まじかるブリキュア

はらぺこおねこ。

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Scene.05 謳うもの

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 食事を終えた早良たちは、静かにテレビを観ていた。
 ブリ男が、時計の針を見る。
 時間は、21時を過ぎようとしていた。

「では、僕はそろそろ……」

 ブリ男が、帰ろうとすると早良の父親が残念そうに声あげる。

「そうかい、それは残念だよ」

「申し訳ありません。
 お父上殿」

「気にしなくていいよ。
 また、遊びに来てくれるかい?」

「はい。
 もちろんです」

 ブリ男が、そう言って小さく笑う。

「早良のことよろしく頼むよ」

「え?」

「君は、数少ない友だちなんだ」

 それを聞いたブリ男が小さく笑う。

「数少ない友だち……ですか?
 それは違いますよお父上殿」

「どういうことだい?」

「早良さんには、お友だちが沢山いらっしゃいますよ。
 詩空 清空さん。水谷 勇気さん。近藤 無くん。黄昏 ボクくん。
 あとハデスさんと僕……
 少なくても6人はいますよ」

「へぇ、そんなにいるのかい?
 早良は、何も言わないから知らなかったよ」

「はい」

「早良、今度みんなをお父さんに紹介してくれないかい?」

 早良の父親が早良にそう言う。
 早良は、照れ笑いを浮かべながら小さくうなずいた。

「うん。
 今度紹介するね」

 ブリ男は、その様子を温かい目で見たあと小さく笑う。

「では、早良さん、お父上殿、母上殿。
 僕は、これで失礼します」

「ああ、玄関まで送るよ」

 早良の父親もそう言って立ち上がる。

「ありがとうございます」

 ブリ男は小さくお礼を言うと早良たちと共に玄関に向かう。

「じゃ、鰤谷くん。
 また、明日、学校でね」

「はい。
 また、学校であいましょう」

 ブリ男が、優しく微笑と手をふりその場を離れた。
 そして、3人の姿が見えなくなったときブリ男が呟く。

「家族……ですか。
 いいものですね」

 ブリ男の目は、優しくそして遠い目をしていた。

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