不老に剣士

はらぺこおねこ。

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Scene03 カリュドーンの猪

58 消えた女の子

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丹歌はなんとなく彼方とは友だちになれる気がしました。

そう……
その日が来るまでは……

丹歌が、アンゲロスに来て1ヶ月が過ぎようとしていました。

「丹歌、もう子守りの仕事には慣れたようね」

プレゲトンがアイスを咥えながらそういいました。

「うん、まぁ僕ができることってあまりないから」

丹歌はそういって苦笑いを浮かべます。

すると一匹の犬がゆっくりと丹歌に近づいてきます。

「犬?」

女の子がそういってその犬に近づきます。

「あ、近づいちゃダ……」

丹歌がそこまでいいかけたとき女の子の姿が消えます。

「丹歌!戦うわよ!」

プレゲトンが丹歌の手を握りしめます。

「う、うん!」

丹歌はプレゲトンを大剣に変え構えます。

「坊主よ。一度あることは二度あると思わぬか?」

犬がそういいました。

「なにを言っているの?」

丹歌は犬との間合いを開けます。

「もう一度問う。一度あることは二度あると思わぬか?」

犬は不気味な笑顔を浮かべながらいいます。

「答える必要はないわよ!今はあいつを倒すことだけを考えなさい!」

プレゲトンがそういって自らの身体に炎を纏います。

「うん!」

丹歌は、プレゲトンを大きく振り上げ降ろします。
炎の塊が犬に向かって飛んでいきます。
犬はそれを飛び越え丹歌はその飛び越えた犬を大剣で叩き落とします。

「クククク。準備は整った」

犬がそういって笑います。

「何を言っているの?」

「我が名はアースベルガー。覚えておくがいい」

犬の名はアースベルガー。
テオスの幹部の一人。

「アースベルガー?大層な名前ね……」

「モトフミ様より頂いたこの名前、侮辱することは許さぬぞ?」

アースベルガーの目に殺気がこもります。

「丹歌、逃げなさい。コイツなんかヤバい」

「逃さぬよ。このカリュドーンの猪の力が在る限りな!!」

アースベルガーの口から黒い炎が溢れます。

そしてそれを空に向かって吐くと辺りは炎の渦に包まれます。

「冷たい炎……?」

丹歌は口を塞ぎます。

「良い判断だ。この炎のガスを吸い込めば。
肺は氷付き皮膚は炎に焼かれる。
さぁ、目的は果たした。天使の幼女の味を楽しみながら主らの死を楽しもう」

アースベルガーは、そういって姿を消しました。

その日、冷たい炎はアンゲロスを包み込み。
アンゲロスは壊滅しました。
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