不老に剣士

Scene04 あなたへ

89 異世界の友だち

丹歌はクールポコの王国にあるゲートを使い別の世界に来ました。

「恐竜がいる」

丹歌は目を丸くさせて驚きます。
そこの世界には太古の生物である恐竜がたくさんいました。

「ぐるぐるるるるる」

恐竜が丹歌の方を睨みます。
牙を剥き丹歌に襲いかかってきます。
丹歌は炎の魔法を解き放ちます。

「ファイヤ！」

丹歌の魔法は暴発することなく恐竜を焦がします。

「ぎゃぁぁぁぁぁん！！」

恐竜は悲鳴を上げて逃げ去っていきます。

「撃てた……」

それは丹歌の初めての成功した攻撃魔法の瞬間でした。
丹歌は警戒を解かないまま仲間になってくれそうな生物を探します。

「……きゅいん」

すると丹歌をじっとみるひとつの生命。
丹歌と目が合います。

「あ……」

その生命はプリッとお尻から宝石を出します。

「きゅいん」

「宝石？」

「きゅーーーん」

その生命は丹歌に懐きます。

「友だちになってくれるの？」

「きゅん」

その生命は丹歌の肩に乗ります。

「異世界に戻るけどいいの？」

「きゅいん」

その生命は頷き丹歌の頬に頬ずりをします。

「名前つけようか」

その生命は頷くとプリッとお尻から宝石を出します。

「結構いたずらっ子？」

その生命はケラケラと笑います。

「いたずら妖精のプーカにしようか？」

その生命は嬉しそうに目をキラキラと輝かせプリッときれいな宝石をお尻から出します。

「ダイアモンド？」

その宝石はダイアモンドです。

「きゅいん」

プーカは頷きます。

丹歌はプーカと精霊契約を交わすことにしました。