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Scene.08 風の舞う空へ
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するとハタハタが小さく笑う。
「まだ僕は、君とは戦わないよ」
ハタハタは、そう言ってフィサフィーとブルースを召喚した。
「ここは、ひとつブルース!
男を見せてくるがよい」
フィサフィーが、そう言うとブルースが笑う。
「かしこまりました」
ブルースが、大砲を構える。
「ハタハタ!貴方は、また逃げるのですか?」
ブリ男が、ハタハタに尋ねる。
「まぁ、まずはそこのブルースを倒してから言いなよ。
ジュウなんかよりずっと強いよ」
ハタハタは、そのまま笑いながら静かにその場を去った。
「では、お前らの相手は私です……」
「でたな、人格障害のやつ!」
清空が拳を構える。
「人格障害?
僕はいつだって正常だ!」
「言っているそばから一人称が変わっていますわよ?」
勇気が、剣を構える。
「うるさい!俺は……俺は!俺は!」
ブルースが、大砲を撃ちまくる。
しかし、その大砲の弾は早良たちに当たることはない。
「この程度の男が、ジュウより強い……
ですか?」
ブリ男が、銃を召喚する。
そして、銃弾を放つ。
銃弾は、ブルースに命中する。
ブルースは、ブリ男の方を見る。
「クククククク……
フィサフィーさまに栄光あれ!」
ブルースは、そのままブリ男の方に特攻し、そしてブリ男の至近距離まで来ると自爆した。
焦げ臭い煙のあと……
ブリ男は、そこによろめきながら立っていた。
かなりダメージを受けている。
「ブリ男さん!」
早良が、ブリ男に近づこうとする。
「止まってください!
早良さん!」
ブリ男がそう言うと清空が早良の腕をつかむ。
「清空ちゃん!
ブリ男さんすごい怪我してるよ!
手当しないと!」
「ブリ男さんの周りを見なさい……」
勇気がそう言ったので早良はゆっくりとブリ男の周りを見た。
するとそこには、ブルースの破片が沢山あった。
「それは、地雷です。
踏めば貴方たち程度の人間では、木端微塵……バラバラになってしまいます」
ブリ男が、そう言うと早良の表情が泣きそうになる。
「僕なら大丈夫です。
早良さん、行ってください」
ブリ男が小さく笑う。
「でも……」
「行って、僕の代わりの弟の……
ハタハタの行動を阻止してください」
「私は、助けます!
目の前で苦しんでいる人がいるのなら!
私は、ブリキュアなのだから!」
「そう言えば言っていませんでしたね……」
「え?」
「ブリキュアの意味です。
ブリーズ(breeze)・キュア(cure)。癒しのそよ風って意味です。
あれ?もしかして鰤を癒やすとか思っていました?」
ブリ男が、そう言って笑みを浮かべる。
「癒しのそよ風……」
「そうです。
貴方たちが癒やすのは、僕じゃない。
この世の全てです」
「……ブリ男さん」
早良が、ブリ男の目を見る。
ブリ男は、満面な笑みを浮かべると清空が早良の腕を引っ張りその場から去る。
「ブリ男さん、必ずあとで助けに来ますわ」
「はい……」
ブリ男がそう返事すると勇気が笑う。
「どうしました?」
「早良さん。
貴方に恋していますね」
「恋……ですか?」
「気づきませんこと?
あの子、貴方を下の名前で呼んでいましたわ……」
「そうですね」
ブリ男が、小さく笑う。
「必ず助けに来ますわ。
私ではなくあの子が……」
「はい」
ブリ男が優しく頷いた。
そして、それを確かめた勇気もその場からすぐに離れた。
「まだ僕は、君とは戦わないよ」
ハタハタは、そう言ってフィサフィーとブルースを召喚した。
「ここは、ひとつブルース!
男を見せてくるがよい」
フィサフィーが、そう言うとブルースが笑う。
「かしこまりました」
ブルースが、大砲を構える。
「ハタハタ!貴方は、また逃げるのですか?」
ブリ男が、ハタハタに尋ねる。
「まぁ、まずはそこのブルースを倒してから言いなよ。
ジュウなんかよりずっと強いよ」
ハタハタは、そのまま笑いながら静かにその場を去った。
「では、お前らの相手は私です……」
「でたな、人格障害のやつ!」
清空が拳を構える。
「人格障害?
僕はいつだって正常だ!」
「言っているそばから一人称が変わっていますわよ?」
勇気が、剣を構える。
「うるさい!俺は……俺は!俺は!」
ブルースが、大砲を撃ちまくる。
しかし、その大砲の弾は早良たちに当たることはない。
「この程度の男が、ジュウより強い……
ですか?」
ブリ男が、銃を召喚する。
そして、銃弾を放つ。
銃弾は、ブルースに命中する。
ブルースは、ブリ男の方を見る。
「クククククク……
フィサフィーさまに栄光あれ!」
ブルースは、そのままブリ男の方に特攻し、そしてブリ男の至近距離まで来ると自爆した。
焦げ臭い煙のあと……
ブリ男は、そこによろめきながら立っていた。
かなりダメージを受けている。
「ブリ男さん!」
早良が、ブリ男に近づこうとする。
「止まってください!
早良さん!」
ブリ男がそう言うと清空が早良の腕をつかむ。
「清空ちゃん!
ブリ男さんすごい怪我してるよ!
手当しないと!」
「ブリ男さんの周りを見なさい……」
勇気がそう言ったので早良はゆっくりとブリ男の周りを見た。
するとそこには、ブルースの破片が沢山あった。
「それは、地雷です。
踏めば貴方たち程度の人間では、木端微塵……バラバラになってしまいます」
ブリ男が、そう言うと早良の表情が泣きそうになる。
「僕なら大丈夫です。
早良さん、行ってください」
ブリ男が小さく笑う。
「でも……」
「行って、僕の代わりの弟の……
ハタハタの行動を阻止してください」
「私は、助けます!
目の前で苦しんでいる人がいるのなら!
私は、ブリキュアなのだから!」
「そう言えば言っていませんでしたね……」
「え?」
「ブリキュアの意味です。
ブリーズ(breeze)・キュア(cure)。癒しのそよ風って意味です。
あれ?もしかして鰤を癒やすとか思っていました?」
ブリ男が、そう言って笑みを浮かべる。
「癒しのそよ風……」
「そうです。
貴方たちが癒やすのは、僕じゃない。
この世の全てです」
「……ブリ男さん」
早良が、ブリ男の目を見る。
ブリ男は、満面な笑みを浮かべると清空が早良の腕を引っ張りその場から去る。
「ブリ男さん、必ずあとで助けに来ますわ」
「はい……」
ブリ男がそう返事すると勇気が笑う。
「どうしました?」
「早良さん。
貴方に恋していますね」
「恋……ですか?」
「気づきませんこと?
あの子、貴方を下の名前で呼んでいましたわ……」
「そうですね」
ブリ男が、小さく笑う。
「必ず助けに来ますわ。
私ではなくあの子が……」
「はい」
ブリ男が優しく頷いた。
そして、それを確かめた勇気もその場からすぐに離れた。
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