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02 繋ぐ手
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壱は、ジャージを着たピノと共に駅に向かった。
するとメガネのショートカットの女性が壱の方を見ていた。
「あ、美知子さん。
おはようございます」
壱は、その女性に挨拶をした。
するとその女性は小さく言葉を放つ。
「……35分」
「え?」
壱は、その言葉に首を傾げる。
「35分早いですね。
デートは、30分前に行動ですよ」
「あ……えっと」
壱は、戸惑う。
「そう戸惑わないでください。
お兄ちゃんと呼びますよ?」
「えー。
それは、困るなー」
壱が、苦笑いを浮かべながら小さく笑う。
「壱、この人だれ?」
ピノが、少し警戒しながらそう言った。
「あ、この人は――」
「海道 美知子です」
美知子が、そう言ってメガネの縁に手を当てる。
「美知子……さん?」
「そう美知子さんです。
貴方がピノさんですね?」
美知子の問にピノは元気よく答える。
「うん!
ピノがピノだよ!」
「元気がいいですね。
ピノさんにはなまるをあげましょう!」
美知子は、そう言って笑うと指先でマルを描いた。
「わーい。
はなまるだー」
ピノは、無邪気に笑う。
「でも、壱さんにはバツです!」
「え?どうして?」
壱が首を傾げると美知子は、ため息をつく。
「わかりませんか?
こんな可愛い女の子にジャージで歩かせるなんて!
ダメですよ!レッツドレスアップです!」
美知子は、そう言ってピノの手を引っ張った。
「どれすあっぷ?」
ピノが戸惑いながらそのまま美知子に引っ張られた。
壱は、そのふたりのあとを静かについて歩いた。
そして着いた場所は、ゴスロリショップ。
「ここは……?」
壱が入りにくそうな表情を浮かべる。
「ゴスロリショップです。
この店は、アリスをモチーフとしたゴシック・ロリータショップなのでピノさんが着ると……
あらまぁ不思議!本物のゴスロリになれます!」
「えっと……?」
「ゴシック・ロリータよ!
永遠なれー!」
美知子が、そういうとピノも真似して言った。
「なれー」
そして、ふたりはそのままお店の中へと消えた。
するとメガネのショートカットの女性が壱の方を見ていた。
「あ、美知子さん。
おはようございます」
壱は、その女性に挨拶をした。
するとその女性は小さく言葉を放つ。
「……35分」
「え?」
壱は、その言葉に首を傾げる。
「35分早いですね。
デートは、30分前に行動ですよ」
「あ……えっと」
壱は、戸惑う。
「そう戸惑わないでください。
お兄ちゃんと呼びますよ?」
「えー。
それは、困るなー」
壱が、苦笑いを浮かべながら小さく笑う。
「壱、この人だれ?」
ピノが、少し警戒しながらそう言った。
「あ、この人は――」
「海道 美知子です」
美知子が、そう言ってメガネの縁に手を当てる。
「美知子……さん?」
「そう美知子さんです。
貴方がピノさんですね?」
美知子の問にピノは元気よく答える。
「うん!
ピノがピノだよ!」
「元気がいいですね。
ピノさんにはなまるをあげましょう!」
美知子は、そう言って笑うと指先でマルを描いた。
「わーい。
はなまるだー」
ピノは、無邪気に笑う。
「でも、壱さんにはバツです!」
「え?どうして?」
壱が首を傾げると美知子は、ため息をつく。
「わかりませんか?
こんな可愛い女の子にジャージで歩かせるなんて!
ダメですよ!レッツドレスアップです!」
美知子は、そう言ってピノの手を引っ張った。
「どれすあっぷ?」
ピノが戸惑いながらそのまま美知子に引っ張られた。
壱は、そのふたりのあとを静かについて歩いた。
そして着いた場所は、ゴスロリショップ。
「ここは……?」
壱が入りにくそうな表情を浮かべる。
「ゴスロリショップです。
この店は、アリスをモチーフとしたゴシック・ロリータショップなのでピノさんが着ると……
あらまぁ不思議!本物のゴスロリになれます!」
「えっと……?」
「ゴシック・ロリータよ!
永遠なれー!」
美知子が、そういうとピノも真似して言った。
「なれー」
そして、ふたりはそのままお店の中へと消えた。
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