まじかるブリキュア

はらぺこおねこ。

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Scene.06 Blue Moon

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「面白そうな話をしているね」

 そう言って現れたのは、ボクだった。

「これはこれは、ボクさん。
 この世界では、はじめまして……」

 吟詩が、そう言って軽くお辞儀をする。

「はじめまして……」

 ボクが小さく挨拶をする。

「そう警戒しないでいいよ。
 今のところパンドラは、貴方を護る方針だからね……」

「……そうですか」

 ボクの警戒は、まだ解けない。

「まぁ、いいよ。
 僕たちは僕たちのやり方で君を護る。
 ただ、それだけさ……」

「無くんやブリキュアがいるから、貴方に護られなくても大丈夫です」

 ボクが、そう言うと吟詩が笑う。

「言い方を変えよう。
 護られているだけでは困るんだよね。
 こちらとしても、君にも戦力になってもらいたいんだ」

「しかし、ボクくんには戦闘能力はありません。
 僕自身も、戦闘能力を与えることを試みましたが能力の贈与は叶いませんでした」

 ブリ男が、そう答えると吟詩が笑う。

「ブリ男さん、君の能力はギフト・プレゼント。
 能力のないモノに能力を与え力を与える能力だよね?」

「はい」

「だから、失敗するんだよ」

「どういう意味です?」

「彼は既に能力を持っている。
 いや、彼らメタル族は既にみんな能力があるんだ」

「ステルス能力のこと?」

「それはブリ男さんから頂いた補助能力だろう?
 それとは違う能力が、君たちメタル能力は持っている」

「戦闘能力が僕にもあるのですか?」

「そう……
 君の能力は、レベルアップ」

「それは、わかってますよ。
 でも、それをするにはボクくんを殺さなくてはいけない」

 ブリ男が、そう言うと吟詩は静かに答える。

「殺さなくても大丈夫だよ。
 君の能力は、レベルアップ。
 意図した物体のレベルを上げることが可能なのさ」

「それってもしかしてブリキュアや無くんのレベルを無条件にあげることができるの?」

「いえ、生物のレベルをあげることはできないよ。
 君は、命のないもののレベルを上げることが出来るんだ」

「命のないもののレベルアップ?」

「そうだね、簡単に言うと武器のレベルアップだね。
 ゲームとかでもあるだろう?そういうの……
 君には、無限の可能性が秘められている」

「僕の可能性……」

 ボクの表情に希望が満ちていく。

「どうする?
 僕についてきてその可能性に挑戦してみないかい?」

「でも……」

 ボクが、ブリ男の方を見る。

「僕のことは気にしないでください。
 ボクくんが力を得ることはブリキュアや無くんにとっても有益です」

 ブリ男がそう言うとボクは、考える。
 そして、答えを出した。

「僕は、貴方についていきます」
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