不老に剣士

はらぺこおねこ。

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Scene02 エレメント魔法学園

13 武器探し

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「では1週間後!この診断の結果を元に君たちにはぴったりな武具を授ける」

白銀は爽やかに笑いました。

周りの生徒たちも大賑わい。

でも丹歌は不安でした。
丹歌はあらゆる武器を使うことはできます。
ただしすべて壊れます。

丹歌の魔力に武器が負けるのです。

「いいかい?
もし適正武器ががないとわかれば他のクラスに行ってもらうことになる」

魔法学園といっても魔法だけを学ぶ場所とは限りません。
魔道を極めるものは武器をも極めなければなりません。
それがこの学園のルールなのです。

授業が終わるとモンスターの森に向かいました。

モンスターの森。
そこは危険度Xの場所。
凶悪なモンスターが沢山います。
丹歌は手ぶらでその森に入りました。

しかしモンスターたちは丹歌に見向きにもされません。

「なにをしにきた?」

大きな牙を持ったドラゴン。
森の主が威嚇しながら丹歌をにらます。

「ハデスさんに用事があって......」

「ハデスさま?ハデスさまになんのようだ?」

「自分にあった武器が欲しくて」

「見えるぞ、お主の溢れんばかりの魔力が......」

「え?」

「そうかそういうデモニックなのか。
それでか。うむ!あいわかった」

森の主かそういった時点で森の主の背後に扉が現れました。

すると中からおかっぱ頭の少女が現れました。

「まいどやでー」

少女の名前は、ハデス。
闇の武器商人ハデス。

「あなたがハデスさん?」

「そうやで?」

「あの僕にあった武器をください」

「あかんよ?」

「え?」

「人間に合う武器はうちにはないねん。
どの武器も魔力の消費量が多いから。
普通の人間なら10回素振りしただけで倒れとるで?」

「そんな……」

丹歌はがっかりしました。

「堪忍やで?」

「いえ」

「お詫びこれやるわ」

ハデスはそういって金のネックレスを丹歌に渡しました。

「これは?」

「魔力制御装置や。
魔力の暴走を控えてくれるねん。
普通は増幅させるのが理想やけどな。
あんたにはこれがぴったりや」

ハデスはそういって金のネックレスと竹刀を渡しました。

「この竹刀は魔力の消費が高い上に威力はすくないねん。
これを毎日1000回素振りできるようになってからおいで」

ハデスはそう言い残すと扉の中へと消えました。
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