まじかるブリキュア

はらぺこおねこ。

文字の大きさ
22 / 62
Scene.03 清らかな空

22

「私は、ブリキュア・サーラ!
 魔法少女ブリキュア・サーラ!
 ここに参上!」

 サーラが、そう言って弓を構える。

「弓使いか……!
 羽ハッター!アイツを蜂の巣にしてやれ!」

 しかし、誰も返事を返さない。

「どうした?羽ハッター!」

 ジュウが、そう言って後ろを見る。
 するとそこに立っていたのは無だけだった。

「羽ハッター?
 そんなのどこにいる?」

「貴様。
 どうやって俺の部下を……」

 ジュウが、そう言って無を睨む。

「光あるところに影あり。
 影あるところなら俺に勝機はある。
 空を舞っていても地面につけば影の中に引き落とせるからな……」

「近藤 無……!
 お前は直接この手で!」

 ジュウがそう言ったとき背中に大きな衝撃を浴びせられる。

「お前の相手は私だ!」

 スカイハートが、ジュウの背中に蹴りを入れた。

「小娘が!いいだろう!
 貴様から蹴散らしてくれよう!」

 ジュウは、そう言って雄叫びを上げる。
 スカイハートの体すくむ。
 サーラが、矢を飛ばす。
 しかし、ジュウのシャウトによって弓を弾き飛ばした。
 ジュウは、サーラの方に目も向けずスカイハートに向かって突進した。
 ジュウの爪による攻撃をスカイハートが素手で防ぐ。

「スカイハートさん。
 防ぐだけでは倒せませんよ?」

 ブリ男がそう言うとサーラが、弓を向ける。

「だったら私が援護を!」

「ダメですよ。
 貴方の腕では、スカイハートさんに当たってしまいます」

「じゃ、どうすれば……」

 ブリ男の言葉にサーラが戸惑う。

「こういう時のブリ男です」

 ブリ男が、そう言って姿を消す。
 そして、疲労しているスカイハートの前に立つ。

「なんだ?
 魔界のサラリーマンが人間を助けるのか?」

 ジュウが、そう笑うとブリ男が笑う。

「いえ、取引です。
 死にたければ引いてもらえますか?」

「いい度胸だな。
 魔族が人間を助けるなど魔界で飛んだ笑いものになるぞ?」

「では、問います。
 貴方はどうして人を殺すのですか?」

「そんなの決まっている。
 目障りだからだ!」

「なら、決まりですよ。
 僕は、貴方が目障りだから貴方を殺す。
 魔族にそれ以上の理由がありますか?」

 ブリ男が、そう言ってジュウを睨んだ。
感想 0

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

父が再婚しました

Ruhuna
ファンタジー
母が亡くなって1ヶ月後に 父が再婚しました

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

さようなら婚約者

あんど もあ
ファンタジー
アンジュは、五年間虐げられた婚約者から婚約破棄を告げられる。翌日、カバン一つを持って五年住んだ婚約者の家を去るアンジュ。一方、婚約者は…。

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

三十年後に届いた白い手紙

RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。 彼は最後まで、何も語らなかった。 その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。 戴冠舞踏会の夜。 公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。 それは復讐でも、告発でもない。 三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、 「渡されなかった約束」のための手紙だった。 沈黙のまま命を捨てた男と、 三十年、ただ待ち続けた女。 そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。 これは、 遅れて届いた手紙が、 人生と運命を静かに書き換えていく物語。