不老に剣士

はらぺこおねこ。

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Scene02 エレメント魔法学園

36 攻撃魔法不可

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「あー」

万桜が、残念そうに声を出します。

「うむ、そういうことか」

かみさまが納得しています。

「え?」

丹歌が不思議そうにみんなを見ます。

「丹歌くんの場合、全身に魔力線がある。
しかも、そこそこ均等だね」

十三がそういうと座来栖が真剣な目で丹歌を見ます。

「小さな攻撃魔法を最低火力で放ってみてくれ」

「え?あ......うん。
フレイムニードル!」

丹歌は、そういって指先から魔法をうとうとしましたがボン!という音と共に指先が少し赤くなりました。

「あーそういうことね!」

鈴音が何かを思い付きました。
そして言葉を付け足します。

「丹歌くんは常に全身から強力なバリアが貼られているんだ。
でも、バリアと体の回りにはほんの少し隙間がある。
バリアがある分、外部からの攻撃は効きにくい。
その代わり体から放つ系の魔法は丹歌くんのバリアがその隙間にぶつかり暴発するんだね」

鈴音が簡単に説明しました。

「え?じゃバリアを解けばいいんじゃないのか?」

座来栖がそういうとかみさまがいいます。

「そう簡単に解けるもんじゃないのだ」

かみさまの目は切なそうでした。
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