まじかるブリキュア

はらぺこおねこ。

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Scene.05 謳うもの

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 ――昼休み

 つまらなそうに昼食を食べる少女がひとり。
 その少女に声をかける早良と清空。
 勇気は、少し驚いたが心のなかが暖かくなるのを感じた。

「勇気ちゃんとごはんを食べるのは、はじめてだね」

 早良が、嬉しそうに笑う。

「そうですわね」

 勇気が、ぎこちない笑みを浮かべる。
 勇気は誰かとこうして食事をするのは、はじめてだった。
 友だちと呼べるものがひとりもいなかったのだ。
 政治家の娘。
 それだけで、皆に嫌煙されていた。
 だから、こうやって誰かと昼食を食べるのは憧れでもあった。

「水谷って弁当は自分で作ってるのか?」

 無がそう尋ねると勇気は小さくうなずいた。

「そうですけど……」

「料理は得意なのか?」

「得意とまでは言いませんが……
 好きですわ」

「そうか」

 無が、ニッコリと笑う。

「料理が出来る人は凄いですねぇー
 純粋に尊敬します」

 ブリ男が、そう言って菓子パンを噛じる。

「お前は、ずっとコンビニパンだな?
 飯は作らないのか?弁当のほうが安くすむぞ?」

 無の質問にブリ男が笑う。

「何を言いますか。
 菓子パンに付いているシールを集めればお皿がもらえます」

「お皿……?」

 ボクが、首を傾げる。

「そうです、キャラクターもののお皿だったりコップだったり……
 近頃のコンビニは太っ腹ですね」

 ブリ男が、満足そうに笑った。

「お皿……キャラクターにこだわらなければ100均で買えるよ?」

「100均?」

 ブリ男が、不思議そうな顔で僕の方を見る。

「100円と消費税で商品を売っているお店だよー」

「なんですか?それは……!」

 ブリ男が目を丸くさせている。

「え?鰤谷くん知らないの?」

 早良が驚く。

「はい」

「じゃ、早良。
 ブリ男を100均を案内してやるといい」

 清空が、嬉しそうに笑う。

「だな。
 ブリ男、伊藤に100均に連れて行ってもらえ」

 無がそう言うと早良が、焦り口調で言葉を放つ。

「えー
 みんなで行こうよ!」

「2人で行って来い。
 そして、早良は男慣れしてこい」

 清空が、そう言うと早良は顔を真赤にしてうつむいた。
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