10 / 62
Scene.02 影のない男
10
無とブリ男が、教室から出るところを温かい目で見ている少年がいた。
ボクだ。
「黄昏くんは、一緒に行かないの?」
早良は、勇気を振り絞ってボクに声をかけた。
「お……?
早良は、転入生より黄昏が好みか?」
清空が、そう言うと早良は少し照れる。
「そう言うんじゃないって……」
「僕は、お呼びじゃないから……」
ボクは、小さな声でそう答えると早良が尋ねる。
「友だちじゃないの?」
「友だち……?」
ボクが首を傾げる。
「違うの?」
早良が、再びボクに尋ねる。
「わかんない……」
「そっか」
早良が、そう言って小さく息を吐く。
「何をしている?」
すると無が早良の後ろに立っていた。
「へ?」
早良の背筋が一瞬凍る。
「何をしていると聞いている」
無が、そう言って早良に近づく。
「何もしてないぞ」
清空が、そっと答える。
「そうか。
ならいい」
無が、そっけなく答えるとボクの前の席に座る。
「で、転入生とは何の話をしたんだ?」
清空が、そう尋ねるとブリ男が答える。
「お手洗いの場所をお伺いしていました」
「ひゃ!ブリ男さん!」
早良が驚く。
思わずブリ男の名前を呼ぶ。
「はい」
ブリ男がニッコリと笑う。
「って知り合いなのか?」
清空が、少し驚く。
「えっと、夢の中で出逢った人?」
「ん?どういうことだ?」
清空が、早良に尋ねる。
「魔法少女の夢……?」
早良が、そう言ってブリ男の方を見る。
「あれは、夢じゃありませんよ」
ブリ男が、そう言ってニッコリと笑った。
ボクだ。
「黄昏くんは、一緒に行かないの?」
早良は、勇気を振り絞ってボクに声をかけた。
「お……?
早良は、転入生より黄昏が好みか?」
清空が、そう言うと早良は少し照れる。
「そう言うんじゃないって……」
「僕は、お呼びじゃないから……」
ボクは、小さな声でそう答えると早良が尋ねる。
「友だちじゃないの?」
「友だち……?」
ボクが首を傾げる。
「違うの?」
早良が、再びボクに尋ねる。
「わかんない……」
「そっか」
早良が、そう言って小さく息を吐く。
「何をしている?」
すると無が早良の後ろに立っていた。
「へ?」
早良の背筋が一瞬凍る。
「何をしていると聞いている」
無が、そう言って早良に近づく。
「何もしてないぞ」
清空が、そっと答える。
「そうか。
ならいい」
無が、そっけなく答えるとボクの前の席に座る。
「で、転入生とは何の話をしたんだ?」
清空が、そう尋ねるとブリ男が答える。
「お手洗いの場所をお伺いしていました」
「ひゃ!ブリ男さん!」
早良が驚く。
思わずブリ男の名前を呼ぶ。
「はい」
ブリ男がニッコリと笑う。
「って知り合いなのか?」
清空が、少し驚く。
「えっと、夢の中で出逢った人?」
「ん?どういうことだ?」
清空が、早良に尋ねる。
「魔法少女の夢……?」
早良が、そう言ってブリ男の方を見る。
「あれは、夢じゃありませんよ」
ブリ男が、そう言ってニッコリと笑った。
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。