会場には亜金とティコだけが残されます。
「君でラストだね。
今年は合格者0かな?」
亜金は、考えます。
どうすればダメージを与えれるか……
「もしかして勝てるとか思ってないよね?」
ティコの言葉に亜金は首を横に振ります。
「貴方にダメージを与えれる方法を探しています」
「へぇ」
ティコは笑いました。
「精霊魔法ならほとんど跳ね返すことが出来る能力なのですか?」
亜金の質問にティコはうなずきます。
「よくわかったわね」
「だって500人はいた人の魔法を弾くなんて普通の人には無理ですよ」
するとティコは、亜金の背後にまわります。
「そうよ?普通の人は国家魔道士にはなれないの」
ティコのその言葉は、誰よりも深く。
そして、恐ろしいものでした。
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