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Scene.04 勇気の鈴が鳴るとき
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「主らが我を殺すだと……?
俺が、ハッターと同じだ思うなよ」
ブルースが、大砲の弾を放つ。
その弾は、眩しく光る。
照明弾だ、
その光は、無の影を消した。
「俺の影が光に負けた……だと」
無が舌打ちを打つ。
「運が、悪いな……
人間よ。影で我を縛るアイデアは良かった。
しかし、影は光で消える!
よってお前らに勝ち目はない!」
それを聞いたブリ男が、小さく笑う。
「さて、それはどうでしょうか?
貴方、紛い物でしょう?」
「どういう意味だ?」
「やはり自分では気づいていないのですね。
貴方は、自分のことを『我』と呼んだり『俺』と呼んだり。
そして、口調が変わったり自己の安定がありません。
貴方は、名前のある怪人ではありませんね?
貴方は、フィサフィーによってハッターから作られた紛い物の名前のある怪人なのです」
ブリ男が、ビシッと指をブルースに向かって指した。
「我が、紛い物だというのか?
我は、フィサフィー様より名を頂いた名を持つ怪人ブルースぞ!」
ブルースが、そう言ってブリ男の方に向けて大砲を放つ。
ブリ男は、バリアでその大砲を防ぐ。
「ならば教えて差し上げましょう!
名を持つ怪人とは、ハタハタに実力を認められハタハタより直接名前を貰った存在のことです。
しかし、貴方はフィサフィーより名前をもらった……
つまり貴方は――」
ブリ男は、そこまで言ったときに言葉を止める。
凶悪な魔力を感じたからだ……
「そこまでにしてもらおうかのぅ」
禍々しい魔力。
それを放つ老人、フィサフィー。
それが目の前に現れたのだ。
「フィサフィー様。
どうしてこんなところに?」
ブルースが、震えながら声を出す。
「主を助けに来たのじゃよ」
「我を……ですか?」
ブルースの表情が怯えている。
「今、主を倒されて経験値にされるのは、まだ困るからのぅ」
「なんですの?
震えが止まりませんの」
カレジが、そう言って右手を押さえる。
「あの老人の名前は、フィサフィー。
ハタハタの忠実なる執事です。
今の僕たちが束になっても勝てない相手です」
無が、僕の前に立つ。
「そう警戒せんでもよい。
今日は、顔合わせ程度じゃ。
今のブルースでは、主らを倒せないことを知った。
まだまだ強化が必要なようじゃ……」
フィサフィーは、楽しそうに笑う。
「お前はどうしてボクを倒さない?
殺そうと思えば、前も今も殺せるだろう?」
無がそう尋ねる。
「ワシは怪人じゃないからのぅ。
その坊やを殺しても経験値は入るが、ハタハタ様の野望は果たせぬ」
フィサフィーが、そう言って笑うとブルースに近づく。
「さて、ブルース。
今日は、帰るぞ」
フィサフィーが、そう言うとブルースを連れて姿を消した。
俺が、ハッターと同じだ思うなよ」
ブルースが、大砲の弾を放つ。
その弾は、眩しく光る。
照明弾だ、
その光は、無の影を消した。
「俺の影が光に負けた……だと」
無が舌打ちを打つ。
「運が、悪いな……
人間よ。影で我を縛るアイデアは良かった。
しかし、影は光で消える!
よってお前らに勝ち目はない!」
それを聞いたブリ男が、小さく笑う。
「さて、それはどうでしょうか?
貴方、紛い物でしょう?」
「どういう意味だ?」
「やはり自分では気づいていないのですね。
貴方は、自分のことを『我』と呼んだり『俺』と呼んだり。
そして、口調が変わったり自己の安定がありません。
貴方は、名前のある怪人ではありませんね?
貴方は、フィサフィーによってハッターから作られた紛い物の名前のある怪人なのです」
ブリ男が、ビシッと指をブルースに向かって指した。
「我が、紛い物だというのか?
我は、フィサフィー様より名を頂いた名を持つ怪人ブルースぞ!」
ブルースが、そう言ってブリ男の方に向けて大砲を放つ。
ブリ男は、バリアでその大砲を防ぐ。
「ならば教えて差し上げましょう!
名を持つ怪人とは、ハタハタに実力を認められハタハタより直接名前を貰った存在のことです。
しかし、貴方はフィサフィーより名前をもらった……
つまり貴方は――」
ブリ男は、そこまで言ったときに言葉を止める。
凶悪な魔力を感じたからだ……
「そこまでにしてもらおうかのぅ」
禍々しい魔力。
それを放つ老人、フィサフィー。
それが目の前に現れたのだ。
「フィサフィー様。
どうしてこんなところに?」
ブルースが、震えながら声を出す。
「主を助けに来たのじゃよ」
「我を……ですか?」
ブルースの表情が怯えている。
「今、主を倒されて経験値にされるのは、まだ困るからのぅ」
「なんですの?
震えが止まりませんの」
カレジが、そう言って右手を押さえる。
「あの老人の名前は、フィサフィー。
ハタハタの忠実なる執事です。
今の僕たちが束になっても勝てない相手です」
無が、僕の前に立つ。
「そう警戒せんでもよい。
今日は、顔合わせ程度じゃ。
今のブルースでは、主らを倒せないことを知った。
まだまだ強化が必要なようじゃ……」
フィサフィーは、楽しそうに笑う。
「お前はどうしてボクを倒さない?
殺そうと思えば、前も今も殺せるだろう?」
無がそう尋ねる。
「ワシは怪人じゃないからのぅ。
その坊やを殺しても経験値は入るが、ハタハタ様の野望は果たせぬ」
フィサフィーが、そう言って笑うとブルースに近づく。
「さて、ブルース。
今日は、帰るぞ」
フィサフィーが、そう言うとブルースを連れて姿を消した。
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